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なぜ大学入試にスマホを持ち込んではいけないの?という呟き,学校とスマホの関係の話.

 学校でオンラインコミニュケーションツールとして用いているロイロノートというアプリで,HRの近状報告で呟いた話.アーカイブではないけど,ここで共有しておく.つぎ登校したら座席消されてるかなあ,と思いながら.でも母校を過去の栄光にしたくないから.そして読解ミスられると嫌なので一応書いておきますが,これは自分の学校への批判ではないです.
 そして隠すつもりはないので,下記に登場する方々ともお話ししようと考えています.

以下本文

おひさですこばやしです.
 僕は3月でようやく生徒会を引退して,少し身軽になりました.そして!こんな社会不適合者でも進級させていただけることになりまして(だからこそかもしれませんが.笑),3月からいろいろと新しいことも始めています.
 3月,実は時代を席巻する幻冬者編集者の箕輪厚介(みのわ・こうすけ)氏という,本田圭佑氏のクラブチーム「One Tokyo」のメンバーで,爆発的ヒットを連発する編集者のトークイベントを桐朋で密かに予定していたんですが,コロナで延期になってしまいました.この方は多分編集者と言わない方が分かりやすい方で,もしよければYouTubeとかtwitterとかで調べてみて下さい.都心の人はトゥクトゥクで爆走する姿を見たことがあるかもしれないですが.実は彼のトークイベントの機会を奇跡的に獲得することができていて,今もそのカードは持ち続けているので楽しみにしていて下さい.
 で,これ学校で言う必要ないので言ってなかったんですが,僕が空調機技術で創りたい世界観は少しずつアップデートしながら持ち続けていて,それのためにドバイの空調プラントから学ぶとか,雲に落書きするとか,そういった考えに共感していただいて,じつはこの春メルカリ社長の山田進太郎さんら3名の方から給付奨学金をいただいたりとかしていて,バタバタしながら4月を迎えていました.因みに先述の雲については5月1日にLoohcs高等学校さん主催の「伊勢谷友介と逆境で挑戦する高校生たち zoomプレゼン大会」というYouTube Liveでお話ししていて,archiveが残っていると思うので暇な方は眺めてみて下さい.
 そうこうしながら5月になったわけですが,このロイロノートから考える桐朋とスマホの関係について感じたことがあるので,呟きますー.入試関連の話も含む気がするので,みたい方だけで.そしてこれはあくまで僕の意見です.

ここでページ変えました.一応.

 僕はこれまで自分の好きなことをとことん追求したりしてきたなかで,桐朋には凄く感謝しています.なぜなら基本的に放置させてくれるからです.強制的に軌道に戻らせようとプレッシャーかけずに,文字通り放置させておいてくれたから今の僕につながっていると思っています.それは***(担任)先生のおかげでもあるし,桐朋の校風でもあると思います.僕は世間一般的な学校はモチベーション破壊装置だと思っているので,この桐朋の環境を僕はフル活用したいと思っています.とはいえ,僕は近代教育という性質と桐朋のスマホに対する意識にだけは,かなりの危機感を持っています.

 僕は大学入試こそがモチベーション破壊装置だと思っています.それは大学入試が無駄とかではなくて,なぜ試験でスマホが使えないのかにものすごく疑問を持っています.いやいや,スマホ使えたら試験の意味ねーじゃねえかよと思った人いると思うんですけど,僕はその通りだと思います.いまこれを読んでいる人はスマホを使っているだろうし,なんなら朝から晩までお友達の人もいると思います.わからなければググるでしょうし.なのに,なぜ試験でググってはいけないというルールがあるのか,と思うんです.ググれない環境というと,僕は水中とか雪崩に巻き込まれたとかくらいしか想像できないんですが.「私は水中ならあなたの役に立ちますよ」という人はいらないじゃないですか.わからないことあったらグーグルに聞くのに,なぜ全員がその知識を持っていなければいけないのかが理解できないです.でも誤解しないで欲しいのは,学校の勉強がいらないというわけでは全くないということです.物理の公式ググるためにはそもそもその公式と用途を知っておかなければいけませんから.グーグルさんにできることは彼に担ってもらって,人間にしかできないことをたっぷりやらせるべきであるし,それを工場労働者を育てるために生まれた近代教育の場で実装しろというのは難しいことかもしれないですが,少なくとも僕はそう考えています.好きなことを見つけさせて命かけられるほど没頭させるという営みは非常に重要だと感じています.

 だから桐朋の進学説明会での口ぶりに僕は違和感を感じました.僕は大学に行くためにこの学校に来たわけではないのに,そして桐朋自身そうであるとしていないはずなのに,大学行くことが前提だからです.東大に入ることは,僕はめちゃめちゃ凄いことだと思います.そして東大に入りたい人は入ればいいと思う.でも僕は学歴は水中で役立つランキングでしかないと思っているので,今さらそれだけを求めるために大学に行く奴はすごく親不孝だと思うし,ならば行かないでGDPに貢献する方が僕は相対的価値があると考えています.確かにおっさん世代には学歴でしかモノを見れない人もいます.でも,大学に行かないという選択肢を論外とする口ぶりはおかしい.そして世間が大学合格者数でしか学校の良し悪しを測らないのも非常におかしい.そこからわかることは,現代では皆自分の価値観がないんだなあということです.テストで「あなたは良し」と言われるとか,SNSでLikeが多いのが優れているとか,皆が良いというからどうやら良いらしいと捉えるとか.すべて他人の価値観に過ぎない.それは近代教育の産物です.

 おかしいのは大学入試なんですが,大学入試のせいだと喚いていてもなかなか変わらないのはご存知の通りです.だったら高校であっても動くべきだし,声を上げるべき.スマートフォンがなかった時代に生まれた先生たちにとって,それが逆に生徒の方が詳しいということを怖いと捉えるのも当然です.でも,それと生きていくしかないのだから,それから背いてダメの一点張りとか,表面的に「うまく活用してね」だけでは教育として不適切だと思います.近代教育に於いて,人に教える立場の教職員の方の多くが社会経験なく就職していることにも問題はありますが,それはすぐに変えられないとしてスマホに対する意識ならば変えられるはずです.生徒も教職員も同じですけど,味方がたくさんいる安全地帯から眺めているだけでは事態は変わらないし,そもそも桐朋は割と多くの物事を幹部以外にもシェアして話し合いをするのはそのためではないですか?校長の指針かもしれませんが,今のままでは,桐朋は過去の栄光です.僕は出身校にそうなって欲しくない.このご時世,現状維持は退化です.桐朋が昔から大切にする部分は残しつつ,今の時代に本当に必要とされている人材を教育現場として捉えなおすことが,学校としては急務なのではないですか?

以上


YouTube Live『伊勢谷友介と逆境で挑戦する高校生たち zoomプレゼン大会』(by Loohcsさん)archiveはこちら

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