見出し画像

さようならガイアッシュ覇道

オリジナルのガイアッシュ覇道に関して語りたいと思います。
自分語りな前置きは書くのはよしておきましょう。

ガイアッシュ覇道とは、

前環境の【赤緑RX】をベースにして、
《ガイアッシュカイザー》と《クラッシュ覇道》のギミックを取り込んだ【ドギラゴン閃】亜種とも呼べるデッキ。

簡単にデッキを説明すると、
《ガイアッシュカイザー》《クラッシュ覇道》+
《ドギラゴン閃》《6マナ以下の多色ドラゴン》+
《モモキングRX》《RXから出せる優秀な進化ドラゴン》 のようなデッキです。

前環境で、【赤緑RX】【シータドギラゴン閃】が
【5C天門】【5C天門ディスペクター】に勝てなくなったあたりで生まれたデッキです。
《ガイアッシュ覇道》は、その2つにはそこそこ戦えて いました。

画像2

画像3

画像4

画像5



概ね、優秀な赤・緑・青カラーのドラゴンを駆使することから、《メンデルスゾーン》型のドラゴン構築となります。

ドラゴンだらけになる事は、メリットでありデメリットでもあります。

画像1

◆得意な対面

クリーチャー主体のデッキ

≪アルカディアスモモキング≫がフタになる相手

受けが薄く、≪クラッシュ覇導≫の連続アタックが通りやすいデッキ

◆苦手な対面

早い相手(受けが多くない)

受けを多くとっている相手

手札破壊をしてくる相手

簡単にではありますが、以上が【ガイアッシュ覇道】のデッキコンセプト紹介となります。


現在のオリジナル環境を知る ~1/11

新殿堂後からTier1となった デッキたちを回してみましたが、呼ばれる所以となるデッキ群に共通点があります。

それは 4~5ターン目に決着がついてしまうような高速的なデッキ という部分です。

さらに困ったことに、それぞれ別々の方向性からのアプローチで、4~5ターン目に手も足も出なくなります。

自分が回してみた、対面してみたデッキを紹介していきましょう。

※これから、新殿堂が施工したCS結果が毎週出るたびにどんどん増えていくと思われます。

早々に殴りきってくるデッキタイプ(ビート部門)

ラッカ鬼羅Star

アドバンスのGRを彷彿とさせるようなクリーチャーの横並びを得意とするデッキ。
最近は《リリアング》+《緊急再誕》のギミックが投入されており、ますますスピード感が増しました。
《リリアング》+《TTT》でアドバンテージが破壊されます。

クリーチャー主体の速攻デッキでありながら、呪文トリガーの天敵である《シャッフ》を無理なく2-3-4のマナカーブで気兼ねなく使うことが出来る部分も相変わらず強力。

前環境にはなかった、ブレイクされてトリガー《緊急再誕》から《シャッフ》が強烈。《アルカディアスモモキング》が居ても全然耐えます。

妨害がなければ4-5ターン目にブレイクで圧をかけられて詰みます。

キーカードたち

画像6

画像7

画像8

画像9


赤単ブランド

おなじみの赤単。前環境から変わった部分は少ないですが、
相手が準備段階にすら入っていない2ターン目からブレイクしていくデッキとしては唯一無二の速度を保っています。

また、《鬼羅Star》ほどではないですが、横並びが可能です。
横並びを助ける《カンゴク入道》《コダマンマGS》が優秀です。アタックを仕掛けられるときには、クリーチャーが3体以上出されている事でしょう。

赤単プレイヤーにはオカルト的なものがあり、「踏み方」と呼ばれるプレイング(?)があります。
これはトリガーを踏んでしまったときに、「早いうちに踏んで良かった」と呼ばれるものです。
《ホーリースパーク》系や《クロック》なんかは最初に踏んでおいた方が後の脅威にならないですね というようなモノ。ポジティブ?

これを意識しているプレイヤーは基本的に日和らずにブレイクしてきます

自分は一気に攻めあがりたいタイプの赤単に向いてない人間なので、この判断は羨ましく思えます。

3~4ターンほどで、ゲームが終了します。

キーカード

画像10

画像11

画像12

画像13


JO退化

最近になって流行りだしたソリティアのギミックを搭載した高速ビートダウンのようなデッキ。

《モモキングダムX》によって敷かれるレクスターズを《モモキングJO》のみにしておくことで、
1マナのカードで《モモキングダムX》のみを破壊して《禁断スター進化》効果で1番上のカードのみを引っぺがし、
最速で3ターン目から《モモキングJO》の連続アタックを仕掛けるというもの。

