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親の第一打役牌とは

親の第一打に注目してみてください。
麻雀の一打目って、配牌の方向性を決める大事な一打なんです。
特に親の第一打はまっさらな河の状態から切り出すことになるので、打ち手の意志が明確に反映されています。
子と違って他家から字牌が切られてるから合わせて打っただけ、なんてこともないですよね。
だから子ならともかく親の第一打にはいつも注目しといた方がいいですよ。
とはいえ、第一打だけではまだわからないことも多いのですが、3巡目で親が白をポンして7mを手出ししてきました。
これである程度親の手が見えてきました。

まず、一見するとピンズのホンイツのようにも見えてしまうのですが、これはけっこう可能性としては低いです。
役牌のションパイを切っているので、ホンイツを狙っているのだとしたら、重なりを逃すのはかなり痛いはずだからです。
役役ホンイツあれば満貫。
もし満貫見えている手だとしても、役役ドラドラホンイツで跳満。
これらを早々に見切るってことは考えづらいです。
仮にホンイツの手材料が5ブロック揃っていたとしても、役牌の孤立牌は手に持っておきたいですよね。
カンチャンターツやペンチャンターツより、役牌のトイツの方がいいですし、もし孤立の役牌が重なればターツを交換してそっちを採用したいはずなので。

ということはもし仮にホンイツ狙いで染まっていたとしても、かなり充分な形で5ブロック揃っているとしか考えられないんですよね。
つまり役牌トイツが2組あって、ドラも1枚あって、両面ターツが3組あるくらいじゃないとつじつまが合いません。
そこまで恵まれた配牌っていうのは考えづらいので、これはけっこうホンイツが否定できる河だと思います。

では親が第一打に役牌のションパイを切り出す手とはどんなものでしょう?
一般的にはタンピン狙いの手で、自分が親でどうしても和了りたいから、子に役牌を重ねられる前に第一打でションパイの役牌を切ってしまおうっていうパターンが一番多いと思います。
タンピン狙いの手だったら、例えば24や68とかの愚形ターツも積極的に残そうと思いますし、タンピン系の手でドラ1程度だったら役牌重ねてもしょうがないので、さっさと切ってしまおうとなるからです。

しかし、今回は3巡目で親が白をポンしてきたので、タンピン系の手ではありませんでした。
だから2巡目くらいで、孤立でもっていた白の役牌が偶然重なって、3巡目で他家が白を切ってきたので仕方なく鳴いたってのも考えられますね。

あともう1つはダブルバックのケースです。
役牌トイツが2組あって役が確定しているので、もうこれ以上役牌のトイツは要らないっていう場合ですね。
この場合もさきほどのタンピン狙いのケースと同じように、他家に重ねられる前にさっさと切ってしまおうとなることが多いです。
この場合で警戒しなければならないのは、打点充分な形が多いことです。
ドラを多く持っていたりして、満貫は見えている、だから3組目の役牌は要らないし、ホンイツも見る必要がないからさっさと切ってしまうんです。
このケースは親の手が高い場合が多いと思います。
この鳴きは警戒した方がいいです。

次巡に東のションパイをツモってきたんですが、これは警戒した方がいいですね。
鳴かれる可能性が非常に高いと思います。
ダブルバックなので役牌はやばいですし、打点充分な形で間違いないとすれば、ダブ東のトイツも1組あると考えるのは自然な気がします。
今局はオリ気味で、南家や西家のリーチも警戒して、安牌を抱えながら手を進めるのが良いと思います。
よほどの勝負手であればテンパイの可能性が低い今のうちに切ってしまう手もありますが、今回はそんな大した手ではないので、もう地の果てまで抱えるつもりでいきましょう。
完全安牌の白も切らないのが良いです。
ホンイツでない可能性も高いので、ピンズだけではなく、他の色の待ちも警戒していきましょう。

今回のケースについてまとめると、親の第一打が役牌であることと、役牌をポンしていることから考えるとこうなります。

  • ダブルバックの可能性が高い

  • ホンイツの可能性は低い

  • 打点充分なことが多く、警戒が必要

こういうことが分かっていて、なおかつ東は絶対にやばいと直感的に感じられるようになることが大事です。

ちなみに実際の親の配牌はこうでした。

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