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限界集落に猫は私だけ!

 限界集落に住む人間は、セイばあちゃんだけになった。けど、元住人が田畑に来てくれるから、セイばあちゃんには話し相手がいる。だけど・・・
山を越え、川を渡って遊びに来てくれる猫はいないの。猫だってたまには井戸端会議や女子会したい。セイばあちゃんは、たまに町に行くけど私はいつも留守番(>_<)猫語を忘れてしまいそう。だって、セイばあちゃんは猫語を話せないし・・・はぁ~、米や野菜の収穫が終わると元住人の訪問も少なくなり、セイばあちゃんの話相手は私だけ。毎日、同じ話をされるのも辛いし二人して認知症になったら困る。だから・・・・
 猫と人にやさしく、楽しく暮らすために何が必要か一生懸命、小さな脳ミソで考えてみたの。そして閃いたの。千夏ちゃんが一人暮らしをするときに一緒に行った不動産屋さんのこと。人間が住む家を探すときは不動産屋にお願いし、家や部屋を探して貰う。ならば、反対に田舎の空き家に住みたい人や畑をやりたい人を探し、ここに住んで貰う。それも、猫好きか猫を飼っている人に来てもらえば、猫ミュニケーションの場も確保できるかも。千夏ちゃんが借りた部屋はペット禁止だったことが、私を手放す一因だったから

 私、ちーがどうやって借りたい人や買いたい人を探すのか?そこには、猫ならではの不思議な力があるの。でも、それは猫仲間だけの秘密・・・・・人間には決して教えられないの、ごめんなさい(^_-)-☆

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