「例のアレ」ミームのジレンマ【100日連続note 38/100】
「PR付きnoteを1時間以内で書く」ことを100日連続で行う、という取り組みを行っています。締切まで44分05秒。
今日もニュースについて話していこうと思う。せっかくなので。
生成AIによって岸田首相の偽動画が作られたらしい。
で、これは岸田首相が怒っているのではなく、日テレが怒っているらしい。ロゴを勝手に使うな馬鹿野郎…という感じだろうか。
お前らかて一国の首相の下品なミームを嬉々として紹介していたくせに、自分のことになるとすぐ怒るやん、と正直思うところはあるが、今回の本題ではないので放っておくとして。
あと、動画の作成者が日テレにだけ謝ってて、じゃあ日テレのロゴを使わなかったら生成AIでこんな動画を作ること自体はお前の中でセーフなのか、と思うところがあるが、これも放っておくとして。
インターネットを安全に使うために、どこまで「例のアレ」ミームを勉強すべきか、という話をしていきたい。
「例のアレ」ミームとは
「例のアレ」ミームとは、「ニコニコ動画」カテゴリにある「例のアレ」ジャンルで多用される表現である。
例のアレには、2012年くらいまでは必須アモト酸(これもすみませんが調べてください)が多かったんだが、2014年頃からは明確に隆盛を極めたジャンルがある。
ホモである。
COAT社のゲイビデオシリーズ「BABYLON」の34作目『真夏の夜の淫夢』に元プロ野球選手の多田野数人氏が出演したことをきっかけに、『真夏の夜の淫夢』ビデオ内のセリフがミームとして人気を集めた。後にジャンルごと「淫夢」と呼ばれ、淫夢に出演した男優(野獣先輩・遠野・MUR・KMRなどなど)もそれぞれミームとなっている。
YouTubeアカウントの顔写真で小汚い顔パンパンの青年を目にした機会がないだろうか? 大抵は野獣先輩である。淫夢シリーズで一番有名なのは野獣先輩と言われている。
「変態糞土方」ってなんだよ
ニコニコ大百科より、今回の動画の元となった「変態糞土方」について解説した文章を引用する。
"変態糞親父とは、インターネットのホモ向け掲示板にプレイ内容を淡々と報告し続けている、大変まじめな人物である。その文章の内容がとても汚いながらも、言葉づかいや斬新な表現が素晴らしいとして、ひとりでに有名になっていき、定番のコピペとして広く認知されるに至った。中でも「やったぜ。」は、amny氏(の友人)による朗読動画の効果もあり変態糞親父の文の中でも絶大な人気・知名度を誇る。"
つまり、変態糞土方とは、インターネット掲示板のハンドルネームである。
このハンドルネームから繰り出される文章が非常に読む人を惹きつけるものであるとして人気を集め、元々ホモに関するミームが取り扱われていた「例のアレ」の中でも一大コンテンツになったというわけだ。
改めて動画のキャプチャを見てみよう。
「8月16日(水)7時14分22秒」と書いてある。
これは、最も有名なコピペ「やったぜ。」が掲示板に投稿された日付・時間だ。なので、変態糞土方を知っている人は、このキャプチャの時点で「変態糞土方をベースにした生成AIなんだろう」と気が付くのである。
もはや「例のアレ」ミームを知らないと安全にインターネットは使えない
「うそをうそと見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」という金言がある。
これはもはやインターネット全体に言えることになった。いや、元々インターネットは常に危険と隣り合わせである。やっとその危険性が認識し始められたと言っても良いかもしれない。
しかし、嘘を嘘と見抜くためには、嘘であるという根拠がないと行けない。この根拠になるものがネットミームである。
「例のアレ」カテゴリは、その性質上、人に教えるのがかなり大変だ。「なんでそんなこと知ってんの?」ってなる可能性が高いし、そもそも忌避感のある人も多いだろう。
しかし、もうそんなこと言っていられないのではないだろうか?
今まで「ネットミームを知るリスク」と「ネットミームを知らないリスク」がある程度同じだったからジレンマと言われてきたと思うが、もはやネットミームを知らない場合実際に被害を受ける可能性さえある。
せっかく情報という教科があるので、先生たちは『真夏の夜の淫夢』本編を生徒に見せてあげてください。オナシャス!
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せっかくなので私のニコニコ動画も見てやってください。オナシャス!センセンシャル!
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