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1-2 特許要件 該当する/しない

産業上の利用可能性があるとは、発明が実際に産業で実用化可能であることを意味します。この要件は、発明が理論や抽象的なアイデアにとどまらず、具体的な形で実現可能であり、かつ、実際に産業において利用される可能性があることを求めます。以下に、該当するものと該当しないものの違いを簡潔に説明します。

産業上の利用可能性が該当する例

具体的な製品や方法

特定の問題を解決する具体的な製品や製造方法、使用方法など。たとえば、新しい材料、薬剤、電子機器、ソフトウェアアルゴリズム(実装可能であり、具体的な機能を提供するもの)など。

実際に製造や使用が可能

技術的詳細が十分に開示されており、その分野の専門家が文書に基づいて発明を実現できるもの。


産業上の利用可能性が該当しない例

抽象的なアイデアや理論

科学的原理や数学の定理など、具体的な実施形態が示されていないアイデア。これらは、どのようにして産業上利用可能かが明確ではないため。

実現不可能な発明

現実の技術や物理法則に反して実現不可能なもの、例えば永久機関など。

産業上の利用可能性は、発明が実社会での実用性と経済的価値を持つことを保証するために重要な要件です。発明がこの要件を満たすためには、申請時に発明がどのようにして産業上利用可能であるかを明確に説明する必要があります。

つばき:ん~難しい。該当しないものだけを理解するようにしたらよいのかな。

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