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国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話

エル・ゴラッソやサッカーダイジェストなどの専門誌において、Jリーグ、大学サッカー、高校サッカーと幅広いジャンルを執筆するスポーツライター・竹中玲央奈によるwebマガジン。国内サッ…
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#川崎フロンターレ

「この順位にいていいチームではない」 山田新が柏戦で示した“有言実行”

勝利から見放されていた川崎フロンターレが“お得意様”の柏レイソルに3-2で勝利し久々の白星を手にした。後半ATに橘田健人が与えてしまったPKを止めたチョン・ソンリョンのプレーがこの試合の最大のハイライトのようになったが、個人的には前半10分までに山田新が2つのゴールを決めたことが大きかったと思う。 前節の右サイドハーフから1トップにポジションを移し、得点が求められる中で自身の強みを最大限に発揮したゴールだった。実は前節のC大阪戦の試合後、彼はとある"宣告”をしており、結果と

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風間八宏と南葛SC。そしてセレッソ大阪アカデミーの考察

サッカーファンを驚かせるニュースだった。風間八宏の南葛SC監督就任である。11月7日の10:00にリリースされたこの情報は、南葛SCのサーバーが落ちてしまう程度にはインパクトがあった。Xでは引用のリポストが瞬く間に生まれており、改めて風間八宏の認知度とカリスマ性を再確認できた。 川崎フロンターレと名古屋グランパスというJ1のビッグクラブを率い、その独自のサッカー哲学は選手に衝撃を与えた。「個人の技術を究極まで高める」ことが勝率を高める最適な手段であり、かつプロサッカー選手は

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橘田健人には「開眼」のタイミングがある

ここ最近、橘田健人が殻を破った感がある。サポーターの中でも、ミドルシュートへの期待感が大きくなった人は多いのではないだろうか。

サッカーファンの愚行に辟易している/レディースにも足を運ぶ風間八宏【国内サッカーのネタまとめ 8月31日】

会社の休みを最も長くとるのがこの8月で、ほぼ半分を北海道で過ごした。目的は石狩でRISING SUN ROCK FESTIVALへ参戦することと、帯広でクラブユースU-15の全国大会を観ることだ。前者は2019年以来であり、後者はコロナで中止となった2020年を除けば4回連続である。 クラブユースU-15は自分が1年間で最も好きな大会で、これを楽しみに日々を過ごしていると言っても過言ではない。今年は日本クラブユース選手権という名前になって以降、初めての街クラブ同士の決勝(ソ

ハーフの選手が意外とA代表に定着しない?フロンターレの転換点など【国内サッカーのネタまとめ 7月30日】

三重に中学サッカーを見に来たら旗手怜央と中村憲剛の昔話を聞けた

“意外と”スター選手が出る三重県 9月の最初の3連休の中日である18日の日曜日に、三重県四日市市へ足を運んだ。中学生の試合を見るためだ。いろいろなクラブのアカデミースカウトから「三重に良い選手がいる」という話を春先くらいから聞いており、今回の取材に繋がった。 三重にはJクラブもBリーグ所属クラブも、NPBの球団もない。自分の中でもスポーツ色が薄い印象があるのだが、サッカーでは定期的にインパクトあるタレントが生まれる。山口蛍や和泉竜司、旗手怜央や町野修斗もこの県の出身だ。そ

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名願斗哉は三笘薫2世? 個人的には“右利きの金子拓郎”だ

履正社高校3年・名願斗哉の、来季からの川崎フロンターレ加入が決まった。 「川崎が名願を気にかけている」「川崎に決まったらしい」という話は6〜7月ごろに耳にしていた。なので、「意外と遅くなったな」と思った。

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「3冠」セレッソ大阪アカデミーから感じる“風間効果”とフロンターレとの違い

大好きな帯広の大会にて 8泊9日で帯広に滞在してクラブユースU-15を取材してきた。この大会は自分が一年間で取材する各大会の中で最も好きで、毎年楽しみにしてるものだ。 まず一つは場所である。北海道の帯広で行われるのだが、気候が良い。いうまでもなく本州より気温は低く湿度も低いため過ごしやすくて、選手や指導者からも評判が良い。 二つ目に街や地方としての魅力だ。温泉・サウナや自然ならびに食事と、観光客を楽しませる要素が揃っている。特に食事が美味しく、帯広駅周辺の居酒屋はどこへ

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天皇杯とジャイアントキリングの裏話

少し前の天皇杯で、J2勢がJ1上位クラブを倒して話題となった。東京ヴェルディと栃木SCがそれぞれ川崎フロンターレと横浜Fマリノスを倒したのは驚きだった。 ただ、ある種の納得感もある。 カテゴリ下位のクラブが上位クラブを”食う“ジャイアントキリングが天皇杯の代名詞でもあるが、それを生み出す要因と“本音”をかつて複数の選手から聞いたことがあったのを思い出した。

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内定選手のコラム記事をクラブリリースの直後に出せる理由

おとといの15:00に川崎フロンターレの公式アカウントから桐蔭横浜大学・山田新のリリースが出た。 その15分後に自分はnoteで彼がフロンターレ内定を掴むまでのストーリーを記したコラムをアップした。 文字数は3,000W近い。文章を書いたことのある人ならわかると思うが、リリースを見てから写真やコメントを準備する時間も考えると、この短時間で記事を書くのは難しい。なにより、15:00ジャストに出されるリリースを見落とすこともある。 ではなぜ自分はこのボリュームの記事をリアル

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「下手すぎて練習に行きたくなかった」 山田新がフロンターレ帰還を勝ち取るまで

川崎フロンターレの2023年度新卒選手第一号になったのは、桐蔭横浜大学の山田新だった。イサカ・ゼイン(現在は横浜FCへレンタル中)、橘田健人、早坂勇希に続き、このルートからは4年連続である。 それなりに長く大学サッカーを取材しているが、同じ大学から4年も連続して同一クラブに加入内定するケースは記憶にない。ある種、第二の育成組織のような役割になっているようにも見える。 この度内定を勝ち取った山田は、今年の大学サッカーを代表するFWだ。3月に行なわれたデンソーチャレンジカップで

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風間八宏と中村憲剛の再会にて

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。 ※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうがお得です。 少し前の話だが、興味を持ってくれた人が多かったので書いてみる。 去る3月23日に、中央大学のグラウンドでセレッソ大阪U-18と中央大の練習試合があった。セレッソはこの時期に各地で開催される多くの高校生向けフェスティバルには出場せず、関東に乗り込んで大学生や社会人との

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憧れの守田英正を追って。佐々木旭は日本代表になれる

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。 ※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうがお得です。 開幕戦で逆転弾を奪った田中雄大(岡山)に続き、またしても自分が長く見てきた大卒選手がゴールを決めた。次はJ1だ。 川崎フロンターレの左SBとしてプロ入り初先発を果たした佐々木旭が鹿島アントラーズ相手に追加点を決めた。脇坂泰斗の右CKを山村和也がすらし、ファーで詰めた

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FC東京への期待、川崎フロンターレへの憂慮

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。 ※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうがお得です。 当日に思い立って見に行こうと決め、等々力へ2022年のJリーグ開幕戦を見に行った。 川崎フロンターレがFC東京相手に1-0で勝利を勝利を収めたのだが、この結果だけを見れば「さすが2連覇中の王者、今年も盤石か」と思わせられる。 ただ、内容についてはFC東京が与えてく

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