Gストライクにやや弱いですが、ブレイク後に
「あなたは次ターンで3マナしかないけど対応できますか?」と脅迫ができます。

逆に、《モモキングJO》をトリガーで完全に処理されてしまうと息が上がり気味になるデッキです。決まったらインチキといった印象。

こちらも3~5ターン目にはどちらか決着がついているでしょう。

キーカード

画像14

画像15

画像16

画像17


複数枚コンボを決めるデッキ(ソリティア)

相手のシールドチェックをせず、対話拒否に特化したデッキグループです。
相手と対話する部分は、自分のブレイクされるシールドと、相手のメタカードのみという本番勝負に強いデッキ。

青黒墓地退化

去年の11月ごろから勢いが止まらないデッキ。最新のチューンナップが研究されなくなったせいか、《秩序の意思》以降の目立ったベストカードが生まれてきておりません。

しかし、とてつもないスピードで手札入れ替えと墓地落としをするのは他に比べ物にならないです。速さはピカイチ。

《バルカディアNEX》という 攻撃さえ出来たら勝ちの神クリーチャー は相も変わらずプレイヤーを撲滅してきます。

最近の気づきですが、Gストを防御札として考えていると《Vol-Val-8》のジャストダイバーで爆発しちゃいます。厄介ですね。

5ターン目にはどちらかがデッキを畳んでいるでしょう。

キーカード

画像18

画像19

画像20

画像21


アナカラー墓地退化

つい先日になって頭角を現し始めた新時代の【墓地退化】デッキ。

【青黒墓地退化】よりも遅くなってはいるのですが、
《デドダム》《Dis ジルコン》により安定感が上昇しています。
≪ダンディナスオ≫のサーチ先がとても多く存在します。

【青黒墓地退化】にはなかった受けを搭載しており、
《ヴァイモデル》《クロック》のギミックが一気に攻めあがるタイプのデッキに刺さります。

特に《ヴァイモデル》は、蘇生効果により5枚目以降の《デスマーチ》と考えることができるため、しぶとく《バルカディアNEX》降臨を伺うことが可能。
純粋にパワー5000として《デスマーチ》がブロックしてくる。

極めつけは《ロイヤルドリアン》。これが意識の外から強さを出してきます。
イメージして頂きたいのですが、《デスマーチ》が相手の場に待ち構えているとします。
相手は《落城の計》《ドリアン》で退化ギミック成立を待っています。

①こちらが《デスマーチ》を放置してブレイクする→トリガーで《ドリアン》 (これを意識して《ゲンムエンペラー》を進化元にするときもある)

②こちらが《デスマーチ》に除去を当てる→《ヴァイモデル》で戻ってくる。

③こっちが悩んで対処方法を考えてるうちに、相手は退化コンボ完成。

辛い…。さっさと殴り勝ちしたいもんですが、《クロック》で邪魔される部分も噛み合っております。

やられて1番イカれてるなと感じたのは、【青黒墓地退化】では出されたら逆立ちしてもらっても勝てなくなる頼れる存在である
《アルカディアスモモキング》のケアになっている所 でしょうか。

他の細かい部分
《デドダム》や《デスマーチ》が並ぶので、《ゲンムエンペラー》がムゲンクライムで出しやすい。

ブロッカーである《ジルコン》のおかげでビートに少し体制がある。

《バベルギヌス》ありだと、墓地から《バルカディアNEX》での呼び出し先が出せる。7マナは到達しやすい。

《Vol-Val-8》のエクストラターンの種を自分の場に用意しやすい。

5ターン目以降になる時もありますが、5ターン目には7マナくらいまで溜まったマナから一気に着火してくることもザラ。

キーカード

画像22

画像23

画像24

画像25

青魔道具


行動の制限をしてくるデッキ(コントロール)

現代では、5Cのコントロールを指します。
《ロストReソウル》がほぼほぼの犯罪者になっております。
一部デッキでは、《エンドオブランド》《XXDDZ》が、ガン刺さりして動けなくなります。

ネバ―5C

現在1番分母が多いと予想される安定したデッキ。
受けが《火吹くナウ》《ドラゴンズサイン》《ナウオアネバー》《ロストReソウル》などの16枚以上が搭載されており、非常に分厚いシールドに守られながら

「手札をすべて破壊してから安全に場を作り出してくる」
「相手の呪文を制限しつつ、クリーチャーを送り出す」
というデッキプランを取ってきます。もちろん、コントロールの名に恥じぬ場のクリーチャー除去もお手の物。

