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比和の相性

そういえば、相生相剋についてはしょっちゅう話してましたが、五行には同じ五行同士、相生でも相剋でもない、比和という関係が存在するのですね。

基本的に運気の上下はない、と以前からお話していましたが、属性ごとに性格も違えば、合う合わないもあるわけでして、今回は、その辺りを一挙に解説していこうと思います。


まず、水同士の比和です。
水は独特の世界観、感性を持っていますが、水同士は相手のことがある程度わかるため、同士として、基本的には仲良く接することができます。
ただし、やや思い込みの強い点、感受性の強さから、お互いがわかりすぎるが故に、気疲れをしてしまったり、近付きすぎ、遠ざかりすぎと、距離感が掴みにくいなど、弊害も出てきます。

男女の仲では、男性の側の感受性の強さから、女性の気持ちを理解できるため、相性自体は悪くありません。ただし、水は凶数が多い点から、そもそも人の気持ちを気にしているような、心の余裕がないことも多く、お互いヒステリックになってしまうこともあるため、大吉数の29画であれば、問題はあまりありませんが、環境や、名前にある、他の数字に左右されることも多くなります。
基本的には、お互いのマイワールドに対し、どの程度共感できるか、受け入れられ、許容できるかで、仲が決まってきます。


次に、木同士の比和です。
木同士は、お互いに良き理解者であり、切磋琢磨できるライバルであり、また時には同好の士として、良好な仲を築くことができます。
お互いの距離への感覚が近く、どちらも優等生タイプで、過度な干渉をしないため、お互い不快にならない付き合いができます。五行の中では、最も仲良くなりやすい組み合わせかもしれません。

とはいえ、お互い自立していて、干渉が少ない、というのは、ある程度以上には深い仲になりにくい、という意味にもなり、友人でも男女の仲でも、どこかで心の距離ができ、他人以上友達未満、友達以上恋人未満、といった、一線を引いた仲が長く続くことになります。


火同士の比和では、陽火の場合、お互いノリが良く、会話上手で、基本的には、楽しい時間を共に過ごすことができます。
ただし、自己主張が強く、数字次第では、喧嘩に発展することも少なくない点、また陽火と陰火の組み合わせでは、陰火が陽火に水を指し、溝が生じてしまうこともあるなど、不安定な付き合いが目立ちます。また、火共通の問題として、ハメを外したときにブレーキ役がいないため、何事につけ、やり過ぎには注意が必要になります。

男女の仲では、男性が陽火であれば、なんだかんだで仲良くはなれますが、遊びの恋や、刹那的な関係になりやすく、将来的な部分では、やはり不安定さが目立ちます。
男性が陰火の場合、女性も陰ならバランスは取れますが、女性が陽火の場合、男性にネガティブな印象を持ちやすく、温度差が大きいため、陽火と比べ、仲良くはなりにくくなります。


土同士の比和では、どちらも仲間意識が強く、一見すると、合うようにも見えるのですが、実態は、どちらもリーダー気質があるため、主導権の握りあいになってしまい、お互いに、距離感が出やすくなります。
やはり団結力はある組み合わせなので、共通の目標があるときには、力を発揮しますが、反面、派閥争いには注意が必要になります。

男女の仲としては、比較的良好で、どちらも相手とは一緒にいたいタイプで、二人で共通の楽しみを見つけると、良好な仲が続けられます。ただし、やはり主導権争いに問題が生じ、自己主張がぶつかり合うと、お互い譲らず、喧嘩に発展してしまうため、譲り合いの精神が大切になってきます。


金同士の比和では、お互いに我が強く、我が道を行く二人になるため、融和しない組み合わせになります。
陽金と陰金、陰金同士の組み合わせでは、陰金が争うことを躊躇わないため、衝突や喧嘩も増えますが、距離を置くこともせず、よくある日常の一幕、といった仲になっていきます。
組み合わせとして、最強の二人になることは変わりなく、コンビを組んで何かに取り組んだときには、大きな成果を出すこともあります。

友人関係はもとより、男女の仲でもこれは変わらず、好きあっていても、お互いに自己主張が強く、争いの多い二人になります。かといって、どちらも根に持つタイプではなく、ギスギスした雰囲気になったり、陰険な争いになることは少なく、良いライバルであったり、喧嘩するほど仲が良い、を体現するような、刺激的な関係が続いていくことになります。


ということで、相生相剋シリーズ、最後の忘れ物、ということで、陰陽配列の解説に入る前に、先に比和の関係について、解説させていただきました。

比和の関係に共通して言えるのは、付き合い自体はそれぞれの属性によって、良い点も悪い点もあるものの、お互いに似た者同士であるため、お互いから学ぶことが少なく、成長や後退、という目線から見ると、どの組み合わせもほとんど変化せず、似たような状況がずっと続いてしまう、ということが言えます。
そのため、運気という点では、付き合っていて悪い相手ではないけれど、一緒にいて成長できる相手でもないため、率先して付き合いを深めたい相手とも言えない、といった評価になります。

では、次の記事は78画を挟みますが、次回こそは陰陽配列について、解説していこうと思います。

ではまた🎵

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