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無垢材の床(フローリング)のススメ

リノベーション時の機能向上という意味でもおススメな「無垢材の床」をご紹介します。(もちろん新築時にもおすすめです)

まず、無垢材とは何ぞや?という方もいらっしゃると思いますので説明しますと、無垢材は単一の木から切り出した木材です。
対して、合板や集成材は、木くずや切れっぱしを接着剤などを使い加工して作られたものです。
(接着剤は、シックハウスの原因になるホルムアルデヒドなどの化学物質も含むので、できるだけ使いたくありませんね)
化学物質の面からみても、無垢材がいかに自然に近いものかがお解りいただけると思います。

一般的なフローリング材と触って比べるとわかりやすいのですが、無垢の床材はほんのりとした暖か味があります!(一般的なフローリング材はヒヤッとします)
なので、無垢材の床は冬場でも足元に暖か味があるのです。
かといって夏場にうっとうしいような温もりはありません。
だから、まさに自然な肌触りの無垢材がおススメなのです。

また、当然ですが、見た目も本物の木なので、プリントされた資材とは質感が違います。

そして、無垢材には調湿作用があります!
調湿とは湿度を調整するということです。
無垢材は、水分を吸収したり放出したりして、その空間の湿度を整えてくれるのです。

更に、無垢材にはコンクリートの2倍とも言われる断熱性もあります!

なんと素晴らしい自然の力!!!

ただ、無垢材にもデメリットはあります。
無垢材は、膨張したり収縮したりと、変形しやすいのです。
なので、割れや隙間が生じやすくなります。
使用する際には、実績のある材料で、施工経験の多い業者を選ぶことが大事かと思います。

また、無垢材は傷や凹みがつきやすい性質があります。
ただ、状況にもよりますが、若干の水分を含ませたり削ったりすることで修復も可能です。

あと、水に弱いというのも無垢材の特性で、濡れた場合にはすぐにふき取る必要があります。
(上に示した、水を使った補修は、無垢材に水を与える特例と考えてください)

そして、気になる価格ですが、一般的なフローリング材に比べて、無垢材は割高となり、施工費まで考慮すると基本的に2倍程度の価格差となってきます。
これを高いとみるか安いとみるかはその方の価値観次第。

デメリットや注意点もありますが、それに勝るメリットを備えた「無垢材」はとても魅力的ですので、特に床への使用を新築やリフォーム・リノベーションの際に是非ご検討されてみてください。

最後に、無垢材の種類と特徴のご紹介です。
木材には針葉樹(ソフトウッド)と広葉樹(ハードウッド)があり、杉やパイン、ヒノキが針葉樹にあたります。
(もちろん、針葉樹のほうが広葉樹より柔らかさがあります)

杉:かなり柔らかい木材で、見た目としては、節が多く和室に合う色調です。価格は、無垢材の中では安価です。

パイン:杉と似ていますが、杉より少し柔らかさが減り、洋室に合う色調です。価格は少しお高め。

ヒノキ:香りがよく、水に強い特徴があります。耐久性も高いので、床材として最適ともいえる性質があります。ただし、価格も高いです。


これからご紹介する、ウォールナットやオーク、メープルは広葉樹です。
針葉樹よりも強度があり、傷つきにくいですが高価となります。

ウォールナット:強度があり、耐久性も高い木材です。また、落ち着きのある色合いで高級感がある見た目です。価格は最上級です。

オーク:耐久性に優れており、くっきりした美しい木目が特徴的で明るめの色合いです。

メープル:曲げや圧縮に強く、きめ細やかで明るい見た目です。広葉樹の中では安価な木材となります。


同じ無垢材でも、様々な種類・特徴がありますので、状況やお好みに応じてご検討くださいませ。

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