ちー

限界集落で、一人ぼっちになった老婦人と暮らす三毛猫です。助手のハナと限界集落を楽しくし…

ちー

限界集落で、一人ぼっちになった老婦人と暮らす三毛猫です。助手のハナと限界集落を楽しくしていく物語を書いていきたいと思います。助手のハナは時々、山形の風景を載せていくらしいので良かったらそちらも見てください。

マガジン

  • 2020アーカイブ

    2020年の記事は一旦、こちらに保存します

  • 山形あるある

    知られざる山形あるあるを紹介し、あわよくば山形人を増やしたい😉 山形良いとこ一度はおいで(*^^*)

  • サクランボの点滴栽培【3Dプリンタ】

    • 2本

    サクランボを3Dプリンタを使って点滴して育てるマガジンです。 3Dプリンタが扱える方は大歓迎です。

  • 読み返したい記事を集めました

  • 2019年アーカイブ

    山形あるある以外の昨日までの記事を一旦、2019年アーカイブに移動します。 今日から心機一転です

最近の記事

  • 固定された記事

初めまして、三毛猫不動産のちーです

2023年3月2日、限界集落で最後のお隣さんが引っ越していき私の飼い主のセイばあちゃんは、とうとう一人ぼっちになってしまった。子どもがいないセイばあちゃんに死なれたら私も路頭に迷ってしまうわ。  今まで呑気に暮らしてたけど、セイばあちゃんが楽しく暮らしていける方法を考えないと。まずは、役に立ちそうな人間の助手探し。猫のネットワークを駆使すれば、いい人材が見つかるわ。先ずは町にいるボス猫のトラちゃんに来てもらい相談してみよう。当地区には20件ほどの空き家と膨大な畑・原野がござい

    • いよいよ🍒の出荷と西瓜の受粉が始まりました。毎日、草との闘い(>_<) 畑を減らして時間を作るか、思案中(^^♪🍒畑、やりたい人がいたら無料で貸しますよ(^_-)-☆

      • 改めまして、ちーです

        大沢集落はハナのお陰で住人も増え、とても賑やかになりました。拙い物語にお付き合いいただき感謝いたします。今年は気温の急降下や降雨の少なさ、霜害で果樹、特にさくらんぼが被害を受け人間たちはとても忙しそう。本当に今年は、地割れするほど大地が乾ききっています。おたおたしている人間たちをしり目に、私は優雅にここに座っているだけ。新しい物語が始まるまで、皆々様にはしばらくの猶予を賜りたいと存じます。あ~あ、ねこで良かったわ。本当に人間は大変ね。

        • 桃源郷

          一面、桃🍑の花畑😉 桃、さくらんぼ、梨など色々な果樹の花が咲き誇っている。飛行空域の関係で、ドローンは残念ながら禁止😢花の迷路で遊んでみませんか?

        • 固定された記事

        初めまして、三毛猫不動産のちーです

        • いよいよ🍒の出荷と西瓜の受粉が始まりました。毎日、草との闘い(>_<) 畑を減らして時間を作るか、思案中(^^♪🍒畑、やりたい人がいたら無料で貸しますよ(^_-)-☆

        • 改めまして、ちーです

        • 桃源郷

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        記事

          雪と桜と芝桜

           桜や芝桜が咲き始めた今朝、思いもよらず雪が降ったの。すぐに解ける雪だと分かっていても切ない気持ちになったわ。大沢集落では新しい住人たちにより地域おこしが着々と進められているわ、嬉しいような淋しいような・・・不思議な気持ち しばらくは、ハナが撮った春の景色を楽しんでね(^_-)  

          雪と桜と芝桜

          セイばあちゃんの相棒

           桜も咲き、セイばあちゃんは畑の相棒を小屋から出し、畑を耕し始めた。田んぼは村の元住人、三原さんにお願いし秋に米を貰い、姉妹にも贈っているそうだ。セイばあちゃん家には小さな精米機があり毎日、自分が食べる分を精米し炊いている。私が来てから二人分のご飯を炊いてくれる。セイばあちゃんのお米が無くならないか心配する私に「二人で食べても余るくらいあるから大丈夫」といつものニコニコ顔で答えてくれる。セイばあちゃんにとって私は孫のような存在なんだって。セイばあちゃんの子どもは3歳の時、麻疹

          セイばあちゃんの相棒

          猫カフェ、プレオープン

           阿部さん家の改修のめどがたち、5月の連休にプレオープンすることになった。飲食の提供にはもう少し、時間が必要だということで今回は、裏山で採れるタケノコや山菜で料理を作り食べるというワークショップにするのだそう。会場は、元分校と阿部さん家の2ヶ所。たけのこ掘りは矢口さん、鈴木さん、山菜採りはセイばあちゃんと元お隣さんのみっちゃん、料理の段取りは佐藤家の奥様が担当してくれる。阿部さんと学生たちが会の運営を担ってくれる。私は学生たちと広報のお手伝いと空き家の案内をすることになった。

          猫カフェ、プレオープン

          春きたる

           トラちゃん一押しの住人は、いろいろ仕事ができる人らしいわ。若い学生たちや元住民も一緒になり古い家屋を再生してくれている。ここに来てハナが自分から家のDIYを手伝うと言ったのには驚いたわ。ここに来たときは、青白い顔をしたひ弱い女の子で、すぐに逃げ出すかと思ったけれど。未だに玄関脇の四畳半の部屋でレオと暮らしている。ただ、毎日、セイばあちゃんと一緒にご飯を作り、少しづつ畑仕事も手伝うようになった。山田不動産の仕事のために集落中を歩き回り、本人は気づいていないけどずいぶん逞しくな

