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ケイテン鳴きのテクニック

面前派の私はがむしゃらに鳴いて必死こいてケイテン取りにいくタイプではないですが、そんな私でも確信を持ってこれは絶対に鳴くべきと言えるものを考えてみました。

よくある場面ですが、4巡目に親リーチがかかったので、ここからは完全にベタオリに徹します。

15巡目になり、ここまで安牌しか切っていませんが、たまたま偶然にもイーシャンテンになっていました。
ここまで来たら和了ることは難しいですが、トップを狙うためにも、トップとの点差を維持しておきたいので、ここは鳴いてケイテンを取りに行きましょう。
何を鳴きましょうか?

まず、テンパイになる7pと4s7sは鳴きますね。
2pも3mも通りますんで、まったくのノーリスクですから、簡単に答えが出ると思います。
では他に鳴く牌はありますでしょうか?

テンパイにはならないものの、4pは鳴いてもいいですね。
現状の受け入れが7p4s7sだけですが、8p9p5s6sも有効牌になり、受け入れが広がります。
鳴くことでツモ番を消費しますが、ハイテイが動いたことで自分にツモが回ってくるので、残りのツモ回数は変わっていません。
純粋にテンパイチャンスだけが増えたことになるわけですね。
ただし、東家と南家から鳴くと親のツモを1つ増やしてしまいます。
親の和了率を上げることになってしまうので、東家と南家から鳴くのは避けた方が良いでしょう。
鳴いてテンパイだったらまだいいのですが、テンパイチャンスが広がるだけで、テンパイそのものはしていないのでね。
ということで、西家からのみ4pは鳴きます。

次に3pチーについて考えてみましょう。
これも4pポンと同様に受け入れが広がるのですが、危険牌の4pが残ってしまう形となります。
親に振り込むと局が消化せずに、ラスとの点差が縮まるので良くありません。
しかもテンパイチャンスが広がるだけで、テンパイそのものはしていないので、危険を犯してまで鳴く牌ではないですね。

次に1sカンについて考えてみましょう。
これは親の和了打点を上げることになるので、ちょっとしたメリットがあったとしても絶対鳴きたくない牌ですね。
それなら1sポンはどうでしょう?
対面から1sを鳴いた場合、ハイテイ前で1sをカンすることで、親のハイテイを消すことが出来ます。
自分のツモもハイテイが回ってくるので減りません。
デメリットが何もないので、これは鳴きましょう。
ただし、東家から鳴くとハイテイは南家に回り、ハイテイ前でカンしても親にハイテイが回るので、親のツモを1つ増やすことになります。
1sは南家と西家からのみ鳴きましょう。
でもデメリットがないとしても、1sをポンして何か意味があるのかよく分からないですよね?
受け入れそのものは増えてないのですが、現状西家がハイテイなので、ハイテイを北家か東家に動かすことで、ハイテイ前にチーが出来るんです。
現状だと西家がハイテイになって終わるので、最終巡目でチーは出来ないのですね。
これは純粋にテンパイチャンスが広がることになります。
4s7sも親の現物ですし、西家が切ってくれる可能性は充分ありますからね。
しかも最終手番でカンが出来るので、自分のツモ番をひとつ増やすこともできます。
安牌は足りてますし、デメリットは全くないので、なかなか気づきにくいところですが、1sは絶対にポンするべきです。

他にも鳴く牌はあります。
例えばこの西家が切った6m。
これはチーするべきです。
鳴くことでハイテイが自分に回り、ハイテイ前に47sや7pがチーできます。
6mの他にも、5mや7mもチーできますね。
チーして安全な余剰牌の2pが切れるし、余った萬子も安牌なのでハイテイで切ればいいだけですからね。
これらは1sポンと違って、ツモ番を増やすことは出来ませんが、最終巡目のチーによってテンパイチャンスが増えるのはメリットです。

まとめに入ります。

  • 4sチー

  • 7sチー

  • 7pチー

  • 4pポン(西家からのみ)

  • 1sポン(西家と南家からのみ)

  • 5mチー

  • 6mチー

  • 7mチー

鳴くべき牌はこの8種になります。
もう少し浅い巡目だったら分からないですが、15巡目以降なら必ず鳴くべきといってもいいでしょう。
鳴くデメリットが何もないですから。
テンパイになる牌を鳴くのはもちろんですが、鳴いてテンパイチャンスが広がる牌も見逃さないようにしましょう。

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