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国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話

エル・ゴラッソやサッカーダイジェストなどの専門誌において、Jリーグ、大学サッカー、高校サッカーと幅広いジャンルを執筆するスポーツライター・竹中玲央奈によるwebマガジン。国内サッ…
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#大学サッカー

『内田篤人2世』の予感。サイドバック2年目の濃野公人が鹿島入りを掴むまで

「鹿島が穫るのか」と、驚きを隠せなかった。少しだけだが。 関西学院大学の右SB・濃野公人は今年の大学サッカー界において屈指の右サイドバックだ。大津高校時代は中央の高い位置を主戦場とし10番を背負っていたので、当然のように大学でも攻撃的なポジションを託されると思っていた。 しかし、3年生から主軸となり始めた彼が務めていた位置は右サイドバックで、昔を知っているものとしては少々受け入れるのに時間がかかったものである。その中でも彼は持ち前の攻撃センスを前面に出し、自分が見に行く試

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「大卒選手」が増えている背景の話 【Voicy文字起こし】

本記事はVoicyチャンネル「国内サッカー、たまにビジネス。竹中玲央奈のここだけの話」の文字ver(おまけ付き)です。今回は2023年5月2日に配信した『「大卒選手」が増えている背景の話』のテキストverを一部トピックを付け加えて配信します。 ✑✑✑✑ 大学サッカーはJリーグを見ている人だったら馴染み深くなっていると思います。どのクラブにも大卒で入った選手が主力として活躍しているので。特にJ3、J2では大卒で入団して活躍しJ1にステップアップすることも増えてきました。パッ

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植村洋斗が目指すは「何でもできる選手」。彼の魅力と、日藤入りの裏話

先日横浜FC加入内定が発表された小倉陽太に続いて、早稲田の10番・植村洋斗のジュビロ磐田入りが発表された。共に4年を待たずして、3年生の夏に進路が決まった形だ。 この2人は1年生のときからトップチームに絡んで存在感を示しており、2年前に自分がYouTubeチャンネルで出した1年生ベストイレブンにも選出している。 今回は磐田入りを決めた植村洋斗の魅力と、ちょっとした裏話をしようと思う。 外池大亮監督から「10番を任せたい」というたった一言のLINEメッセージを受けて、植村

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シュートの上手さと“○○力”。「スーパーだった」満田誠の中学時代

5月の最終週の週末に九州に滞在し、佐賀で3種の九州リーグを取材した。目的はこの世代最強と言われているロアッソ熊本とサガン鳥栖の直接対決と、同じく上位クラブで仲良くさせてもらっているサガン鳥栖U-15唐津とソレッソ熊本の対戦を見るためだ。 今ここで名を出した4つのチームのうち、Jクラブの育成組織である3つはすんなりと頭に入るであろう。一方、育成年代を注視することのない多くのJリーグファンは“ソレッソ熊本”というチームに聞き馴染みがないかもしれない。「ソレッソ?セレッソじゃなく

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「下手すぎて練習に行きたくなかった」 山田新がフロンターレ帰還を勝ち取るまで

川崎フロンターレの2023年度新卒選手第一号になったのは、桐蔭横浜大学の山田新だった。イサカ・ゼイン(現在は横浜FCへレンタル中)、橘田健人、早坂勇希に続き、このルートからは4年連続である。 それなりに長く大学サッカーを取材しているが、同じ大学から4年も連続して同一クラブに加入内定するケースは記憶にない。ある種、第二の育成組織のような役割になっているようにも見える。 この度内定を勝ち取った山田は、今年の大学サッカーを代表するFWだ。3月に行なわれたデンソーチャレンジカップで

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風間八宏と中村憲剛の再会にて

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。 ※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうがお得です。 少し前の話だが、興味を持ってくれた人が多かったので書いてみる。 去る3月23日に、中央大学のグラウンドでセレッソ大阪U-18と中央大の練習試合があった。セレッソはこの時期に各地で開催される多くの高校生向けフェスティバルには出場せず、関東に乗り込んで大学生や社会人との

