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姓名判断ー相生相剋の基本構造7

はい、今回は姓名判断、相生相剋の基本構造ということで、⑦木剋土について解説していきます。


木剋土は、木が土から、養分を吸い取ること、土からの提供を受け取って、土を消耗させることを原義とします。
ただし、この木剋土は特殊な読み方があり、木が目上、土が目下という関係性の場合、土が大地となり、木がそこに根を張る、という自然な関係となり、この場合は相剋が解消され、相生と同様の扱いをされます。

では、詳しく見ていきましょう。

まず、木は独立独歩と言われるように、個人主義的で、仲間はいるけれど、そのメンバー全員が合わせて一つ、という意識よりは、個人が集まってグループになる、という意識が強く、社会性が高いため、縦の関係は上下関係を意識しますが、横の関係では、あくまでも個対個の意識を強く持ちます。

このため、横の関係、もしくは、上に土がいる木剋土では、人からの恩恵があった場合、感謝はもちろんしますが、あくまでも自分の道半ばに受けたもの、お互い助け合おう、という感覚よりは、それを受けてより目的に向けて頑張ろう、という意識を強めます。

横や上の関係の木剋土では、これが土への問題になります。
土は仲間意識から、協力による一体感や助け合い、お互いの信頼を重要視します。しかし、木は感謝こそしてくれるものの、助け合いや一体感という意識は希薄で、あくまでも自分は自分の道を進むため、土は助けた分のリターンが見込めません。

木は、特に陽木は人柄が良く、土にとって、自分が望むリターンが得られない、という理由では、避けるには正当性に欠けてしまいます。かといって、仲間意識の強い土にとって、理由なく敵対的に振る舞う、協力しない、というのも難しいのです。

結果として、木は土の助けを受け、自分は成長し結果を出していく、土は助けるだけ助けるけれど、木からは心の距離感があり、一体感やお互いの信頼、助け合いといった関係性が作れず、消耗してしまう、というのが、横や上の立場での木剋土になります。


では、土が下にいる場合、何故問題にならないのでしょう。

これは、木が独立独歩でありながら、21画や41画に代表されるように、責任感の強さや、リーダーシップに優れている、という点があげられます。

木にとって、横や上からは恩恵を受ける相手ですが、自分の目下となれば、それは自分が導くべき相手、責任を持つ相手ということになります。この関係であれば、土からの恩恵に対し、木からもリターンがあるのです。

そして、土は目上であれば、相手が上であるがため、ある程度以上に一体感やお互いへの信頼、助け合いといったものは見込めない、心理的に多少距離があっても自然なこと、という得心がいきます。このため、土が上を支える、木がその上で結果を出す、その恩恵が土にも返る、という構造を、自然に享受できるのです。


ということで、今回は木剋土についての解説でした。

なお、基本的に陽木目線でお話していましたが、陰木の場合、陰の水要素があるため、土との距離は陽木より近くなり、木が上の関係では、逆に土の方が遠ざかりたくなる、ということもあるようです。

また、土が上の木剋土では、土が上に被さり、木が芽吹くのを阻害する、という形にもなり、土へ消耗を強いるだけでなく、木に対しても一人立ちを抑え、独立の阻害をする、という意味も出てくるため、人運ー天運の相剋以外にも、家庭運や社会運などでも問題になることがあり、相性の齟齬が強まります。


では、次回の基本構造は、⑧火剋金についての解説とさせていただきます。

でわまた♪


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