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バレエ、やるくない?


中学時代の友人と、今でも頻繁に会う。


10月上旬、友人とその家族と一緒にホテルの朝食ビュッフェに行った。

朝食ビュッフェ。響きが良い。

ビュッフェ。
食べ放題だと安っぽく聞こえるのに、ビュッフェだと優雅に感じる。ブッフェだかビュッフェだかわからないが、どちらも高そう。

そして、朝食。
朝早く起きて活動している爽快感で、たくさん食べても罪悪感が全くない。朝食を外でとることによって充実した気持ちになり、その日1日が100点満点になる気がする。

朝食ビュッフェは最高だ。



前述の通り朝食ビュッフェは罪悪感を感じないのでついつい取り過ぎてしまう。

友人母「朝から点心?たくさん食べるのね」

私「朝だから太らないかな〜と思って」

友人母「この子(友人)も昔と比べて大きくなって」

友人「バレエやってた時はあんなに細かったのに」

私「え〜バレエやるくない?」

詳しくは覚えていないがこんな会話をした。



バレエやるくない?

この頭の悪そうな一言をきっかけに、実際バレエを始めることになった。

調べると一番近いバレエスタジオは目黒。
1シーズン3ヶ月区切りでレッスンを受けられ、次のシーズン開始は2日後からだった。

ホテルを出て早急に目黒に向かった。


「すみません!明後日からバレエ始めたいです!」
これまた頭の悪そうな喋り方で無事2人でバレエスクールに入会した。

バレエ初心者の私はバレエシューズもバレエタイツもレオタードも持っていない。

スクールから一番近いダンス用品店まで向かい、必要最低限のグッズを購入。

呑気に朝から点心を食べていた瞬間から2時間後、晴れてバレエ初心者🔰になった。

22歳、まさかバレエを始めるとは。

仕事も予定もあった。
それを全て放り投げてでもどうしても明後日からバレエが始めたかった。予定は後で調整すればいい。とりあえずいまバレエを始めなければ一生バレエに関わらないだろうと思ったら始めざるを得なかった。

いまでも毎週バレエに通っている。

きっと次のシーズンも続けるだろう。


あの日あの時あの場所で点心を食べていなければ私はバレエを始めていなかっただろう。

ありがとう点心。



「バレエ始めちゃった〜ウケる〜」と頭の悪そうなこと言いながら撮った写真を添えて





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