マネーリテラシーを決定的に欠いているのにマネーな記事を発信しちゃうWebメディア(びーめん2015 第28回)


http://liginc.co.jp/200066

http://getnews.jp/archives/1394664


最近目についた「これはひどい!」というWebメディアの記事です。探せば他にも色々出て来るのでしょう。

最初の「日本の投資家を育成して経済的自由人を増やす」という会社。記事をよく読んでみたら「トレーダー」のお話。どこが投資家やねん!

trader と investor の違いが分かっていないんですね、記事のライターが。

で、Webメディアとして(これはこの業者とのタイアップなんでしょう)これを載せちゃう。なんでこんなことが起きるか、メディア運営側にマネーリテラシーを決定的に欠いているからだと私は思います。

2つ目の記事もよく似た話です。「日本の投資信託はゴミ箱」と、この著者の主張を真に受けて、記事にしているのです。日本の投資信託に相変わらず問題商品が多いのも事実ですが、この数年で劇的に変化しており、問題商品が多いからといって、日本の投資信託を100%切り捨ててしまうのは愚かです。これもライター、メディア側がマネーリテラシーの欠如、加えて、取材力の無さを露呈しています。

Webメディアの問題点は、ページビューを集めてナンボということです。ちょっと目立つ説をエキセントリックなタイトルを付けて紹介してページビューを漁ります。メディア側にしっかりとしたマネーリテラシーが備わっていれば、記事の中身はいくらか読ませるものになるのでしょう。しかし、マネーリテラシーを備えたWebメディアはなかなかありません。既存のマスメディアでも同様の状況ですからね。株式市況が調整局面に入ってやや落ち着いてきたので、Webメディアのマネー記事が激増するということは無さそうですが、株式市況が熱気を帯びてきたら、トンデモ記事が大量拡散されそうですね・・・

さて、私もおかげさまでブログを始めて10年以上。マスメディアから取材等のオファーを頂戴することが時折あります。

その対応方針について、今のスタンスを書いてみます。

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