幸福優位7つの法則

ポジティブ心理学の本です。

前にチクセントミハイのフロー体験を読んだ時についでに買った本です。

ポジティブ心理学と言うと僕もそうだったのですが、楽観的というような印象を受けます。

ポジティブ心理学とは、逆境と向き合った時にその人がどのように受け止めるのかを研究する分野だと僕は理解しています。

危機的な状況に陥ったときに、その問題をどのように解決するのか、どのように立ち向かっていくのか、それを学問的に追及する感じでしょうか。

つまり何とかなるだろうという楽観的なスタンスではなく、悲観的になるでもなく、恐怖や不安を克服する、今ここに生きることに全力を賭ける、状況を打開するために精一杯考える。そういった心持の下地を作るのがポジティブ心理学だと考えております。

非常に僕的に好感が持てる考え方です。

僕は、小説でも映画でも度重なる逆境に負けない主人公やストーリーが好きです。何度敗れても血を流しても諦めず、多大な努力を重ね最終的に勝利するといった少年漫画の王道のような展開にとても快感を得ます。

僕もそんな架空の主人公のように、強く・気高くポジティブな精神で日々成長していきたいです。

話が逸れましたが、本書の内容です。


脳はポジティブな気分の時に良いパフォーマンスを発揮する。

ならその脳の特徴を最大限に引き出そうというのが内容です。

必要なことはマインドセットを整えることです。

マインドセットは心の持ちようみたいなものです。ポジティブで前向きな思考を行うようにすることで、それまで見えてこなかった好機に気付けるようになります。物事には常に多面的な要素が含まれており、ネガティブなマインドセットであれば不安や恐怖が増幅されるだけです。そうすると行動し辛くなってしまい、折角の好機も見逃してしまう確率が高まります。

一朝一夕でそれまでの心の持ちようが変わることはありません。ポジティブ心理学もアドラー心理学と同じように実践し続けて習慣化させることが肝要です。

その方法も本書で述べています。まずは習慣化させること、習慣化させるにはそれを毎日行うために心理的負担を下げる工夫をすること。言い換えると日常の行動の中に落とし込んでいくことです。

いきなり大きな変化は負担がかかるので、まずは小さいところから変える工夫をするよう述べています。

僕は「今日起こった3つのよいこと」を書き出す習慣を続けてみようかなと思いました。

ほか幸福感を高めるためには、他者との協調が不可欠であると述べています。僕自身社交的でないため、心に刺さりましたが、少しづつでも実践していこうと思えました。

脳は使い続けることで常に成長し続けるということも嬉しい情報でした。

人はいつからでも変わることができる。とても素晴らしい言葉だと思います。


最後に印象に残った2つの文があります。

・挫折からうまく立ち上がることのできる人というのは、何が起こったかによって自分を定義せず、その経験から何を得るかによって自分を定義する人である。

・過ちは時に起こり損失も時には生じるということ、しかしそれらの失敗から価値ある教訓が学べるということ

ほかにも色々考えさせられる本でした。

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