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相性診断12、総運4

はい、ということで、今回は相性についての解説、12回目にして最後の1回、総運について、引き続き解説をしていきます。

前回同様、おさらいとして、総運の相性についてお話しすると、総運には、まず総運同士のみで見る相性と、総運と他の運が絡んだ状態で見る相性があり、前者は総運のみで見れば相性がわかりますが、後者では、自分の総運と他の運の間で、運気が上下しているか、変化しているか、が相手との相性にも関わってきます。

ということで、前々回では、自分の総運、他の運の間で相生、という状態での相手との相性を、前回には、それが比和ならどうなるか、ということでお話していきました。

今回は、では相剋ならどう変化するのか、という点から、再び、相性についてお話していこうと思います。


3、総運ー相剋、相手の運との関わり

ということで、例によって、いくつかの例を挙げていきます。


総運ー水、人運ー火、相手の総運ー木、相手の人運ー土
総運ー水、人運ー土、相手の総運ー木、相手の人運ー金


はい、ということで、まずは2つの例を挙げます。
そろそろ恒例ですが、今回も先にお話しておくと、これ以下、総運の水は一例として挙げていきますが、この属性は、相生相剋の関係が変わらない限りは、どの属性に置き換えても同じことが言えます。また、人運を例に挙げていますが、これも外運や家庭運など、他の運に置き換えても問題ありません。

ということで上記2例ですが、この例は、自分の総運と人運は相剋、相手も同様で、相手とは相生、それでいて、剋するー剋される、という方向性が同じ、という2例です。

これは相生でもありましたが、方向性が同じ、という点から、相性として見た場合、お互いに運気への影響を相殺するため、総運と他の運が絡む場合の事例としては、最もわかりやすくなります。

これがどういうことかというと、例えば、上の例では、自分の総運が人運を剋する状態のため、人運の運気は弱まっていますが、相手の総運も相手の人運を剋する状態のため、相手も人運が弱っていて、お互いの総運同士、人運同士を見た時、影響を加味せずに判定ができる、ということです。

下の例では、相手とは相生、人運が総運を剋する関係があり、方向だけ逆転していますが、こちらも同様、人運が総運を剋することから、こちらの総運は弱っていると同時に、相手も人運が総運を剋する関係であり、人運が弱っていることから、相性を見る際は、自分の中の相剋を考慮することなく、総運同士、人運同士の相性だけで判定することができます。

内容としては、上の例は総運が人運を剋する関係、下の例は人運が総運を剋する関係のため、運気としては後者の方が落ちますが、相性として見れば、相手とは相生という関係上、どちらの例でも相手への恩恵は大きく、相手は、運気の低下は感じにくくなります。

この際、自分は相剋による運気の低下はありますが、相手との関わりによって成長、相剋の緩和が期待されます。また運気の流れを見ると、後者の方が修行感は強そうに見えますが、相性の良し悪しという点では、さほど変わりません。


では、次の例を挙げていきます。


総運ー水、人運ー土、相手の総運ー金、相手の人運ー木

総運ー水、人運ー火、相手の総運ー金、相手の人運ー火

総運ー水、人運ー土、相手の総運ー土、相手の人運ー水

総運ー水、人運ー火、相手の総運ー土、相手の人運ー木


はい、ということで、今回も4例挙げます。相生の時と同様、数が多いため、番号を振りました。

まず、①は総運ー人運が相剋で、相手も同様ですが、自分は人運が総運を剋する関係、相手は総運が人運を剋する関係です。また、②ではこの方向がそれぞれ逆転し、自分は総運が人運を剋する関係、相手は人運が総運を剋する関係、となっています。

③、④では、やはり③は自分の人運は総運を剋する関係、相手は総運が人運を剋する関係、④ではそれが逆転していますが、①、②では、総運同士は相手がこちらを生ずる関係、③、④では、総運同士は相手がこちらを剋する関係、となっている点に違いがあります。


まず、①ですが、これは自分は人運が総運を剋する関係、相手は総運が人運を剋する関係、というところから、総運同士では相生ですが、人運同士では相剋となり、相性として見ると、さほど良くはないように見えます。

