第2章 魔女の奇異な人生「ぶすくれた女の子 」
私が2歳の時、弟が産まれた。弟は産まれた時泣かなかったそうで、その後も声を出して泣かない子で、首が座らず、ミルクも飲まず、原因分からず仕舞いで,母は随分病院通いして大変だったそうだ。弱く産まれた弟に付きっ切りでくたくたの母。子どもは皆、小さい頃は純粋に、いつだって「お母さんを助けたい」と思うものだ。そんな気持ちが芽生えたのかどうかはわからないが、若い乳母2人にあやされて育った私は、既に聞き分けのよい子なっていた。その後、第3子の次男が産まれた。私が甘える隙は、どこにもなく小さ