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猫カフェ、プレオープン

 阿部さん家の改修のめどがたち、5月の連休にプレオープンすることになった。飲食の提供にはもう少し、時間が必要だということで今回は、裏山で採れるタケノコや山菜で料理を作り食べるというワークショップにするのだそう。会場は、元分校と阿部さん家の2ヶ所。たけのこ掘りは矢口さん、鈴木さん、山菜採りはセイばあちゃんと元お隣さんのみっちゃん、料理の段取りは佐藤家の奥様が担当してくれる。阿部さんと学生たちが会の運営を担ってくれる。私は学生たちと広報のお手伝いと空き家の案内をすることになった。今回のイベントは、移住希望者の案内を兼ねているから、案内チラシはとても大切だよと阿部さんから言われた。そんなこと言われたらしっかりした案内チラシを作らなきゃ。お父さんとお母さんに相談してみよう。二人とも不動産屋を長く続けているし、私より人生経験もある。考えてみたら、私ってとても幸せな環境にあったんだ。分からないことや困ったことがあれば相談する人がいる。手を差し伸べてくれる人がいる。自分しか見ていない時には気づかなかった。自分の狭い殻にこもり、自分だけが不幸な気がしていた。でも、本当はお父さんもお母さんも私のことを心配してくれていたんだ。明日、家に帰るときセイばあちゃんに教えてもらい、山菜料理を作り持っていこうかな。セイばあちゃんが、美味しいあさつきが収穫できると言っていたし、タラの芽やこしあぶらも伸びて食べ頃だと話していた。つぼみ菜も早く収穫しないと花が咲いてしまうと言ってたっけ。あさつきの酢味噌和え・タラの芽とこしあぶらの天ぷら・つぼみ菜の辛し和えに醤油漬け・・・
 そう、忘れてはいけないこの集落にしかない「なんまい」という山菜。正式名称は「みつばうつぎ」といい、Y件の中でもこの地区にしか自生していない山菜なのだそう。収穫は大変だけど癖がなくシャキシャキして音が楽しめる山菜。セイばあちゃんと一緒だから採れるけど、私一人だったら、ただ山に生えている木だとしか思わない。猫カフェのプレオープンの頃は育ちすぎて食べられないかな。お父さんやお母さんが知っているかしら?明日が楽しみだな、プレオープンに向けてがんばるぞ!!

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