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姓名判断ー72画

はい、今回は8回目にして最後の陰木、72画について解説していこうと思います。

日陰の木として、やや不遇ながら、時々その低さ故、手頃さなどを理由に、吉運をもたらしてきた陰木ですが、時間の経過を辿ってきた結果、どのような最後を迎えたのか、早速見ていきましょう。

72画 凶数
呼び名:災難運、渇望運、不足運など

72画は逆境を生き抜く老木です。
苦労を乗り越えながら老年に至った木は、それでも生命力強く生き抜きます。一見平穏に生き延びたように見えても、しかし実は、内には多くの苦難の痕を抱え、今もなお不足と戦っています。
ここから、72画は幸運の裏に不運を抱え、吉の裏の凶、常に何かが不足している、裕福に見えて病気がち、成功しているように見えて火の車、出世の代わりに家庭崩壊、吉凶が共存、といった要素があります。

72画は、吉凶混合運ではあるものの、晩年に向けては衰退の道を辿る、不安定な運気を持っています。一つの成功に相応の代償を伴うため、何かを望んで邁進するほど、大きな損失を生むことになり、冒険や、一発を狙うには悪くありませんが、ほどほどを心がけた方が、運気は安定します。


水が名前にある場合、72画の不足が、水の凶運によって裏側から作用し、プラスに働きます。
先程、72画の解説に、吉の裏の凶、というワードを持ち出しましたが、吉の裏に凶があるならば、凶の裏に吉があるのが72画なのです。

これが何を意味するかというと、水は凶数が非常に多く、例えば、人運に50画があれば、執着心が強く、我の強さゆえ、成功や人脈が長続きしない、信用も財産も水泡に帰す、というような凶要素があります。

ここに72画がある場合、吉と凶が併存するため、信用、財産がなくなるとしても、成功や人脈は保つことができる、もしくは、信用や財産がなくなるなら、代わりに成功や人脈が手に入る、という、水の凶要素を、逆に成功に繋げるような作用をもたらすのが、72画の名前の中における、水生木になります。
ちなみに大吉数の29画の場合、29画が持つ特殊な能力が、72画の凶部分を緩和する、という、単純な吉運の作用が働きます。

水が周囲にいる場合、水が72画の裏側に寄り添い、情で繋がる、力を貸してくれるなどがあります。

72画は、一見成功していても、裏側に困難を抱えています。多くの人は、この裏側に気付くと、ショックを受けたり、72画から離れたりしてしまいますが、水は根本的に情や感性で動くため、逆に同情し、力を貸してくれたりします。

水は、逆境に慣れているため、友人や恋人にも好相性で、男女いずれでも、実は苦労をしている72画に、寄り添う水、という形で落ち着きやすく、72画の支えになってくれます。

火が名前にある場合、72画の裏側を火が進んで暴露し、逆境を乗り越える成功者、という、ブランド力として作用します。

火はコミュニケーション能力、人付き合いに強く、72画が抱える裏側を、逆に利用し、自分の話すネタとして扱うことができます。そして、火の影響のされやすさから、その話の主人公として振る舞うことを、自らにも律するため、逆境を自分の力に変える、という作用ももたらします。

この木生火は、芸人や芸能人、企業の創業者などに適性があり、波瀾万丈ながら、それが故に、ドラマチックな主人公として、多くの人気を集めることができる、組み合わせになります。

周りに火がいる場合、陽火の場合は、率直さ、明るさなど、陰火の場合は不平不満が、72画自身の裏側を照らし出し、意識させ、改善をしていく力を与えてくれます。

火は、基本的に素直で裏表がなく、72画は表向き仲良くしながらも、何故自分の裏側はこうなのか、と、嫌でも自分の裏側を意識することになります。そして、葛藤はありながらも、裏側を乗り越える前向きさ、考え方などを身に付け、裏側の凶を克服していくことができます。


土が名前にある場合、土は裏側を隠した状態で仲間と接することになるため、強いストレスを抱えることになります。

土は仲間意識が強く、人との平和な交流を望みますが、人からの意識は表側に注がれるため、仲間との交流のためには、裏側を隠した状態を保つしかありません。土にはリーダー意識があり、弱味を暴露できないのです。

火があれば、ドラマチックに語って聞かせることができるため、土も、そうしたリーダーとして振る舞えますが、火がない場合、仲間に裏側を隠しながら、というのが、土には強いストレスになります。

土が周りにいる場合、72画の表向きの姿に圧倒され、裏側を知ったところで、その状況でここまで振る舞えるのが逆に凄い、という意識を持つため、土を凹ませる作用をもたらします。

土は基本的に、逆境にあっては、仲間との助け合いに重点を置き、一人で乗り越える、という点に弱さがありますが、72画は吉凶がセットになるため、木の個人主義的気質もあいまって、常に一人で逆境に相対しているような72画には、人として負けている、というような意識を持ちやすくなります。けれど、土は仲間あっての吉運なので、そこから離れるようなことは、運気を害することに繋がるため、それもまた相剋として、凶的な作用が働いてしまいます。


金が名前にある場合、金が強気に成功を目指していくことで、72画の裏側の凶作用も強化され、不安定さが増してしまいます。

金は基本的に障害を苦にせず、強気に踏破して道を開く画数で、成功を収めにいくまでは突き進むのですが、その視野の狭さ、強引な突破ゆえ、その成功には、普通以上に、置き去りにされたことが多くなります。
そのため、健康にせよ家族にせよ、72画の裏の凶作用により、その置き去りにされた分が強く発動し、普通以上に大きな不足が発生することになり、運気も崩してしまいます。

金が周りにいる場合、72画が裏側を持っていることがわかっても、成功という表側があるため、水相手のように容赦をせず、素地の弱い72画は大きなダメージを受けてしまいます。

金は本来は弱者に優しく、逆に力を貸してくれる存在ですが、72画は表面では成功、財産などを手に入れており、本人も、表面上は持つ者として振る舞っているため、金は72画がどんな負の面を抱えてるにせよ、手を抜くことがありません。
水がいれば、本来は支えられる側の水が支えている、という点から、金も冷静になり、協力姿勢も取ってくれますが、それがない場合、72画には大きな負担になり、裏側の面に呑まれて、運気を損なってしまうこともあります。


ということで、71画から1週間以上空いてしまいましたが、今回は最後の陰木、72画の解説とさせていただきました。

72画は吉凶混在で、凶があれば吉がある、吉があれば凶がある、という両面があるため、他の凶数と比べるとまだ凶作用は弱い部類ですが、人運外運で、裏の負担が大きい、陰土二つという組み合わせがあるため、その場合、精神的な負担に注意が必要になります。

ちなみに、姓名判断では81画までしかない、とは、以前からお話ししていて、そのため、この72画が陰木としては最後、とはなるのですが、では、もし81画を超えたらどうなるのでしょうか?

結論からお話ししますと、それは、80を引いて、2画から数え直しになります。あくまでも72画の解説なので、ここでは詳しくはお話ししませんが、あくまでも姓名判断のサイクルが80画で終わる、というのがお話の真相です。勿論、81画は特殊な画数になります。

80画を超えることなど滅多にないので、大半の方には関係ないのですが、日本人の名字というのは面白いもので、なんと名字だけで80画を超えることがあるので、全く無関係、というわけではなかったりします。興味のある方は、「おとど 名字」などで検索してみると、一文字で84画という、物凄い名字が見られますよ。


では、次回はまたいつになるかわかりませんが、73画、最後の陽火の解説に入ります。

ではまた♪

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