『アセットアロケーション』に気をつけろ! ほか (びーめん 2015 第10回)


びーめん 2015 の第10回です。

今回は2つのお題を。まずはこちらから。

『アセットアロケーション』に気をつけろ!


ここ最近、個人を対象に運用商品を提供する側の方から何度も耳にすることがあります。それは

ラップが大流行している

というお話です。

ラップとは?

ラップ口座とは、資産の運用管理を証券会社や信託銀行に包括的に任せる仕組みであり、商品の売買の都度に手数料が掛かるのではなく、資産残高に対する手数料をあらかじめ包括的に決めているのが特徴だ。

http://diamond.jp/articles/-/66874


ラップ口座の勧誘を受けたことは無いのですが、様々な資産に分散投資の利点を前面に押し出し、セールスに勤しんでいるのではないか、そんな風に想像しています。そこで最大限が活用されているのが『アセットアロケーション』という言葉じゃないかな、と。

『アセットアロケーション』 様々な資産に分散投資、それぞれの資産をどのようなウエイトにするか、確かに資産運用では極めて重要な要素です。が、この『アセットアロケーション』にはよくよく注意しなければならないように思います。

様々な資産に分散投資すると、ポートフォリオのリスクを抑えてくれる可能性が高まるのは確かなのですが、それは株式、債券、REITが異なる値動きをするから、互いの値動きが必ずしも同じようにならないから、ということを忘れてはなりません。ラップ口座のセールスの現場でも、こうした説明を基に、より多くの金額を預けてもらうためのツールとして『アセットアロケーション』が利用されているのではないでしょうか。

私自身、債券やREITを自身のポートフォリオに組み入れることに関心がありません。というのは、これから将来の値動きを考えると、株式と全く違ったもの(逆に動いてくれるのが理想)になるようには感じられないからです。

ポートフォリオに様々な資産を入れてリスクを抑えるという考え方よりも、投資金額自体をコントロールすることで最大損失額を抑えるという考え方を私は採用しています。

『アセットアロケーション』を過信しすぎると、ついついリスク資産に投じるお金が大きくなってしまう危険性があるのではないでしょうか。

というわけで・・・

アセットアロケーションには気をつけろ!

2つ目のお話。

市場関係者のツッコミに感謝!


なぜ感謝しているのか。

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