PentaCloth 126
細く……そして、強い!引っ掻き音の後に、乾いた…とても空虚な「ぱぁん」という銃声が聞こえる。一発、二発、そして軈て止む
ライダーが、カスタムブーツで火花を吐き散らしながら
飛んだり、グラインディング出来るのは東経126度の街だけだ
発明時には、偽発明だ、アノありまぁす!再びだ、散々な言われようだった
夢の合金「李金1999」!実際の所は…
ー 任意の東経でのみ反重量物質になる ー
世界に狂革を巻き起こす物質、だったってワケ
ここダバオ、オーストラリアプリンス・リージェント国立公園、久米島
そして、ラボでこの反重力物資が初めて作られた韓国 ソウル
EL126と呼ばれる、国際的に認められた「紛争地帯」
そこでの高次捕食者は「ペンタクロス」と呼ばれている
そう、オレも成り立てのペンタクロスだ
ー 1週間前 ー
誰もキミなんて必要としていない
そうボク以外は・・・
ケイヤクの成功のサインは、魔弾からそう甘く囁かれることだ
終わりなき螺旋階段を降りているのか、登っているのかワカラナイ
一滴の光もない闇夜が続く、終焉を見るまで……
つまり、これから得るかもしれない人生に比べたら、
その始まりの手順自体は極めてシンプル
この世で最もありふれた単発銃 〜 FP-45に……
アンティークの十字架を鋳溶かした銀の銃弾を詰めて…
こめかみにあてて……引くだけ、引くだけ
そうそう
陳腐な余韻を情けなく空中に散らす事となる、ぱぁん。の前に
銀の銃弾と同衾し、自分の陰影を共有した夜の数
つまり共通の軋轢をどれだけ有したかの差で
合意の調印を得るか、そこでスタチューとして転がるかが決まるんだってさ
ということで、引いてみる、カチン、ぱぁん
自分の中からどばぁっとインクが溢れる
熱い…
「誰もキミなんて必要としていない」
来たっ。来たぞ、でも、はっきりと意識が遠のいて行くのがわかる
「ワレハ戦略的浸透-ハンズオン-
許シガタシ許シガタシ アァ 許シガタシ」
(続く)
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