見出し画像

【楽器製作】○○casterの製作⑫(ネックシェイプの成形)

指板の接着も乾いたので、ぼちぼちとネックシェイプを削り出すことにします。

まず初めにヘッド部分の指板端の成形から。内Rを仕上げる為ドラムサンダを使います。

ドキドキしながら突っ込みます
シュッとしたねん

ヘッドの厚みに隙間を合わせたらそのまま送り込んで指板の端ごと削っちゃう。手加工じゃない分綺麗に仕上がりますね。

次はネックシェイプの削り出し。道具はこんなのを使います。

あとは気合いがあればOK

木工用ヤスリにノコヤスリ、スポークプレナと反りカンナ、スクレーパに切り出し小刀、そして型取りゲージ。これだけあれば楽に作業が進みます。
ぼくはネックをアルミフレームの上に載せて机にクランプした状態で削ります。最初はネックの両端を加工します。使うのはノコヤスリと木工ヤスリ。

ヘッド側から行きます
Cシェイプでしょ
ハイポジは扁平Cシェイプへ

今回は素直なCシェイプとしました。頂点は差程変わらずハイポジに行くほど扁平させていく形を狙います。次に2つのシェイプを繋ぐ様に削っていきます。ここでは反りカンナとスポークプレナが大活躍、あっという間に削る事が出来ます。そしてスクレーパで面を繋げれば大方出来たも同然。

両端の削り幅はスポークプレナが入る幅
半分できたねん
スクレーパでスッキリ

ここまでで20分くらい、笑っちゃう程気持ちよく削れます。

次に両端を仕上げましょう。鉛筆でガイドラインを引いたら切り出しを使って気の向くままに削り出します。

鉛筆削るのと一緒の感覚
シュッとさせる事だけ考えます

この切り出しは三木の刃物祭りで手に入れた左利き用ですが、気持ちいい斬れ味であっという間に形が現れてきます。やっぱり刃物は斬れるのがいいですね。

あとは再度スクレーパを使って面を整え、細かい所を紙やすりで仕上げて行きます。

ドリルに変なの付いてるでしょ

手と道具の両刀使い。ドリルに付けてるスピンドルサンダはネックの仕上げには最高の道具。あっという間にR仕上げがキマリます。

ここ迄きたらあとは指板Rを付けて行きましょう。今回はR9.5とします。指板に鉛筆で全体にマークしたら指板治具に紙やすりを付け指板の上をシュコシュコと削ります。

この作業苦手(しんどいもん)

マークを全面に付けるのは一部だけ削り過ぎない様にするため、ぼくの場合往復する中央が多く削れるので両端だけ多い目にヤスリを通して削る量を調整しています。

最初は#60で削り、全面削れるまで通します。

コレは結構疲れる作業

あとは#80,#120,#180,#240,#320と番手をあげて面を整えたら指板側も出来上がり。

シュッとした!
いいんじゃない
あまり見ないかんじ

コレでネックの成形は完成です。あとはフレットを打ちナット部を仕上げればいいだけ。ただし今回の加工で残留応力が解放されてネックが歪む可能性があるため、また暫く置いてから次の工程へ進みましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?