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【ジャンクギター遊び】YAMAHA Dynamic GUITAR No.S70(1966)その①「入手、手入れ」

ダイナミックギターってご存知ですか?
ヤマハがアコギを作り始める前に販売してた、クラギの形してるけど鉄弦も張れるっていう素晴らしくバーサタイルなギター。以前からどんな構造でその強さを実現してるのか気になってたんですが、先日お邪魔したオープンマイクのお店で他のお客さんがこんなの持ってきてたんです。

いろいろやってる

しっかり手の入ったこのギター、もしやと思ったらやっぱりダイナミックギター!少し弾かせて貰ったんですが、すっかり枯れていい感じの音が出ています。

触っちゃうと欲しくなっちゃうんですよね。なんかいい出物ないかなぁとしばらく気に留めてたらいい塩梅の品が出てきました。

一応ギター
JIS入りラベルは1966年製かな?

王将の天津飯セット位のお値段でゲット!ジャンク漁りはやっぱこうじゃなくっちゃ。

うちに持ち帰り軽くチューニングしてみたら一応弾けるものの、弦高が尋常じゃない。実測8mm越えに流石にコレは手を入れざるを得ない状態です。

ボトルネックでしか弾けへん

上の写真見て気付けた人は凄い、コレネックが反ってる訳じゃなくて、ネック自体がおかしくなってます。

なんか筋
割れてるやん

そう、ヒールブロックが割れちゃってます。接着剥がれかな?そのため弦の張力でココからたわんで反っちゃうみたい。

まぁ綺麗に割れてるから接着で治りそうですね。タイトボンドを信じて修理してみます。

まずはダイソーで入手したシリンジにタイトボンドを吸わせます。ゆっくり時間をかけて1ml吸わせて準備完了。

吸えたので原液で

そしてボディを保持しつつネックを反らせ、割れを広げます。そして隙間にシリンジでタイトボンドを流し込み、ネックに加える力を変化させつつ毛細管現象で奥まで行き渡らせます。その後クッキングシートを割れに挿入し、奥まで接着剤を押し込みます。

奥の奥まで

上の作業を何度も繰り返し、もう入らへんってとこまでタイトボンドを流し込んだら、しっかり圧力が加わるようにクランプします。

ヘッド側を高くして反らせてます

クランプしたら隙間から接着剤が溢れ出すので、濡れ雑巾で綺麗に拭き取っておきます。

いいかんじ

このまましばらく放置して乾燥を待ちましょう。

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