びーめん 2015 第5回

びーめんの第5回をお届けします。

今回お届けするお話は2つです。

その1 「届けたいものは何だったのでしょうか」

その2 「長期・分散・低コスト、あえて順番をつけるとしたらどれが一番大事?」


届けたいものは何だったのでしょうか


投資信託を設定、運用している投信会社。

彼らは大きな勘違いをしている、そう感じました。

三井住友アセットマネジメントが4月から始める、「SMAM投信直販ネット」で提供されるファンドを目にしたときです。


そこに並べられたファンドは、株式と債券を組み合わせた所謂バランスファンドと呼ばれるものです。株式と債券を組み合わせることで、リスクを抑えてそこそこのリターンを目指すというのがその商品の特性です。

ここから想像したのは、こんなことです。


「投資、資産運用の裾野が広がらないのは、大きな損失を蒙ることを恐れている人が多いからだ」

「であれば、投資、資産運用に馴染みの無い人にはリスクを抑えつつ、そこそこのリターンを期待できるバランスファンドが一番ウケるはず」


こうした前提、連想があったのではないか、というのが私の想像です。


しかし、投資、資産運用の裾野が広がらない理由は「大きな損をしたくないから」だけなのでしょうか。もちろん、これは理由の一つだとは思います。しかし、これだけではない、というのが私の考えです。


若い世代はなるだけ早く資産形成に取り組むべきだ、これはその通り!だと思います。でも、そんなメッセージはあちこちで、いたるところで訴えられているように思います。でも、資産形成のために投信への投資を選ぶ人はなかなか増えてこない。

「損をしたくない」という以前の問題です。


率直に書きましょう。

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