また、《ヘブニアッシュサイン》《地龍神の魔陣》【ギャラクシールド】パーツなどの受け札が採用候補になるほど自由度が高い部分もウリです。

受けが強いという事は、それだけで有象無象に強く出る事ができます。

このデッキは、5ターン目以内に手札をすべて枯らされるといった意味合いで5キルをしてくる認識です。

キーカード

画像26

画像27

画像28

画像29

画像30


コレらのデッキから見る感想


違う方向性での高速戦闘たち その全てに対応できるデッキは存在せず

相手より早く動いたもん勝ち、先手ゲー 

というものが、オリジナル環境の印象です。

個人的には、
4~5ターン目に決着をつけられないか、
相手にフタをかぶせることが出来ない デッキはすべてTier2、あってもTier1.5止まりで Tier1になる事はないかなと考えております。

環境で存在する価値がないという事ではありません。特定のデッキに対して強いムーブがあるならば、動画などでそのTier1.5以下デッキのギミックを理解しておく必要があります。

もちろん、Tier2以下でも好成績を出せるやり込みデッキは存在します。研究・メタゲームの変動でTierのランクがアップする事もTCGに醍醐味でしょう。

例を出してみましょう。いま少しずつ流行りだしている《ヴォルゼオス》を主軸にしたデッキがあります。自分も愛用しております。
《ヴォルゼオス》はTier1.5以降のデッキであると考えております。
なぜならば、このデッキの印象は
キルターンが遅い」 この部分がTier1に上がることができない最大のネック。
マナブーストは早い」 重たいカードも採用圏内にできるデッキパワーはある。
Gスト頼みだが、受けは多い
5色すべてのカードを採用できる」 墓地退化殺しの《エンドオブランド》などの対策とギミックを両立させるカードもある。

という、惜しい部分がまとめあがったデッキだと考えております。大手の方が研究を進められたら、より良いデッキになるでしょう。

画像31

画像32

冒頭で紹介した《ガイアッシュ覇道》が何故、衰退しつつあるのか?

やっと本題に入りたいと思います。
単刀直入に言うと、

上記のデッキ群に対して勝てない うえに 


殿堂で奪われたものがあるのに、得たものがほぼ無いから となります。

①《ガイアッシュカイザー》を出す機会が減った

これは分かりやすく2つの理由があります。

1つ目は、トップ環境で「侵略ZERO効果」を満たすアクションが減ったから。

2つ目は、《ドルガンチュリス》が殿堂になってしまい、3ターン目に《ドギラゴン閃》を走らせてデッキの上4枚から《ガイアッシュカイザー》を出す動きが出来なくなったからです。

1つ目の理由について。
これは《ジョー星》によって抑えられてた【墓地退化】デッキが殿堂後に解き放たれてしまい、上記のデッキたちの高速的なメタゲームになりました。

上記のデッキたちは、一部こそ「タダ出し」をしてきますが、してこないデッキのほうが多いという始末です。
《バルカディアNEX》に関しては、効果でドラゴン・コマンドを「タダ出し」をしますが、される時は相手の頭上に隕石でも降ってこなければ勝てない事でしょう。《ガイアッシュカイザー》が関与するスキがありません。

【鬼羅Star】だけ《ガイアッシュカイザー》の刺さりが良かった気がします。≪ミクセル≫は無理でしたが…。

2つ目の理由は、《ドルガンチュリス》からの3ターン目で無理やり展開するプランが不可能になってしまったので、

強いデッキの条件である「5ターン目までに勝つ」が達成しづらくなった ということです。

《メンデルスゾーン》から5マナのドラゴンから革命チェンジして、速攻でゲーム終わるんじゃないの? と思われるでしょうが、

数週間前なら《メンデルスゾーン》と《ドルガンチュリス》のどちらかがあれば環境に食いついていたものが、殿堂により1択潰されてしまった部分がとてつもなく痛いです。
間に合わないですし、《メンデルスゾーン》が吸い付かないピーキーなデッキになってしまいます。

「自分のデッキは速度規制をつけられたのに、周りのデッキは速い速度で通常運行できている」

画像36

画像37

画像38


現在出回っている【ガイアッシュ覇道】は、相手の動きを待って、受け流して勝つようなデッキになりつつありますが、Tier1群に立ち向かうのは心折れる事でしょう。

②環境が早すぎるので、遅いうえに横に並ぶのが遅いビートデッキは勝てないから

最高のツールであった《ドルガンチュリス》という速さを失ってしまい、
場に送り出す1体1体こそ《アルカディアスモモキング》や《ガイアッシュカイザー》といったカードパワーが高いものが多いですが、

・トップデッキ群にブレイクして攻略する難しさ(盾が厚い、
細かくブレイクできず、1アクションでTブレイクして手札を渡してしまうもどかしさ)
・相性の悪いGストライクの増加

