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祈り

昨日、新天皇の即位パレードをテレビで見ました。皇后雅子様の晴れやかな顔が、とても素敵でした。戦後、象徴天皇になってからの天皇陛下の主な仕事は「祭祀」国の平和と人々のことを祈ってくれています。『新古今集』に古代の聖帝として有名な仁徳天皇を偲んで詠われた歌があります。

高き屋に登りて見れば煙立つ民のかまどはにぎはひにけり『新古今集』  

仁徳天皇は民のため3年間租税を留め、三年経ちかまどに煙が立ち上るのを見て民が回復したことを確認してなお3年、租税を留め置かれました。昨日のパレードに沢山の人が集結し、天皇陛下のご即位を喜んでいる様子をみて、日本人は知らず知らずのうちに、誰もが祈られているから強いのではと思いました。

東北大震災の2年前です。真冬に宮城県の金華山に宿泊したことがあります。金運にご利益のあるパワースポットで「3年連続でお参りに行くと、一生お金に困らない」と聞き、ミーハーな私は仕事が無いときの3月に予約を入れてしまったのです。宿泊客は私一人。行きの船頭さんに天候が悪化したら迎えに来れないとダメ押しされての上陸。案の上、午後から天候が悪化し停電。でも、巫女さんや宿坊の人たちの温かなもてなしに何の不安も感じず宿泊。次の朝のご祈祷に迎えられ、静かな中で祈りを捧げる巫女の姿が凛として神々しく来てよかったと感じました。

全国からのご祈祷依頼のお札を読み上げ、誰が見ていなくても祈りを捧げてくれている人がいる。世界の見方が変わった瞬間でした。日本には、同じような神社や仏閣が多数あり、毎日祈ってくれている場所が存在している。そう思うだけで心が温かくなりませんか。

宅建で学ぶ民法では、法律の解釈で弱い立場の人を保護しよう、守ってあげようとする判例が多数あります。来年の民法改正で知って欲しいことも書いていきたいと思います。


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