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姓名判断ー相生相剋の基本構造3

はい、今回は、相生相剋の基本構造、③火生土について解説していきます。


火生土の基本構造は、火が土を焼き、固くする、器を作る、価値を上げる、もしくは火が燃えることによって灰と土が生じる、ということを意味します。これは、前者なら、土は火の協力を得て真価を発揮する、後者ならそもそも土は火によって土たりえる、というように読むことができます。

まず特徴として、土は根っからの組織人であることが挙げられます。
大地はそこにあるだけではただの土ですが、生命が根付くことで、豊穣の土地、恵みの地となります。部下がいなければリーダーがリーダーたりえないように、共生する存在がなければ真価を得られない。だからこそ土は仲間を必要とします。孤独に弱い、と言っても良いかもしれません。

その土の仲間ですが、さすがに誰でも良い、というわけではありません。第一条件は土地のルールを守れるもの、いわゆる常識を知っていて、仲間と共に存在できる者です。土地を荒らし、生態系を壊すだけの者では困りますし、搾取するだけのものはお断りしたいのです。

そして、ここで最適なのが火属性です。彼らは熱と明かりで生物を集めるようにー人気があり、巧みなコミュニケーション能力、発想力、行動力があり、土に仲間を集めます。灰と土を生ず、とされるのは、火が、この土の仲間の第一人者であることから、言われているのだと思われます。

そして、前者の火が土を焼く、という話ですが、火は行動力や発想力、コミュニケーション能力がある代わりに、気分屋で持続力がなく、その場しのぎになりやすい、不安定さという弱点があります。そして土は持続力が高く、安定感があり、変化を好まない、そういう意味では受動的です。

リーダーは、座っているだけでもリーダーではあるかもしれませんが、その真価は何か、問題が生じたときに現れます。器の大きさ、安定感、問題への対処能力ーそうした能力を発揮してこそ、信用や信頼が得られるのです。つまり、有り体に言ってしまえば、土にとって火の不安定さは、都合が良いのです。

この火の不安定さというのは、土には対処がしやすく、器の大きさ、安定感といったものを示す、絶好の機会になります。これによって、土はリーダーはとしての信用や信頼を得られます。火が土の器を作るのです。


さて、では土を生じたとき、火が受けられる恩恵は何でしょうか。

これは、生じた側であった時と、全く逆のことが言えます。

火は気分に左右されやすく、長く物事に取り組むことができない、集中力に欠ける面があります。火は土といることで、土からこの不安定さへの対処を学び、瞬間的な楽しみだけではなく、長い目で見て何をするべきか考える視線や、やるべき時はやる、終わったら存分に休むといった、メリハリのある取り組み方、短期と長期両方への対応を学び、生きるということの、本質へと至ることができるのです。


ということで、次回の基本構造は、土生金について解説していきます。

ではまた♪

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