などが挙げられます。

Gストライクは、
一気に6点を作ってそのターンで終わらせて来るデッキ に非常に強い受け札であり、

横にクリーチャーが展開してくる、小突いてくるようなデッキには腐りがちになるカードです。

このGストライクが、スピードを失った【ガイアッシュ覇道】にはとても厳しいです。遅いというのは、それだけでカモにされる環境です

画像33

画像34

画像35

横に広げていく分を考えようにも、クリーチャーを2アクションできるようになるのは6マナ以降という非常に悠長なもの。
3マナ以下でのクリーチャーは《栄光ルピア》以外はまったく採用されておりません。この部分も痛い。

画像39

③《アルカディアスモモキング》の通りが悪くなった

画像40

《アルカディアスモモキング》は決して弱いわけではないのですが、1カ月前よりも弱くなったなと感じました。

また、【鬼羅Star】対面では《リリアング》のせいでスピード感が増加したので、出している余裕がなかったりする試合が多かったです。

≪可憐につき≫は相も変わらず刺さりすぎてしんどいです。

出す前に試合が終わっちゃったというものは、しばしば出くわします。
《ドルガンチュリス》《ドギラゴン閃》が、出来ればなぁと悔しくなります。

《エンドオブランド》で剥がされて、そのまま次の手を急がなくてはならない時があります。

《XXDDZ》のスレイヤー付与を忘れてしまい、《デッドダムド》が見えない今がチャンスと思って、《デドダム》がいるのにブレイクを仕掛けてしまうとしゃくられます。
《ドラゴンズサイン》から《XXDDZ》を出される絶望感。

少し前に説明をした《ロイヤルドリアン》は本当に厄介な存在です。

このように、さまざまな角度から穴が存在しており、12月の時よりも無敵感はなくなってしまいました


【ガイアッシュ覇道】の強さを割合にして4~5割の強みであると考えられる≪アルカディアスモモキング≫。
デッキのエースがこのザマになりつつあります。手厳しい。

【赤緑RX】や【シータ閃】でも、まったく同じような悩みが考えられているものでしょう。あちらはまだ、別のカードの参入やスピードの上昇がチューンナップできるだけマシかもしれません。

画像41

画像42

画像43


※《ボアロStar》に関して

画像44

【ガイアッシュ覇道】【赤緑RX】で採用されるこのカードですが、
評判ほど弱くはないカードです。良い部分に比べて、悪い部分が目立っている事がこのカードの印象。

トップのデッキ群に対して刺さりが悪く

トップのデッキ以外には刺さったりするカード です。

相手依存の部分が痛いですが、横にクリーチャーを広げる効果を持ち合わせています。このデッキに渇望されている能力です。
シールドトリガーのクリーチャーケアにもなり、案外と面倒なクリーチャーになっています。

パワーもゼニスかと見間違えるものを持ち合わせており、《グレイトフルベン》や《ロマイオン》を気にせずに攻撃できる数値です。地味に嬉しい。

また、1度タップさえしちゃえば完封できる攻撃制限能力。これも特定のデッキには有効打になります。
トリガーから、《モモキングRX》を介して登場すれば相手の肝は冷える事でしょう。

欠点は、分かりやすく

相手依存である部分 がとても扱いづらいところでしょうか。

次に RXから出せないと出てくるのが遅い、《アルカディアスモモキング》を優先してしまうと 《栄光ルピア》が居ないと進化元が居ない事 です。

進化クリーチャーが半分メインのデッキのくせして、横にクリーチャーが散らばりづらいデッキの弊害 が出ております。

この部分も新カード等で、頑張って改善されていけばうれしいですね。

《ガイアッシュ覇道》入り○○ のような、デッキの出張先パーツで輝いてほしいところ。

以上の事から、【ガイアッシュ覇道】は前よりも負け組なデッキになったと語り終えました。

長らくのご清聴、大変ありがとうございました。


以下、殴り書きで調整したときに感じた殴り書きメモをスマホから抜粋

青黒墓地退化 →アルモモで終了

アナカラー退化 →アルモモに態勢がある

受けがあるソリティア、しかも墓地退化ギミックは強い。アナ退化最強伝説?

アルモモを採用するデッキ 赤緑RX シータ閃 ガイアッシュ覇道 JO退化 →エンドオブブランドや、ドラサイXXDDZが出来る5Cに不利がついてる

5C、5C天門 →ソリティア系、特に墓地退化はきつい。マナさえ置ければ、手札が枯れようが勝てるヴォルゼオスもきついかも?

アナ退化は、アナカラーハンデスがきつい。しぶとくハンデスできるアナカラーハンデスは強いけど、受けがないことが残念。

レッドギラゾーンにガイアッシュ覇道入れたらワンチャン?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?