件の宣言

「件の宣言」のルールとアーカイブを載せたサイト【 http://eisei.info/xmmd/kudan.html 】を、平成25~27年度科学研究費補助金(基盤研究A)「交渉教育のための要素理論の研究-よりよき実践に向けて」の成果の一部として作った。以下、なんでこの演劇ワークショップが作られたのかを記す。

大阪大学国際公共政策研究科のN村教授(当時)に、法学部生向けの授業を依頼され、裁判を体験する「泡沫裁判所」という演劇ワークショップを実施した。その時、N村教授のコメントは、次のようなものであった。

「蓮行さん、裁判もまあ良いんやけど、民主主義の基本は『立法』やで」

さすが法学者なるほど確かに、と思ったわしは、「立法」を体験する演劇ワークショップの開発に着手し、この「件の宣言」を完成させ、詳しくは覚えていないけど何年か前から、様々な講座で様々な対象に実施してきた。

日本の学校では「ルールを守りなさい」としきりと指導される。だが、民主主義の根幹は、N村教授のおっしゃるように「立法」である。つまり、「ルール作りにみんなで参加する」ということなのである。みんなで作ったルールだからこそ、ほな守ろうかねって話なんである。

とまあ、仰々しい成り立ちではあるが、実施してみると、激論・暴論が飛びかってなかなか盛り上がり、投票でさらに盛り上がる(主にわしが)。ぜひ、一度体験していただくと共に、過去のアーカイブに触れて「へぇ〜」となっていただきたいと願っている。

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