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直だしPSA再輸入免税への考え

みなさんこんばんは。
今回はタイトルにある通り、直だしPSAにおける再輸入免税に関して、配送会社/税関相談官に聞いた情報をもとに自分の考えを書いていこうと思います。

結論

自分は再輸入免税に関しては今後申請しないことを決めました。
もちろん、免税を通すノウハウなどあれば状況は変わってきますが。

前提状況

「再輸入免税」の定義
関税定率法第14条第10号に規定される「本邦から輸出された貨物でその輸出の許可の際の性質、形状が変わっていないもの」を本邦に輸入する場合に関税が免税される制度です。

 「輸出された貨物」とは、輸出の許可を受けた貨物のほか、

  1. 郵便によって本邦から輸出されたことが明らかな貨物

  2. 誤積みのため再輸入される貨物であって、当該輸入貨物が誤積みにより輸出された貨物であることを書類等により確認できるもの

をいいます。
 「性質及び形状が変わっていないもの」とは、輸出の際の品質、規格、形状等がその輸入の際において同一のものであると認められるもの(輸出された貨物の部分品等が本体から分離されて輸入される場合等であっても、当該部分品等について、輸出の際の性質、形状が輸入の際に同一と認められる場合は、これを含む。)をいいます。

これが正式な定義になります。
これらを前提の上、4名の方に相談をしてみました。

配送会社関税担当A(現役関税担当)
配送会社関税担当B(現役関税担当)
配送会社窓口担当C(現役支払い方法の担当)
税関相談官D(おじいちゃん)

PSA鑑定品に関して再輸入免税に消極的な意見

Aさんご意見
おすすめしない。理由としては実際に通る事例はあるものの、再輸入免税申請しても却下されるパターンの方が圧倒的に多い。同一商品である証明をするためにはシリアルナンバーor写真にて証明することが一般的。これをトレカに当てはめるて申請するなら、日本→アメリカへの輸送時に全てのカードを一枚ずつ写真をとり、戻ってきた際のカードと同じことを証明する方法が思いつく。これを行なったとしても税関でチェックする個人の判断のため確実に通るとは言えない。

Bさんご意見
おすすめしない。申請しても必ず通るわけでもないし、申請チェック/中身チェックの時間がかかり、さらに却下された際には追加徴税がかかる(再輸入免税と虚偽の申請しているため)。カードの鑑定後はプラスチックケースにに入れられているため、本質的には品質形状が変わっている、と判断されることもある。ただ実際に免税を受けている人もいるのでノウハウがあるかもしれないし、免税をうまく通すような業者もいるかもしれないのでそのあたりはなんとも言えない。

PSA鑑定品に関して再輸入免税に積極的な意見

Cさんご意見
とりあえず申請してみれば良い。書類さえ揃えれば提出はできるため受付可能

Dさんご意見
書類さえ揃えれば通るはず。アメリカ→日本輸入時のカード品番をinvoiceに載せているなら証明可能。別にお金がかかるものではないため配送会社に依頼すれば通るから依頼してみると良いと思う。ただ配送会社が受けかは会社次第なのでもしつけつけてくれない場合には自分で申請が必要

このように4人が消極的/積極的な意見に分かれました。
自分としてはAとBの方の意見が確からしいと判断して再輸入免税の申請はやめました。
AB→現場実務税関担当、CD→現場じゃない関税担当というような意見の分かれ方になっており、CDの方は現場で発生しているリアルな状況を把握していないのではないかと思ったためです。(会社でもよくある現場リアルと経営のギャップみたいな)
ABの方は現場担当なので通らなかった際にクレームをもらったり、ぐちぐち言われるのが嫌であるため、消極的である可能性もあります

まとめ

PSA鑑定品に関して再輸入免税が適応されるか
適応されることは事実としてある。しかしながら弾かれることの方が多い。

もし再輸入免税の申請をするなら?

日本→アメリカの輸出の際に全てのカードの写真をとり、戻ってきた際に同じカードであることを証明(これでも通らなかった人もいるし、もし写真が一枚でもないと申請は通らない)

そもそも再輸入免税を適応する事例とは

例1.ロレックスを越境ECで販売して何かしらの不備や交渉不成立で日本に返送された時。この場合、型番/シリアルナンバーがあるため同じものであるという証明可能。

例2.工場に導入する機械を海外に輸出。故障や返品で日本に戻ってきた時には適応可能。このような機会には個体に対してユニークな個体番号が振られているため同じものであるという証明可能。

個人的な考え

1.PSAからの返送はプラスチックケースが付いているためそもそも性質変わっている
2.トレカの場合、そのカードの個体特定番号がないため、送ったカードがそのまま帰ってきている証明ができない。アメリカで別の同一カードとすり替えられる可能性もある。例えば、ブラマジステンレスのようなにカード自体にシリアルナンバーがあれば同一のものであることが証明可能
3.再輸入免税が通ったという情報を自分は聞いたことがない
3.税関でチェックする人によって判断が違うらしい

これらが大きな理由として、通らない可能性があるのであれば再輸入免税をしなくても良いかなと思った理由です。
もし適応されることが一般的になれば申請していこうと思います。

そしてもし再輸入免税が通ったという方がいればぜひ教えてください!

今日もありがとうございました。



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