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【今週のエネニュース#2】22/02/06

このブログでは、週に一度エネルギー関連ニュースを共有します!



目次
日本から欧州へのLNG融通はできるのか?
新型コロナ: 世界の原油需要最高に 22年見通し、脱炭素に逆風
中国は世界の洋上風力の半分を建造!
中国洋上風力、日本に進出 富山沖で3基受注へ




日本から欧州へのLNG融通はできるのか?




東京電力ホールディングス中部電力の共同出資会社JERA(ジェラ)傘下で燃料取引を担うJERAグローバル・マーケッツ(JERAGM)の葛西和範最高経営責任者(CEO)は4日、欧州に液化天然ガス(LNG)を融通することは簡単ではないとの考えを示した。
  葛西氏はオンライン会見で、欧州へのLNGの融通は「物理的にできないことはないが、そうすると今度は日本の発電のために使うものに影響が出る」と指摘。JERAが調達するLNGにも余裕があるわけではないので、欧州に融通することは「たやすいことではない」と述べた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-04/R6RJBNT0AFB401




つぐづく世界の平和とエネルギーは超密接にかかわっているなあという話


長期契約のLNGを融通したとして、スポットで代替調達できるなら欧州が最初から自身で買えばいいと思うんですよね。


この状況だと日本は代替燃料を使う必要がありますが、、、石油火力は既にほぼフル稼働、原子力再稼働には超法規的措置が必要で、まあ無理でしょう。



最終的は一時的に停電させるしかない?



つまり融通しないということですね….



それに関連して、次!




新型コロナ: 世界の原油需要最高に 22年見通し、脱炭素に逆風



世界の原油需要の回復が鮮明になってきた。主要なエネルギーの国際機関によると、2022年は過去最高になる見通し。新型コロナウイルスの「オミクロン型」が石油消費に与える影響は限定的との見方が広がり、原油価格に上昇圧力がかかる一方、脱炭素には逆風が吹く。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN200GR0Q2A120C2000000/


エネルギー業界に入って、今は本当に過渡期だなと思います。


私は再エネ事業会社に転職しましたが再エネ信者ではなく、脱炭素はできる範囲で進める派なので、このあたりのトランジションはうまくすべきと思っています。


脱炭素への逆風、という書き方は確かにそうなのですが、それでも一歩ずつ進めるしかないですよね。





中国は世界の洋上風力の半分を建造!



中国国家エネルギー局の発表によると、2021年、新たに16.9GWの容量が洋上風力から系統接続され合計で約26.7GWに。 世界にある概算52.2GWの洋上風力のうち半数が中国洋上に。


いや、これもうただただ圧巻ですよ…


日本がかこれから何十年もかけてやろうとしていることを、中国はものの数年でもう達成しているのですから。


確かに中国はまだまだ石炭を含む火力発電がバンバン稼働していますが、一方で再エネ大国でもあるのです。

以下ご参照ください。




そういえばこういうニュースもありましたね。




中国洋上風力、日本に進出 富山沖で3基受注へ


中国の風力発電機大手、明陽智慧能源集団(明陽智能)が日本市場に参入する。富山県沖で計画する洋上風力発電事業について、清水建設から受注することで合意した。中国メーカーが日本で洋上風力発電機を納入するのは初めて。安価な製品は日本国内の洋上風力発電の普及を後押しする一方で、中国製の導入に慎重な声もある。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM288VZ0Y2A120C2000000/



まあ予想通りといえば予想通りなのですが、中国の風力発電機メーカーが日本の洋上風力事業に参入。


まあただ日本のどのメーカーもすでに撤退しちゃっているのですよね。



日本の洋上風力公募Round 1の結果の結果を受けて、業界としては少しでも安くという方向に働くでしょう。


すると、欧州の実績のある機器よりも中国の安価な機器(ちなみに中国の危機も十分な実績があります)を採用する動きが強くなります。


三菱商事の出した価格インパクトによって、国民負担は確かに減るかもしれませんが、これにより経済安保上の不安が出てくることは国民全員できちんと考えなきゃいけないと思います。




最後にこのつぶやき(自分ではない&古くて恐縮ですが)を…


洋上風力に関わっている一人の再エネマンとして、日本のエネルギー多様化のために引き続き尽力してまいります。


以上、Renでした。

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