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阪神タイガースの現状から考えるドラフト希望と2023ドラフト展望


今年もこの時期がやってきました。

我らが阪神タイガースは今年18年振りのリーグ優勝を決め、来週土曜日から38年振りの日本一をかけパ・リーグ王者オリックスと戦います。


阪神の今年、そして近年の快進撃を、ドラフト戦略の成功抜きに語るのは難しいでしょう。

だからこそ、阪神フアンは特にドラフトに対する注目度が高いと思われます。

今年は幸い(?)なことに、多くの時間アマチュア野球を追うことが出来たため、個人的にも例年以上に楽しみな気持ちが大きいです。



以下、僕が考える

・阪神の編成の現状

・今年阪神が指名したいドラフト候補

を紹介しています。

良ければご一読ください。




阪神タイガースの現状


・チーム全体の平均年齢が非常に若い

5年連続Aクラス

・2023年セリーグ優勝

・ブルペン、ローテ、主力野手共に充実

・投手は村上、才木、桐敷、野手は森下や前川など若手の突き上げがあり、二軍でも井坪、遠藤、門別、中川、高寺らプロスペクトが充実

・編成に極端な偏りが無い


基本的に好きな選手を採れば良い。


阪神年齢分布 2023/10/22時点



課題

・捕手と左翼

→左翼は現状ノイジーがレギュラーだが、WARはチームダントツ最下位でマイナスを計上。
出さないほうがマシなレベル。


ノイジーと島田で計575打席。
常識では考えられない機会損失。



小野寺が来季のレギュラー候補としては順当であるが、前川や野口などプロスペクトも多く、ドラフトでの補強の緊急性は全く感じない。

捕手は30歳以上の坂本梅野がほぼすべての試合でマスクをかぶっており、世代交代が急務。

中川がかなり順調で、藤田榮枝も悪くない。

高校生捕手は指名してもよいが、上位の枠を使う必要性はなく、まずは現場が中川や榮枝に一軍でのマスク機会を増やさせることが重要である。

昨季、ファームで高卒1年目では極めて優秀な打撃成績を残した中川。今季も前半は不調だったが、終わってみれば捕手としては相当優秀なOPS.744を記録。このクラスの選手に132打席しか立たせなかった和田豊、終わってる。




・投手

即戦力の緊急性はない。
ブルペンは岩崎岩貞島本が(阪神比で)高齢なので、及川や桐敷のように若くブルペンを支える左腕は欲しい。

二軍の投手運用が厳しい。
支配から育成にかけて4人以上は投手が欲しい。特に体づくりの必要性が高校生程必要がない大学生、社会人は最低2人ほしい。



・コーナーのプロスペクト

→2022シーズンの二軍の1.3塁は、本職では無い中堅らが守ることが多くなっていて勿体ない。上記の年齢分布図を見ても、

24歳以下の1,3塁本職がおらず

将来的な大山の年齢的劣化、佐藤の外野再コンバートやMLB移籍も視野に主砲候補を育てたい。

とある日の二軍スタメン。3塁を守る山本は戦力外になり1塁の片山も本職は捕手だ。




・右打ちの二遊間

→一軍の二遊間は中野木浪(+小幡)、二軍は遠藤高寺と左打者が多く、若手であれば右打ちは去年5位で指名した高卒の戸井のみ。

左右にこだわる必要はあまりないが、展開次第では右打者を指名したい。




・今年のドラフト展開予想


→今年の市場は大学生投手豊作の年。
特に東都リーグに所属する細野(東洋大)、常廣(青学大)、武内(國學院大)、西舘勇(中央大)は非常にクオリティが高い。

基本的にほとんどの球団がこの四人へ初回入札すると考えている。



単独指名を狙って初回入札が他にありそうなのは高校生のNo.1である前田(大阪桐蔭)、社会人No.1野手度会(ENEOS)ぐらいか。



→高校生はやや不作か。
特に高校生右腕が不作の印象。

左腕では夏前だと前述の前田東松(享栄)ぐらいだったが、夏の大会や国体で黒木(神村学園)福田(履正社)仁田(仙台育英)も評価を上げていて、
この中から1人は3~4位での指名があってもおかしくないと考えている。


