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姓名判断ー相生相剋の基本構造10

はい、ということで、今回は相生相剋の基本構造、最後の一つ、⑩金剋木について、解説していこうと思います。


金剋木は、原義では金が木を斬り倒す、金の強さが、木の少しずつの成長を止める、方向転換を余儀なくさせる、折れさせ妥協させる、といった由来があり、木への干渉が及ぼす悪影響を相剋とします。

金は根本的に強情で、頑固、強気、意思の強さ、頑丈さといったように、自分の道を突き進む性質を持ちます。
木も独立独歩、地道に目標に向けて努力する、少しずつ成果を出していく、という、一見すると、共通項があるのですが、ここには大きな相違があります。

それが、誰かとかち合ったとき、どう対応するか、人への接し方、その内面です。

金は、障害となるものが現れたとき、戦うことを厭いません。強さ、強情さ、意思の強さ、金はこれらを用い、強引に突破する、という対応を選びます。特に陰金の場合、18画を代表として、あれこれ考えることが得意ではなく、面倒をまとめて振り切って、とにかく正面突破すればいい、など、短絡的に、けれど、だからこそ迷いなく、突き進むことができるのです。

対して、木は金ほどの硬さはありません。障害があれば、それを懐柔する、回り道をする、柳のようにやり過ごすなど、前には進み続けるものの、一気に突破しようなどとは考えず、籠落することや、味方に引き入れることなど、色々な方法を試すのが木の特徴です。
単純に戦争に突き進むのが金なら、戦うことのデメリットも理解し、交渉の上、話し合いで政治的に決着を付けようとするのが木、といったところでしょうか。

この二つが衝突したとき、木がいくら争いを避けようとしても、金は望んで争いに突き進みますから、木が争いを嫌う限り、木が道を退く、妥協して一歩下がる、諦める、といった対応をする他ありません。

そして、この二つは普段の言動から、このような傾向があり、金に優位な力関係があるため、木は、常に金に対して、妥協を迫られる、譲らざるを得なくなる、といった影響を受けます。これが相剋として、金と木の間に作用するのが、金剋木、となります。


ということで、今回は最後の相生相剋の基本構造、⑩金剋木について、解説させていただきました。

金と木は、不良少年と優等生で例えると分かりやすい関係です。優等生は勉強ができる、真面目、人格者といった要素で人の評価を得、普通であれば、それが武器にも防具にもなりますが、不良少年のように、物理的な強さ、理屈の通じない強さには、成す術がありません。勿論、実際に金が不良というわけではありませんが。

次回は、この相生相剋について、どう使うのか、何の役に立つのか、何に気を付けるべきかなど、一度使い方について解説して、そこから陰陽配列についての解説に移ろうと思います。

ではまた♪

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