「他店より1円でも高い場合は…」になる?インデックスファンド業界 (びーめん 2015 第22回)


投信ブログ界隈では、オーソドックスな指数、インデックスに連動するインデックスファンドのコスト引下げ競争が喧しいようです。A社が下げれば、B社がその下を潜った商品を新規設定。さながら家電量販店の「他店より1円でも高い場合は…」というのを連想させますね。

もともと機関投資家向けには低廉な報酬で引き受けてきた仕事なのだから、この現象は「いつか起きるはずのこと」だというご意見もあるでしょう。

私、個人的には、幅広い商品ラインナップを用意し、取扱の販売会社を広げて預かり資産の積み上げを地道にやってきた先発組に肩入れしたい、というのが偽らざる気持ちです。取扱の販売会社を広げたがゆえに後発の動きに追随するのは難しいのかもしれませんが、もし仮に「他店より1円でも高い場合は」という英断を下したりしたら、さぞかし痛快だろうなあ、なんて思っています。

ただ実際のところ、一番多くの関心が寄せられるのは、新しく設定されたファンドにどう応じるか、というお話かと思います。

1.新たに買い付けるのは新設の低廉なコストのファンド(もしくは、コストを引き下げたファンド)、ただし、これまで保有していたファンドはそのまま保有。

2.これまで保有していたファンドを解約、新設ファンド(もしくは、コストを引き下げたファンド)に乗り換え。

3.しばらく様子見、基本は乗り換え方針。

4.これまで買っていたファンドを買付け続ける。新設のファンドは見送り。

他にも色々と選択肢はあるかと思いますが、4つ挙げてみました。

私の選択肢は 4 です。

理由は 市場開拓にチャレンジした先発組を心情的に支持したいというのが一番です。確かに後発組の条件は魅力的なのは事実ですけど。

実はもう一つ理由があります。

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