ところが、単純に強化、弱化という図式で見ると、①は土剋水により、弱化された自分の総運が相手の総運から生じられ、自分の人運を、金剋木で弱化された相手の人運が剋する関係、ということで、トータルで見ると、自分の総運の運気は微増、人運は微減となり、相性的な相手への影響はなく、総運は無傷が生じられているところ、人運への相剋は働きが弱いことから、実は、実際の相性としては、やや良い方、ぐらいに捉えることができます。

ここの例では人運のため、相手から多少苦手意識がある、少しだけ合わなさを感じる、といった影響が考えられますが、相手の総運がクッションになっているところから、運気的な悪影響は小さく、ましてこれが天運辺りになってしまえば、元より影響が弱いため、総運の恩恵しか感じられないくらいになりますから、むしろ仲が良い、というくらいの人も現れてくると思います。


では、次は②を見てみます。

②では、自分は総運が人運を剋する関係、相手は人運が総運を剋する関係で、総運同士は相手が自分を生ずる側になります。
総運同士に相生があるものの、自分の水剋火を生じる水を、相手の金が強化してしまっている点から、自分の人運の火は強い圧力を受けていて、火同士の比和にも関わらず、力関係は相手に寄ることになります。

同属性であることから、やはり運気の上下はありませんが、言わば高火力、絶好調の火と、小さく弱火で、元気のない火の組み合わせですから、本来であれば、人運の比和では、相手とは理解が早く、友人として過ごすには悪くない相性なのですが、このようなケースでは、弱火の方に、強火側が不満を抱きやすく、当人同士の間では、相性としては、やや悪いくらいに感じると思います。

とはいえ、この関係においては、なんだかんだ言いながらも、総運に相生があることから、強火の不満は弱火に発破をかけて奮起を促す、といった起爆剤になることも多く、自分の側は、縁を持っておいて損のない相手になります。

③では、自分の人運が総運を剋するのに対し、相手は総運が人運を剋する関係で、総運同士では、相手から自分への相剋があります。

見ての通りと言いますか、人運、総運の、方向性の逆になる相剋をお互いに行っていることから、お互いに相剋となる2属性しか存在せず、お互いにどこを向いても相剋となるため、相性としては非常に悪い二人、ということになります。

複数の運が関わる診断の場合、見た目悪そうに見えて案外普通の運気、というのもよくあることですが、この2属性の相剋は本当に悪く、自分の側は人運、相手は総運という、剋する側の運気が力を持っていて、その属性を中心に悪運が渦巻く構造になっているため、他の運にこれらを緩和する運がないと、お互いに運気を削り回ってしまうことになります。

相性として見た場合、属性、画数まで考慮しても全体的に悪く、特に剋される側が例示した水属性の場合、水自体に凶数以下の運気が多い上、土による相剋は打撃になりやすく、非常に危うい相性となります。相剋の中でも、最も悪い相性の一つ、と考えて良いでしょう。


④では、自分は総運が人運を剋する運気、相手は人運が総運を剋する運気で、総運同士は相手から相剋、人運では相手からの相生となっています。

人運では相生を受けているとはいえ、肝心の総運同士で相剋、という点から、あまり相性は良くないように見えます。しかし強化、弱化を見ると、相手の総運の土は木剋土により弱化していて、そこから総運同士の土剋水が生じているため、実は、ここの相剋の作用は強くありません。

また、人運同士を見ると、相手の総運で、弱化した人運、土による土剋水により、若干の弱化を受けた自分の総運、水が人運を剋していますが、相手の人運、木は影響を受けていない状態で、ここからこちらの人運を生じる動きがあるため、生じる力の方が強く、人運にもプラスの作用があります。

例では、ここが人運のため、プラスの力の方を感じやすくなりますが、天運辺りになってしまうと、恩恵を受けにくいため、相性として見ると、弱いとはいえ総運に相剋もあり、やや苦手、なんとなく合わない、といった感覚を抱きやすくなります。


ということで、総運の解説自体にも結構な数をかけつつ、更新までも随分かかってしまいましたが、これで相性の解説を終えたいと思います。

次回からは、相性を細分化してお話をするか、適職の画数についてお話しするか、他の占いと組み合わせてお話をするか、まだ未定ですが、どれかで進めていくと思います。

では、また🎶

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