自己紹介(その4~高校デビュー~)

前回は色々あったけど無事(?)高校に入学したところまで書いた。今回からは高校生活編である。

まず、この高校が単位制という少し特殊な学校だったことが、結果的に非常に良かった。元々は夜間だけの完全な定時制高校だったが、当時の何年か前に全日の単位制(普通科と事務工業科)と通信制も取り入れた学校に変わっていたのだ。

単位制の最大の特徴は、必修科目以外の履修科目と、時間割を自分で選んで決めなくてはならない点である。1コマの授業時間も90分で、要するに大学とほとんど同じシステムだ。

また、「校則」に該当するものが一切無かった。生徒手帳すら無い。代わりに授業に出席したことを証明するためのカードキーを兼ねた学生証が配られただけである。

校則が無いので、当然服装も髪型も自由だった。僕は入学してすぐに髪を茶髪にした。いきなり金髪でも良かったわけだが、人生で初めて髪を染める人間にとって、金髪は思いの外ハードルが高かったのだ。

でも、周りには金髪はもちろん、髪を青とか赤に染めてる奴とか、ヘソを出してる女子もいたので、茶髪なんておとなしいくらいだったけど。

まぁ、所謂「高校デビュー」である。カワイイ奴め。中学時代は3年目の不登校が原因で全て帳消し。失われた3年をこの自由な学校で取り戻して、高校生活を、青春を謳歌しよう!そんな心境だったんだと思う。

しかし、そこでも影を落とすのは、やっぱり潔癖症である。

最初に仲良くなった奴には、パンツの中に手を入れる癖があった。それがたまらなく嫌で咎めたら、「チンコは触ってないから汚くない」と言う。そういう問題じゃないんだ。

結局、細かい経緯は忘れたが、殴り合いのケンカをもって、決裂した。

あと、中学との違いとして、昼食はお弁当だったのだが、これも面倒ごとを招いた。おかずの取り替えっことか、玉子焼きの食べ比べとか、他人の箸が自分の弁当箱に触れるのが、どうしても嫌だった。全員が同じメニューの給食なら、起こりえないことだ。

と、まぁ前途洋々のはずの高校生活に早くも暗雲が立ち込める。
次回は待望の(誰が待ってるっていうんだ)初恋編!

つづく。

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