          春きたる

          パッシブソーラー

           阿部さんたちが、屋根の上に屋根をかけていた。パッシブソーラーというう、太陽のほぼ無尽蔵なエネルギーを有効に活用するための建物の設計手法で、特別な装置を使わず太陽光を建物内に取り込み、主に暖房の熱源として利用する方法のことだと阿部さんは説明してくれたが、ちんぷんかんぷん。 良く分からなかったが、電気を使わず家の空調をするシステムらしい。改めて自分が世間知らずなことを思い知らされる。いいや阿部さんたちが凄すぎるだけなんだ、きっと。だって、高校や大学で教えて貰ったことないし・・

          パッシブソーラー

          宅建豆知識№1

          耕作放棄地と農地法 田んぼや畑などの売買については、農地法という法律によって、厳しく規制されています。 田や畑の農地は、原則、農業従事者(耕作者)でなければ買うことができません。が、国土交通省はこんな手引きを作成しています。 『農地付き空き家』の手引き ~ 田園回帰等の移住促進に向けて 空き家や農地を地域資源として活用 ~ 平成 30 年3月 国土交通省 土地・建設産業局 住宅局通達 これにより市町村によっては農地取得の際の「下限面積要件」を一部変更(別段面積の設定)し

          宅建豆知識№1

          旧田中邸DIYve❷アースバック編

           旧田中邸で阿部さんたちは、壊した土壁をアースバックで再利用している。今の言葉で言ったらSGDsってことかな。ここに来てからは初めての出来事だらけで、頭も体もついていけない。けど、何だかとっても楽しそう。セイばあちゃんもそうだけど、自分の手で何かを作り出すことを楽しんでいる。お金があれば何でも買える気がするが、自分の体や手を使わないと経験は詰めない。畑仕事は無理と思ってたけど、実は勿体ないことをしていたのかも。お金には代えられない貴重な体験の場に遭遇している、これってもしかし

          旧田中邸DIYve❷アースバック編

          旧田中邸のDIY

           非電化の阿部さんと学生たちは、旧田中邸の構造は残しながら解体工事をしている。基本、不動産会社は家の売り買いはするがDIYは買った人がやること。父に言われ物件の紹介はしたが、こんな廃屋のような家に住む人が現れるとは正直、思っていなかった。阿部さんたちは慣れた手つきで、次々と部屋の壁を壊していく。昔の家は本当に「土・砂・藁」で出来ているんだ。重機で解体しているのは見たことがあるけど、人の手だけでもやれるんだ。 佐藤さん家の子どもたちがお昼寝したので、旧田中邸が気になり来てみたが

          旧田中邸のDIY

          賑やかな食卓

           集落に子どもたちの元気な声が響いている。セイばあちゃんが引っ越したばかりで大変だろうから、2~3日は一緒に朝ご飯を食べようと佐藤家に声掛けしていた。子どもの声がするだけで、集落が生き生きしているような気がするのは気のせいかしら。年子の兄妹は、春の芽吹きを珍しそうに眺めながらやってきた。元分校からも若者たちの楽しそうな笑い声が聞こえる。一昨日まで、私とセイばあちゃんと2匹の猫しかいなかった静かな田舎が遠い昔のようだ。元住人も田畑仕事に来ている。大勢で食べる朝食は、ご飯と味噌汁

          賑やかな食卓

          お引越し

           今日は、大沢集落に2組の住人が引っ越してくる。旧矢口邸に住む佐藤菜々さんファミリーと旧田中邸に暮らすことになった某大学助教授で非電化でエネルギーの自給自足を目指している阿部さん。阿部さんは当面、元分校を拠点にし学生たちと共に旧田中邸を非電化工房に変えるべく改造していくそうである。私はと言えば、セイばあちゃんから言われるままに野菜を洗い納豆汁の準備を手伝っている。納豆はもちろん、セイばあちゃんのお手製。本当に、スーパーで買うものだと思っていたものがほとんど自分で作れると分かっ

          お引越し

          セイばあちゃんの保存食

           明日は新しい住人たちがやってくるわ。セイばあちゃんは、新しい住人たちにご飯を作るのだと、へそ大根や青豆を水にうるかし、おこわ用のもち米も研いでいる。一体、何人分のご飯を作る気なのかしら。料理上手なセイばあちゃんは食べてくれる人がいると張り切って作っちゃう。ハナも越冬させた大根や白菜などを洗いお手伝いしている。雪の下に宿っていた大根は刻まれ、3月にしては暑い日差しの下に干されている。お日様の力で干せばお金はかからないからと、青菜だろうが山菜だろうが、とにかく干して海苔缶などに

          セイばあちゃんの保存食

          蘇る校舎

           子どもたちが消えた校舎から見える景色は、どこか悲しげだ。校舎からセイばあちゃんの家を捜してみる。谷底のような集落の中腹にある元分校からは集落の家々がぐるりと見渡せる。子どもの声が聞こえない校舎を、集落の人たちはどんな思いで眺めていたのだろう。子どもたちはいなくても、折々の集落の行事の時は公民館代わりに校舎を使っているのだとセイばあちゃんは教えてくれた。特に春と秋の祭りを兼ねた道普請の時は、孫や子を連れ元住人たちが集まり賑やかだよという。お彼岸の中日に、元住人たちがお墓参りき

          蘇る校舎