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ハルと。

うちに子猫がやって来た。

1年前に20年連れ添った猫を看取ったときにもう猫と暮らすことはないかなぁと思っていたけれど時間が経つにつれてもう一度、の思いが湧いてきた。猫との暮らしはやめられないものなのかしら。

この子は人生最後の猫になる。

来た早々に風邪をひいたハルを病院に連れていくとスタッフさん達が私のことを憶えてくれていた。うれしいのと驚いたのと、新しい子を連れて照れたのといろいろ混ざって胸がざわざわする。それと同時にソラのことが蘇ってくる。病院嫌いで怖がりでいつも診察台でフリーズしていたソラ。でもハルは慣れたふうで籠の中に納まっている。

ハル、あなたとの暮らしはどんなふうになるんだろう。診察室でハルの名前が呼ばれたときに一瞬他人事のように思って、まだ心の中にたくさんソラがいることを思い知ったよ。ごめんね。いつかは反対になるのかな?その時はソラにごめんというのかな?まだわからないよ。

でも始まったばかりの一緒の暮らしがしあわせであるようにと願っているよ。

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