「むこう」という言葉が突き刺さった、その言葉に射抜かれた。素晴らしいタイトルです!

今野さんに”もはやアンバサダー”と呼ばれちゃった❤️

”勝手にアンバサダー” を続けているのが、今野さんが編集されたこの本です。

この #お金のむこうに人がいる  の制作の際のプロセスが紹介された記事が公開されました。

この記事の中で、本のタイトル候補が最終的に3つに絞り込まれたことを知りました。

『お金は「人」で回っている』
『お金は人でできている』
『お金のむこうに人がいる』

の3つが最終候補になり、

仮に本のタイトルが他の2つになっていたとしても、僕はこの本を買っていただろうし、ちゃんと読んでいただろう、と想像します。でも、”勝手にアンバサダー”になるくらいにグッと来たか、というと、、、
もしかしたらここまで惚れ込む?ことはなかったかもしれない、と感じています。

”むこう” という言葉が突き刺さった、
その言葉に射抜かれた。

長く、株式投資、投資信託のことを調べて、発信してきました。色んなきっかけ、出会いがあってじわじわと「むこう」のことに関心を持つ、興味を強めるようになりました。ここでいう「むこう」とは、投じたお金の「むこう」です。
たとえば、お金で投資信託を買います。それと引き換えに手に入れるのは、その投資信託の「受益権」と呼ばれる権利です。投資信託の中身、実質的な資産は株式だったり、債券だったりします。
僕のお金の「むこう」は株式なの?
いやいや違う。株式は、株式会社の事業に参加、参画するための権利を表したもの。「むこう」には株式を発行している会社がある。でも、会社そのものは事業を遂行するための仕掛けにすぎない。そこで働く人たち、チームがいる。お客さん(会社の場合もあるけど、その「むこう」には人)がいて、取引先(取引先も会社が多い、でもその「むこう」には人)がいて、銀行や投資家もいて、その「むこう」には、やっぱり人がいる。

僕の偏った見方なのですが、株式投資を実践している人の中で、自分のお金の「むこう」にあるもの(会社やそこで働く、かかわる人たち)に、絶えず関心を寄せている人は少数派だと感じています。多数派の人たちは、「むこう」ではなく自分の手元にある株式や投資信託の「価格(今、ナンボ)」の方に、より多くの(全ての)注意を向けているのでは、とさえ感じます。

もちろん、「むこう」を満遍なく、もれなく把握することなんて、四六時中関心を寄せ続けるなんて、不可能です。でも、どこかそれをちょっぴりでも意識すること、「むこう」があるんだ、ちょっと関心をもってみる、それがスゴく大切だと僕は思っています。

「むこう」を意識したいよね、って一例がこの定点観測です。

機関投資家、個人投資家の間で、どこの会社に、どれだけの配分で投資するか、その辺を細かく考えずに投資する「パッシブ運用」がドンドン増えています。誤解を恐れずに言えば、「パッシブ運用」っていうのは「むこう」をあんまり意識しない方法だと思います。
「むこう」への関心あんまり無くたって全体の平均が取れるんだぜ、スゴいだろ、って。
でも、事業を遂行しているのは「むこう」の人たちなんですよね。投資からリターン、果実を得られるとしたら、その源泉は「むこう」で生まれたものです。

「むこう」に関心を持たない投資が増えて、その配分を市場に任せて・・・
その配分を決める市場自体が「むこう」に関心を持たない投資家で満たされていくと、何が起こるのか。何が起き始めているのか、っていうのが、僕の今の大きな疑問の一つです。

「探索」しない?

さて。
定期購読しているマガジンから昨日、記事が届きました。

ここまで自身の行動を振り返ると、アルゴリズムの向上が生むひとつの大きな弊害に「探索しなくなる」というのがあることがわかります。「検索」ではなく「探索」です。つまり、答えがあることを前提にした情報の収集ではなく、なにがあるかわからないけど「そこに行けば面白いことがあるかも」といった好奇心を前提としたアクションのことです。

全くの個人的な捉え方ですが「アルゴリズム」と「パッシブ運用」には近いものを感じるのです。結果、「探索しなくなる」。「むこう」にあるもの、「むこう」にいる人たちへの関心が減っていく。

「そこに行けば面白いことがあるかも」

今週、夏休みで富士山の近くに家族旅行で出かけました。今回の目的地、ホテルその他のアレンジは妻がやってくれたので、僕は運転手。

最初の目的地は富士宮の辺り。チェックインまでに時間があり近くの観光地に出かけたのが #白糸の滝

予備知識無く、この場に訪れました。現地で知りました、この地は 「曽我兄弟の仇打ち」「巻狩」の舞台だったことを。

先日、 #鎌倉殿の13人  で見たぞ、というその舞台。

#富士宮焼きそば  の「めん」は #曽我めん  というブランドでした。

翌日、西湖でカヤック体験。

ツアーガイドの、体験に出発前の「つかみ」のトーク。

#アミューズ  が西湖に本社を とのお話が。なんかチラッと「どこかに移転する」そんな話聞いていたけど、西湖だったのか!と。

他にも 青木ヶ原樹海 の成り立ち、特徴なんかをツアー中にお聞きしました。

こうした体験は「探索」とは言えないでしょう。でも、こうした体験が「きっかけ」になって「探索」のはじまりになる可能性はあるはず。

「そこに行けば面白いことがあるかも」

”そこ” ってどこだっていいと思います。
大切なことは”そこ”を選ぶことなのだと思いました。
それをアルゴリズムに任せてばかりいたら、”そこ”を嗅ぎ取る、その気配を感じ取る力というか、センスというか、カンというか、そういうものが磨かれない、あるいは、錆び付いていく。

「むこう」には何があるんだろう、誰がいるんだろう、そうした関心を持っていることが”そこ”を選ぶセンス、カンを養ってくれる、僕はそんなことを思います。

「むこう」への関心、興味を持って、たくさんの「そこ」に行くことで「探索」のきっかけとなる出会いがあることを楽しみにしています。株式投資、投資信託からそんな出会いを得られると信じています。

お金のむこうに人がいる

実に素晴らしいタイトルだな、ってあらためて思いました。
まだまだ ”勝手にアンバサダー” 頑張ります!


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