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【アーカイブ公開中】session3. 文化を作り出すローカルディベロッパーから未来を照らす

※これは、2022年9月22日~23日に開催された「リノベーションまちづくりサミット2022@沼津」のアーカイブ動画です。
※本内容はイベント開催時点の情報です。

session3
【文化を作り出すローカルディベロッパー】から未来を照らす

「ディベロッパー」と聞くと大手外部資本による不動産開発をイメージする方も多いかもしれませんが、ローカルな視点で行われた開発がまちにインパクトを与える事例も生まれ始めています。今回の登壇者にはスモールビジネスの集積だけでなく、複合的なコンテンツを生み出すローカルディベロッパーとして活躍している方々をお招きしました。 エリアの価値を高め、地域を元気にする「不動産開発」とは。 このセッションでは「不動産開発」が秘める、まちづくりの可能性を探りたいと思っております。

モデレーター

西村 浩 / ワークヴィジョンズ
1967年佐賀市生まれ。東京大学工学部土木工学科卒業、同大学院工学系研究科修士課程修了後、1999年ワークヴィジョンズ一級建築士事務所(東京都品川区)を設立。土木出身ながら建築の世界で独立し、現在は、建築・リノベーション・土木分野のデザインに加えて、全国各地の都市再生戦略の立案にも取り組む。2014年には佐賀市呉服元町に同社佐賀オフィス兼シェアオフィス「COTOCO215」を構え、2020年にはベーグル専門店「MOMs’ Bagel」の事業主となり、マイクロデベロッパーとしても佐賀のまちづくりにも取り組んでいる。 北海道岩見沢市の「岩見沢複合駅舎」では、日本建築学会賞(作品)、2009年度グッドデザイン賞・大賞の他、BCS賞、ブルネル賞、アルカシア建築賞、公共建築賞等受賞。 近年では、2021年度グッドデザイン賞・金賞(神水公衆浴場)を含む、グッドデザイン賞5作品受賞(神水公衆浴場、佐賀市呉服元町ストリートマーケット、鹿児島世界文化遺産オリエンテーションセンター、福島県石川町文教複合施設・モトガッコ、糸魚川市・キターレ)、日本空間デザイン賞2021の最高賞KUKAN OF THE YEAR(神水公衆浴場)、2021年度都市景観大賞特別賞(糸魚川駅北地区)、2021年度土地利用モデル大賞/国土交通大臣賞(佐賀市呉服元町ストリートマーケット)、など、分野を超えて数多くの受賞歴がある。

登壇者

入江 智子 / morineki
1976年生まれ。京都工芸繊維大学卒業後、大阪府大東市に入庁。建築技師として、学校や市営住宅などの営繕業務に従事。オガール暖簾分け研修を経て、まちづくり会社に出向、2018年に市職員を退職し現職。「大東ズンチャッチャ夜市」や「地域健康プロフェッショナルスクール」の開催、民間主導の市営住宅の建替えによりエリアの価値を上げる「morinekiプロジェクト」などに取り組む。


舟木 公一郎 / MIDOLINO_
石川県金沢市生まれ。北海道大学経済学部卒業。 個性を活かした仕事づくり/協業をテーマにしたローカルワーキングプラットフォーム、シェアキッチンMIDOLINO_( 2017年 )、公苑前のオフィス( 2021年 )を開設し、リノベーションまちづくりを実践。4年で13店舗シャッターを開けることに助力し、3つの事業組合を設立。行政に依存しない地域自治、日本円がなくても生きていける社会の実現を目指す。

岡部 斗夢 / アクア・チッタ
1973年 徳島県徳島市生まれ
30才のとき、徳島市中心部にある港まち「万代中央ふ頭」の利活用に取り組むNPOアクア・チッタを設立。以降、団体の運営は元より、チラシ・パンフレット・スライドのデザイン、「アクア・チッタフェスタ」等イベントの企画・ディレクションを担当する。
42才、万代中央ふ頭イメージソング制作に取り組む。作詞に元チャットモンチーの高橋久美子氏を迎えた楽曲「ミズイロ」が2016年11月に完成。中学生ボーカリスト丸山純奈(まるやますみな)を擁するプロジェクトバンド「POLU(ぽる)」が結成され、以降全国各地の水辺の街を巡るライブツアーを慣行する。本業は企業や団体向けのユニフォームを企画販売する株式会社ユニフォークを経営。ブランディング構築に重きをおいた提案は、ユニフォームに限らず、ロゴマークや名刺等のグラフィックツールはもとより、商品パッケージやWEBサイト構築など幅広く手がける。2015年には、しいたけ生産農家の協同組合設立に関わり、メイン商材である大型しいたけ「天恵菇(てんけいこ)」を軸としたブランディングにおいて、グッドデザイン賞受賞。2022年、万代中央ふ頭に「コミュニティスペース第一倉庫」を開業。160坪の倉庫をリノベーションしたシェアショップ・シェアオフィスが絶賛稼働中。当該地域の活性化には一層の期待が寄せられている。

谷口 千春 / minagarten
1980年生まれ。幼少期より作曲・漫画・演劇などの創作文化活動に親しみ、京都大学・東京大学大学院では建築学を学ぶ。自然と都市、外部と内部、主体と客体など、あらゆる境界線を横断させる体験創造に価値を置き、建築・不動産のプロデュース会社を始め、出版、着物・伝統工芸の世界で各種ディレクション業を経験。 2017年夏、家業の園芸卸売業の廃業を受け、広島市郊外の住宅街でまちづくりプロジェクト「minagarten(ミナガルテン)」を始動。「人と暮らしのWell-being(幸福)」をテーマに、17戸の緑豊かな住宅群と園芸倉庫をリノベーションしたコミュニティ施設を一体開発。裏通りの住宅街に日平均200人・年間5万人を呼ぶ人気施設となる。2020年4月より広島在住。