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邦画「ゴジラ2000 ミレニアム」にマルチアーケードエミュレーター「MAME」がコッソリ登場しているンだッッ!!

昭和、平成という時代を生きていた我々中年/老年男性の殆どは、一度や二度は映像の高画質化の波に飲まれた事がある筈だ。

早い人であれば「レーザーディスク」の登場、一般的には「DVD」の普及、遅い人でも「テレビの地デジ化」で高画質というものを認識し、それでも物足りな語った方は「Blu-ray」や「4K ULTRA HD Blu-ray」に手を出しているだろう。

実際に時が流れたこの令和になると、Blu-rayよりも画質は劣るが大幅に利便性のよい「動画配信」が主流となり、結果として「好きなアニメのLD-BOXが欲しい」という理由で映像道に入った中年/老年の方々も「老後の資金」と「視力の弱体化」を理由に、「Blu-ray」や「4K ULTRA HD Blu-ray」の購入を控えがちだ。

だが我々電脳中年/老年の自宅には「PlayStation 4」や「PlayStation 5」や「X Box One」や「BD-Rに書き出し可能なHDDレコーダー」といったBlu-ray再生機器が一台や二台はあったりするものなので、今回はもったいないオバケに祟られないよう「Blu-rayの高画質だから判明した”ゴジラ2000 ミレニアム” にまつわる暗黒ゲーム情報」を「note」という場を使って紹介しようと思う。

それでは「連邦note出張版」スタートです。
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世の中には「エミュレータが違法だ」と言う方々が一定層いる。
そのような思想を持っている方々に対し、懇切丁寧に説明する義理もなければ、年齢的にそれを説き伏せる程の熱意も寿命もないので、当方はその様な方々に「エミュレータは合法ですよ」という主張だけするよう心がけたのだが、その結果として一昨年と去年は「さいたま地裁」と「東京地裁」で裁判官に「エミュレーターは合法である」という証言をする羽目になった。

当然の事ながら「裁判官」は「エミュレーターが違法である」という判断はくださず、当方はこうして今日も平々凡々とエミュレーターに関するエトセトラを書き殴っている訳だが、どちらにせよITをあまり知らない方々からエミュレーターというもは何故か印象が悪い。

それが理由か別の理由かは不明だが、世の中にはデスクトップの画面にエミュレーターのアイコンが映り込んだだけで「エミュレーターを使っている!! これは違法だ!!」と鬼の首を取ったかのように騒ぐ方々が一定数いるし、このような方々は往々にして様々な事に対して鬼の首を取りまくっているので、昔からエミュレーター愛好家は肩身が狭いと言える。

故に映画の歴史が始まってから今日までの約130年間、テレビゲームやアーケードゲームが登場する映画は数あれど、テレビゲームのエミュレーターやアーケードゲームのエミュレーターが大々的に登場する作品は存在していないと思われがちたが、日本映画の中で世界的なマルチアーケードエミュレーター「MAME」がコッソリと登場している事は知られていない。

しかも作品は「ゴジラ2000 ミレニアム」。
本作のウィキペディアによると制作費は12億円、それなりに超大作ではあるし、1999年という世紀末を生きた人間であれば、街中でポスターの1枚や2枚は見かけた事はあるだろう。

ゴジラ 2000 ミレニアムのポスター

その作中、ウィキペディアによると以下のシーンでエミュレーター愛好家ならば一度は見かけた事があるであろう「MAMEのwhatnew.txt」が登場している。

>ブラスト・ボムによるダメージをまったく受けなかったUFOは、地球の大気を自分たちの適したものに変換して自らのミレニアム(千年王国)を築くことを、パソコンへのジャックを通じて宣言する。
ゴジラ 2000 ミレニアムのwikiより

そのワンシーンの拡大画像が以下。

【拡大画像】Last Mission、Lode Runner II、Lode Runner III、Lot Lot等の文字が読み取れる


何故このシーンが公開から25年経過した今日まで話題にならなかったのか? 

当方が推察するに「ゴジラ2000 ミレニアム」をDVDソフト化された頃はMPEGのエンコード技術が未熟であったのでwhatnew.txtの文字が潰れてしまったが、近年Blu-ray化の頃にはMPEGのエンコード技術が大幅向上した為に文字の識別可能になったからと思われる。
また当時「ゴジラ2000 ミレニアム」を観に行った方々が、MAMEの存在すら知らない心の清らかな方ばかりだったからという可能性もあるのだが、当時本作を劇場へ観に行った当方も本件には気づかなかったので、こんな英文テキストは制作陣にとっても観客側からしても些細な事だったのかもしれない。

とまぁ本件は昔からのエミュレーターマニアにとって大朗報であると個人的には思うのだが、残念ながらYouTubeにアップロードするとBlu-ray版ではハッキリ文字が読めていたMAMEのwhatnew.txtも、圧縮エンコードの関係で文字の識別が相当厳しくなってしまうので、エミュレーターも映画も大好き!!なんて方は、久しぶりにBlu-rayのディスクなんぞを買ってみるのも一興かもしれない。

という訳で、映画やアニメを高画質で楽しく視聴する為に今日まで膨大なお金をAV機器に費やしてきたという方や、1999年から今日まで定期的にMAMEをバージョンアップし続けているエミュレーター愛好家な方や、映画の重箱の隅をつつく為だけにAV機器をバージョンアップしている昭和の姑クラスに粘着質な方などは、こちらの動画を眺めながら1999年のあの頃を思い出してみてはいかがでは。

追記…これは余談となるが、本作で使われたMAMEのwhatnew.txtはVer 0.35のものなので、本件に興味津々な方は以下のサイトからwhatsnew_035.txtをダウンロードしてみると良いかもしれない。

https://sourceforge.net/projects/mame/files/mame/0.35/
MAME 0.35のwhatnew.txtのダウンロード先


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吉野@連邦(renpou.com)
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