『柳生忍法帖』ぴーすけが想像以上だった話 ※ネタバレ注意

柳生忍法帖、モアダン、無事観ることが叶いまして。本当に、

星組って、なんて素敵なんだろう

と、しみじみ感じております…

ネオ・ダンディズムをスカイステージで見たことがある以外は、お芝居の予習もしていなかった私。

『歌劇』の座談会やTwitter、先に観劇に行った母からの情報だけを頭に入れて観劇に行きました。

ぴーすけが…ぴーすけが…想像以上に凄かったです…

「ぴーすけの治安が悪い」というTwitterでの情報、ありがとうございました。無事治安の悪いぴー様のお陰で、更にぴー沼の深みにはまりました…


平賀ぴー孫兵衛さん

柳生忍法帖の座談会を拝見し、大野先生やぴーすけの仰っているところを見ていると、

ぴーすけ=黒豹みたいな精悍な男で、長槍の使い手。七本槍の一人。

また、事前にTwitterで流れてきた、原作での各キャラクターの設定では、肌の黒い男、ということが書かれていました。

どれくらい黒塗りするんだろう…って思っていたら、思ったよりは黒薄めでしたが(当社比(?))、それでも日本物には珍しい黒さの肌色。既に尊さでヤバい。

そして、最近のぴーすけには珍しい(?)、骨格の厳つい、大柄な男、という印象。そして黒地に花と青い蝶々の模様の大きな着物。ウェービーな長い黒髪。

恐らく七本槍でいちばんガタイの良い男なのではないでしょうか…♡♡♡

七本槍登場シーン

七本槍最初の登場シーンでの、扇を持った振付、からの立ち回り…

婆娑羅の玄孫の舞台写真や阿弖流為視聴してからずっと思ってるんですけど、ぴーすけ、日本物が滅茶苦茶似合い過ぎ!!!

ふとした表情が、日本物特有の艶やかな色気を放っていて、本当に美しい…

立ち回りの後、堀一族の男の首を切ろうとするところ(切らずに鎌倉へ引き立てますが)での、狂気に満ち満ちた笑顔。首に刀をポンポンと軽く当てる仕草。マジでいってしまってる目。(この時点で既にキャパオーバー。沼の深みへズブズブ…)

東慶寺

堀一族を引っ立てて東慶寺へ向かい、そこでも一族の男や、尼僧の方々に対しての横暴。(袖から長槍をぶん回しながら歩いてくることとか、男の顔を覗き込んで何事か話しかけてるけど絶対悪いこと言ってるやつとか、尼僧の方々を槍で捕まえたり、気に入った人を捕まえて自分のものにしようとしてるところとかetc.)

もう、開始10分で、ぴー沼の深みに沈んでゆきました…

ビジュアルの完璧さはもちろん、ぴーすけの治安の悪さ、滲み出る狂気、長槍の使いこなし、その全てが、沼でした…

そんなぴー様、七本槍メンバーで真っ先にお亡くなりに…

江戸での不審な事件

ゆら達が多くの花婿達を惑わし、千姫様の地位を危うくする策略を実行しているさなか、柳生十兵衛の策略により、堀一族の女達による、千姫の名誉回復、そして復讐。

まずこの場面の冒頭の、十兵衛さんを香で惑わすところ。

終始高笑いしているぴー様がゆら様の歌に合わせて香を嗅がせようとする、その仕草。十兵衛さんを惑わしながら、明成候に近づきとても愉快そうな表情をする孫兵衛様。鉄斎さんと状況を楽しんでいるぴー孫兵衛。

状況が一変し、戦闘モードに即座に入るおぴー様。長槍を振り回し、上半身を大きく使った立ち回り。槍から刀に持ち替えるところ。切られてしまって、無念の表情で倒れるところ。そして、照明が落ちてはけるところ。

いや、こんなに早く死んでしまうのがショックすぎる。でも、それよりも、ぴーすけの、ここまで激しい立ち回りが観れたのがまず嬉しいし、死に際の表情の無念さが心にグイグイ来るし、死んで倒れているお姿も孫兵衛様で…

黒いぴーすけ、本当に沼、です…

七本槍の亡霊

銅伯様の秘密を十兵衛さんも理解し、場面転換した、銅伯さんと天海大僧正、亡霊たちの場面。

上手花道から登場するぴー様。

ぴーすけはじめ、先に死んでしまった七本槍メンバーは、それぞれのお顔に黒い紋様を書き込んで登場。(これに気づいた瞬間、飛良手様を何故か思い出す筆者)。日舞調の振付に、ぴーすけの艶やかさを感じると共に、日本物姿が、何故か紅ゆずる様に似ている風に感じました。

天海大僧正が己の体に限界が訪れ始めた時の、孫兵衛様が腕を押さえ、少し苦し気な表情。でもそれを振り払い、戦い、そして暗転する瞬間の、カッと見開かれた目。

最後の最後まで、孫兵衛様だ…

ぴーすけの最大の持ち味、機微の表現。それが最大限発揮されていたと感じました。

終わりに

はい、また長文で語らせていただきました。

本当に、こんなボキャ貧、かつ読みにくい、自己満足な文章に、いつも♡押してくださって、ありがとうございます。

もう少し落ち着いたら、モアー・ダンディズム編書きます。


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