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栃木SCの新星・大森渚生は飛躍の可能性を秘めている

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。 ※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうがお得です。 新型コロナウイルスの流行をきっかけに、Jリーグの取材から離れた。理由は去年のこのnoteに書いてあるので興味がある人は読んでみてほしい。 だが、この2022年の開幕に当たり2年ぶりにJリーグの取材を “解禁” した。選んだカードは栃木SCvsブラウブリッツ秋田である

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やっぱり、旗手怜央は1.5列目で価値を発揮する

スコットランドへ渡りセルティックへ活躍の場を移した旗手怜央が躍動中だ。デビュー戦でMOMになり、2試合目で先制点を記録した。 ツイートもしたが、最初に触ってから3タッチ目でシュートを打ったのが見事だった。多くの選手は”打ちやすい"位置に置くためにもう1タッチ入れるだろう。その分相手に寄せる・準備する時間を与えてしまうため、打ちやすくはなるが決めにくくもなる。 だが、今回のゴールは見事にムダを削いだシュートだった。受けてから打つまでの歩数とコース取りは文字通り世界水準だと思

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「横浜FCの力になりたい」大学No1の司令塔。法政大・田部井涼の決意

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿、本稿に掲載されてる情報を2次的に発信することはいかなる理由であろうと禁じます。 ※本記事は無料公開です。月刊マガジン「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」の定期購読もぜひご検討ください。 ☆横浜FCさんより写真をご提供いただきました。誠に感謝申し上げます! 最高のゲームメーカーがJ2へ 大学サッカーを追う中で、内定リリースは1つの醍醐味であることは言うまでもない。「あの選手はここを選んだか」「このチームの

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水戸に「一目惚れだった」。中央大・高岸憲伸から感じる中村憲剛の影

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。 ※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうがお得です。 ※中央大学サッカー部様よりトップ写真の掲載許可を頂いております プロになることを確信していた大学生がまた一人、Jリーガーとなった。中央大学で10番を背負う高岸憲伸は、来季から活躍の場所を水戸へ移す。 個人的に彼はいまの大学4年生の中でも、特に進路が気になっていた存在

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三笘薫の移籍から思い出す、大卒→欧州の話。

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。 ※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうがお得です。 「飄々としてるっていうですね。面白いやつだな、と。そういうパーソナルも含めて、オンリーワンな感じはしますけどね」 (筑波大学 小井土正亮監督) 卒業後に育ったクラブである川崎フロンターレへ進み、東京五輪を終えて三笘は欧州移籍を果たしたが、その噂はずっとあったものなの

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坂元達裕との共通点は経歴のみならず。モンテディオ山形内定・横山塁が持つ魅力

※本記事に利用させていただいてる写真はクラブからご提供いただきました。モンテディオ山形様、ありがとうございます。 ※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。 ※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうがお得です。 ※本記事は無料公開です。 山形サポーターにとって、東洋大から入団する選手への期待は他と比べ物にならない。 理由は言うまでもない。 1年しかいなかった

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Jリーグより育成年代の取材を優先している理由【サッカーライター論#3】

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。 ※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうがお得です。 自分のSNSを見ている人ならわかると思うが、昨年、今年とJリーグの取材へ行っていない。メインフィールドは完全に中高大の育成年代だ。これまではJと並行してこの現場へ行っていたが、最近は100%と言ってよいほど育成現場に振り切っている。 もちろんJリーグへの興味が薄れた

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「等々力をGKユニで埋めたい」早坂勇希が語るフロンターレへの思い

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。 ※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうがお得です。 ※本記事は4月25日中まで無料掲載です。 三好康児、板倉滉、三笘薫、田中碧、 、宮代大聖、宮城天。 「ああ、フロンターレの下部組織出身の選手ね」 多くの人がこの並びの意味するところがわかるだろう。ただ、ここには1つだけ欠けているものがある。 “4期生”の存在だ。

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