嬉しかった事。
自宅を改装して、4年前から小さいお寺を立ち上げ、活動し始めました。
それまでは、大きなお寺に勤めていたり、全国あちらこちらで修行をしていたり、地元の駅前で、デパートやホテルの前で托鉢をしていたりしていました。
実家がお寺ではないので、(ということは、父はサラリーマンで、普通の家庭に生まれ育ちました)檀家さんがいるわけでもないし、土日に法事があったり、お墓参りに来られることも全くないのですが、
守らなければならないものがあると、そのお陰で、ある程度の安定が手に入りますが、その反面、守らなければならないものが特にないと、自分の思う通りに動くことが出来る、という素晴らしい一面もあって、自由であるということの素晴らしさを実感しています。
地域に根差した、由緒正しいお寺、というわけではなく、ついさっき出来たばかりのホヤホヤのお寺なので、
立ち上げた当初は、まずは人様に知っていただくところから始まらなければ、と県内の葬儀社に、資料を持って営業に出かけていました。
お寺での修行では、営業の仕方などは習いませんから(笑)、文字通り体当たりで、飛び込みでお店に入っていき、ご挨拶にお邪魔させて頂きました。
その甲斐あって?、最近ではこの小さなお寺での法事も増えて来て、今日は先日葬儀をさせて頂いた方の、四十九日忌のお勤めをさせて頂きました。
亡くなったお父様は、生前よくこのお寺の近くを自転車で通っていたそうで、「不思議なご縁を感じる」とご家族の方が仰っていました。
コロナの影響で、姉妹3名様だけのご法事となりましたが、心を込めてお勤めさせて頂き、終わってからお茶をお出しして、ゆっくりとお話を聞かせて頂きました。
亡くなった後のお墓の問題や、気持ちの向け方などを尋ねられ、自分が感じている、現代においてのお寺やお坊さんの感覚の鈍さと、一般的な方々との感覚のズレについて共感したりして、とても喜んで頂けたことが嬉しいことでした。
「お坊さんと、ゆっくりお話出来る事は滅多にないので、貴重な経験でした」
と言って頂けたので、このお寺で行なっている行事をお伝えして、お誘いしてみました。
人様に喜んで頂くことが、自分の喜び。
相手の方が喜んでくれると、自分も嬉しい‼️。
そんな、「お互い様」の世界を作り上げていきたいです。
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