野手もコーナースラッガーは多いが、現時点で3Bを本職にする選手は少ない。



→阪神は今年優勝したため、ウェーバー順が遠い。
個人的に今年のドラフト候補の中で一位の可能性があると考えている選手は16~20人ほど

阪神の二位指名の順番は全体23番目なので、チーム事情と照らし合わせた結果、上位にしては少し寂しい指名になることも考えられる。




なるなる個人的阪神獲得希望選手


細野晴希(東洋大)(LHP)

最速158キロ左腕。もうこのカタログスペックだけで説明不要だと思う。

阪神は左腕育成にかなりの定評がある。菊池雄星のような選手になって欲しい。

東都で数試合見ているが、巷で問題視されるほど制球面に難がある印象は受けない。
球速を多少抑えても相手を制圧できる球威、異次元のけん制も含めたマウンドさばきは、おそらくプロでも通用すると思う。


なんだかんだ言って今年の最多競合は彼になるのでは?


【予想指名順位】 1位(競合)



小笠原蒼(京都翔英)(1B)

僕の今年のドラフト候補の最推し選手。
通称宇治ゴジラ。京都大会でも大暴れ。

本職はファーストだが、投手もできる。最速140キロ超え。プロ入り後3Bへのコンバートも視野に入れることができると思う。

底抜けに明るいキャラクターで、打席では劣勢でもいつも笑顔。

人間性も含めて応援したくなる選手。


【予想指名順位】 3位~5位



明瀬諒介(鹿児島城西)(1B)

世代を代表する長距離砲。身長187cm体重87kgから繰り出される圧倒的なパワーが魅力。この夏の地方大会も何試合か見たが、大柄ながらコンタクト能力もあり、とにかく打球速度が規格外。

また最速152km/hともいわれる爆肩の持ち主で、夏大会後は捕手以外すべてのポジションに挑戦するなど、小笠原同様プロ入り後3Bへのコンバートも視野に入れられる。

また、大の阪神ファンであり本人も阪神入りを熱望している。(最新情報だと12球団どこでも構わないと言っているが……)


【予想指名順位】 1位~2位



坂井陽翔(滝川第二)(RHP)

才木二世。最速149km/hを誇り、落差の大きいフォークをマネーピッチとする右の本格派。

今年は高卒右腕が不作気味の中でおそらく彼と木村優人(霞ヶ浦)の二人は、このカテゴリーにおける最有力ドラフト候補だろう。

阪神の熊野スカウトが熱心に彼を追いかけていることからも、一部阪神ファンの間から獲得熱望の声が高まっている。


【予想指名順位】  2位~3位



寺地隆成(明徳義塾)(C)

UT性能もある万能型捕手。

今年侍ジャパンに選出されるまでは、恥ずかしながらほとんど存在を知らず、「馬淵監督だから選ばれた」などと思い込んでいたが、U-18では主に1塁手として出場し、大活躍。

今年のドラ1候補下村(青学大)からもヒットを放つなど、高校生のカテゴリーを超えても対応できる柔軟な打撃と強く振れる力を併せ持つ。

個人的にはまだ捕手としての能力が未知数ではあるが、彼が左打者ということも含め。前述した阪神の捕手・1,3塁事情に一番マッチする選手だと感じる。


【予想指名順位】  4位~6位




津田啓史(三菱重工West)(SS)

高卒社会人の現在21歳。右打ちで足も速く、守備もうまい。

横浜高校出身で今年の社会人No.1野手である度会(ENEOS)と同級生である。(この代の選手はコロナ禍で大きく運命を狂わされた感がある、、、)

自分も数少ない映像でしか確認できていない選手だが、今の阪神の編成を考えればできれば獲得したい選手である。


【予想指名順位】  3位~5位




真野凜風(同志社大)(RHP)

身長187cmの恵まれた体格を活かした投球ができる大型右腕。スライダーのキレはプロでも十分通用すると思う。

最終学年の今年、春は目覚ましい活躍をしていたが、秋はコンディション不良によるメンバー外が続いた。

これが指名にどう影響を与えるかわからないが、個人的にすごく応援してきた選手の一人なので、なんとか支配下を勝ち取り、プロではリリーフを主戦場として花開いてほしい。


【予想指名順位】 ???位(秋の結果をスカウト側がどう判断するか。縛りがある可能性も)





他にも阪神に入団してほしい選手は星の数ほどいるがこのへんで。


皆さんの推し選手や阪神にほしい選手がいればぜひ教えて下さい。

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