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通信講座で芸人になりました Vol.1

こんばんは。
蓮華ちゃんだいです。
読んでくださってありがとうございます。
僕のnoteは日記でもなく、時系列に沿った思い出話でもなく、ただ思っていることを書き連ねていきます。
といいながら思い出に耽る夜もあるものなので、今日はそんなお話です。

●通信講座との出会い

僕と相方が出会ったのは大学1年生の時。
同じ吹奏楽部で同級生でした。
なんやかんやあって(また機会があれば話します)、芸人になろうと思った僕たち。
大阪生まれ大阪育ちの相方に「事務所やったら吉本しかないでぇ!(意訳)」と言われた僕は、大学4年になってから就職活動もせず、インターネットで吉本興業への入り方を探しました。
そもそも僕は芸人になるような人生を送ってきておらず、芸人という職業に対しての知識は皆無と言っていいほどでした。
どうやら吉本総合芸能学院、通称「NSC」と呼ばれる養成所に入らなければいけないとのこと。
年間で40万円もかかるし、自分たちを、否、相方のことをお笑いの天才だと信じきっていた僕は、一発合格間違い無しだろうとオーディション情報も探しますが、全く見つかりません。
40万円は払いたくない、いや払えない。でも吉本には入りたい。
そんな僕の目に入ってきたのが「よしもとNSC通信講座」という文字でした。

NSCに関してのエピソードは、この情報過多の社会、芸人でなくても広く一般の方にも知られていることかと思います。
大阪1期生のダウンタウンさんを始め、数々のスターを輩出。地獄の合宿やら、しごきやら、様々な芸人さんからNSC時代のエピソードが語られています。
しかしそのNSCに通信講座があったことは全くと言っていいほど知られていません。
そりゃそうです。
現在通信講座時代からずっと一緒のコンビで活動を続けているのは、今は僕たちだけになってしまったからです。
僕らが売れなきゃ一生闇に葬られたままでしょう。
でも確実に売れるとは言い切れないので、ここに通信講座の存在を残しておきましょう。
(ちなみにNSCのWikipediaには一応通信講座の記述もあります)

通信講座の文字を見た僕は早速相方に連絡します。
通信講座生募集の謳い文句は
「宴会で人気者になりたい係長さんへ!」
「ママ会を盛り上げたいお母さんへ!」
「もちろんプロの芸人も!」

という、いかにも怪しい表記でした。
ただ、大学卒業してから1年間バイトしてNSC入学費を貯めるかぁと思っていた僕たちにとって、何よりも魅力的なのはその学費の安さでした。

●吉本らしからぬ激安学費設定

通常のNSCは1人年間40万円程度かかるそうですが、通信講座は確か入会金が1万円で、年間授業料が5万円だった気がします。(ズレはあるかも)
しかも驚きなのが、コンビを組んでから入る場合、その内の1人だけ入っていればOKとのことだったのです。
今思えば全くよく分からないルールではありましたが、入会金と年間授業料合わせて6万円を2人で折半し、僕らは通信講座へ入学することに決めました。
(名義上入学したのは僕だったので、相方はNSC通信講座すら入学していないことになります。あいつはモグリの吉本芸人ということですね。)

入学することに決めた僕らは応募先へ電話。
入学したい旨伝えると、なんと募集は前日で終わっていました
うわ、まじか
心の声でなく、まじでスタッフさんにそう漏らしてしまいました。
しかしスタッフさんの返事は
「まぁいいですよ。じゃあ入学で
さすが吉本だなと相方と2人で笑いあった記憶があります。
その後インターネット情報だけでは不安だったので、改めて資料請求のメールを送るとこんな返信が。

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↑当時のメール

いや、募集締め切ってるんだから、すぐ資料くれよ。
バリバリの定型文メールを読み流しつつ、なんとか通信講座生としてスタートを切ることになりました。
きっと面倒くさかったんだろうなぁ。

続く

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