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【DIY小話】電動工具とのお付き合い

何かを作りたい!と思い立ち、道具を手にするのって気持ちアガってめっちゃ楽しいですよね。

一方で、目的を達成する為にどんな電動工具を買えばいいか迷ってる人は多くて、そういう人に向けた記事も沢山目にします。

だけどそんな記事を読むと思うんです。

「怖さ伝えなくていいの?」
「最初からそんなの要る?」
「保護具と服装は伝えないの?」


いきなり脅す形となり恐縮ですがガチな話、電動工具で亡くなった方、障害を負った人は少なくありません。電動工具を使うなら、ぜひ厚労省のこのサイトを見て欲しいなと切に願います。

特にDIYerは充分な指導を受けずに使用する事が多く(業務で使用する場合、管理者を置き作業者への指導が義務付けられているがDIYでは規制がない)、無自覚にハイリスクな作業を行っている事が多いと思います。恥ずかしい話ですが、私自身過去にトリマで手のひらを6針縫う事故を起こしており、決してひと事ではありません。

YouTube見てるからぼくは大丈夫って人も居るかもしれませんけど、
- 軍手で回転系電動工具操作してる
- 安全装置とっぱらって作業してる
- 重篤な怪我負いそうな治具を紹介してる
  (大半はキックバック上等!って作りですね)
なんて、通報したら即刻労基が飛んでくる様な作業が溢れてます。真似するなら自身でリスクアセスメント出来る事前提にして下さいね。

電動工具は大変危険な道具であることを知った上で入手を検討するのがいいと思います。

また高級工具、お金が有り余る人ならいいんです。最高の道具を買えば作業はそりゃ楽になる。でも多くの人はお小遣いをやりくりしつつ工具を揃えていくと思うんです。もちろんぼくもそう。

で、これは個人的な意見なんですけれど、

1つ高級工具を買うお金があれば、基本性能が充分な工具を3種買えばできること3倍!って考えた方が健全だと思うんですよね。また仕事じゃないんだから、効率を優先するよりも楽しみと学びを優先すればいいのにな、と思います。後述しますが入手経路の視野を広げればプロ用電動工具を電動インパクト1台の価格で10種揃えることも不可能じゃありません。

わかりやすい一例を挙げると、
ぼくの工房には充電式工具はひとつもありません。また、電動ドライバや電動インパクトの類も使用しません。

何故か。バッテリーには寿命があるし規格の古いバッテリーは入手困難になる。つまりずっと使える道具じゃないんです。一方100V電源のモノはDIYerの使用頻度ならほぼ一生モノになります。また電動ドライバーやインパクトは締結時にねじのトラブルを起こす可能性があるからなんですよね、良いドライバーを使って手で締めた方が余程トラブルは少なくなります。
仕事ならどちらも迷う事なく手にしますけど、趣味ではまず使わない。趣味でも効率重視の人にはいいかと思いますがぼくなら別のこと、例えばもっと違う種類の電動工具や先端刃物を揃えるとかにお金を掛けます。

じゃあ電動工具って一体何買えばいいの!?って人にまずお勧めしたいのは工具の種類じゃなくて

「ホームセンタの工作室と貸工具」に行って遊ぶ!

木工、金工問わず電動工具はヤバい道具です。ホムセンで優しく指導してくれる店員さんに話を聞きながらそこで作業すれば、一通り揃ってる工具を色々使いつつ加工ができちゃう。そんな中で、コレは欲しいなと思った工具から買い始めればいいと思います。近所のホムセンを回って貸工具が充実してる処をまずは探してみましょう。あとは都会なら貸工房、田舎なら近所で噂のDIYerを見つけ出すのも手ですね。

何より大事なのは、何の工具を買えばいい?じゃなくて、何が作りたい?なんです。

したい事が自分の視点ではっきりと見えてくるまではお店の人に聞いたり自分で試作して色んな道具の使い方を学ぶといいと思うんですよ。そこで必要になったら買えばいいんじゃないかな。

とまぁ、ここ迄すぐに役立つ情報を何も書いてない気がするので、一つだけ有益な情報を。

工具買うなら新品のDIY用よりも中古のプロ用がお勧めです。特に有線100Vの中古電動工具は中古工具屋さんに行くとびっくりするような低価格で買えることが多いです。(みんな充電式を使うから100Vは捨て値で投げ売りされてる)
そして刃だけは新品に替える、コレで完璧です。

さらにガッツがある人は修理前提でジャンク品を買いましょう。電動工具なんてベアリングとブラシ、スイッチ位しか壊れないから修理と言ってもこれらを交換するだけ、ベアリングプーラがあれば実はそれほど大変じゃないです。

また電動工具にこだわらず、ノミやカンナ、スクレーパやノコギリを新品でも中古でもいいから手に入れると幸せになります。あと砥石もね。

最後に、僕の個人的な意見ですけど
電動工具は一点豪華主義よりも多種類所有が必ずDIYerの助けになります。色々年式や汚れに拘らず安いの見掛けたらパパっと買っちゃうのが吉。

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