見出し画像

自己肯定感の育つ子育て 3の続き

前回、三歳までオールOK と大胆な子育て方の一部のやり方と私の実践した体験を書きました。凄く大切な項目を書き忘れていました。

☆子供に対して指示、命令を しない です。

これもよく子供に対してやってしまう行動です。私も支持、命令をされて育ったので、すぐこうしなさいと言ってしまいました。例えば出かける時に時間が無くなり 「早くしなさい!」 と言ってしまったりです。時間がかかるならゆっくりと時間を計算して子供に指示しないように余裕をもってあげれば良かったのです。

赤ちゃんが歩けたり言葉が理解できるようになってくると、歩けるのが楽しく、大人が赤ちゃんに、「何々を持ってきてとか」「ごみを捨てて来て」とか簡単に出来るようになってきたことを指示したりしたことはないですか?日常的にこれをやってしまうと、お友達にやるようになります。自分が友達に指示や命令ばかりされると不快な思いをしますよね。親の真似を子供はするようになるので、これはやめた方がいい事です。

私自身の養育史から例を挙げると 二歳年下の妹がいるので オムツも一歳半で取られオッパイも一歳半前でやめられました。満足の積み重ねは 非常に足りなくて自己肯定感は低い子だったと思います。更に妹が小児喘息だったため夜中に発作が起きて病院に両親が連れて行ったりと手がかかっていたので私は風邪をひいても三日くらいで治るくらい身体は丈夫でした。妹が小さかったせいもあると思いますが私は母親の指示命令で動いていました。精神的に抑えられていた部分が多かったので身長が中学生になっても130㎝もなく、学校給食の割烹着が大きくて男の子にチビチビと馬鹿にされたことを思い出しました。中学生で運動部に入ったので、たくさん食べられるようにもなり身長は中学時代にかなり伸びたので背は低いですが高校生の時には気になるほどでは無くなりました。

母親に言い返しても聞いてくれないことが解っていたので反抗することを めんどくさく思い言い返すことができない、大人から見たら 扱いやすくていい子に育って行きました。小さいころからの母親から私にいう口癖は 「いい子ね」 だったので いい子が楽なのです。私はそうならざる負えなかったんだと思います。小学校の家庭訪問では 先生たちに優等生だと高評価を得ていました。母は、とっても嬉しそうでした。勉強も多分、褒められたくて認めてもらいたくて頑張っていたと思います。誰からも 嫌われたくなくてニコニコとして、いつもいい子でした。そのため怒ったりしても、すぐ言い返せないし、悲しくて泣いても 母親によく 「泣かない、泣かない 強い」とか言い聞かせられていたので 今でも泣くときは声が出せません。感情が上手く自分で自覚できなくて 表現できない時があります。あとであの時こう言って怒ればよかったのにとか、その場で自分の心で感じたことが表現できないことがとても残念に思うことが多々ありました。

やはり反抗期がないと子育ては非常に大変です。葛藤ばかりになってしまいます。心から喜んで子育てが出来るよう自分が子供を受け入れると切り替えが出来ると自分のお子さんが子育てをするときに自分はいつも親に受け入れられていた、愛されていた、自分の意見は尊重されていたと体験があればきっと子育てが楽しく出来るようになります。本当にこれは理想のかたちです。出来なくてもその理想に近づこうとする努力が子供には伝わりますので私のように失敗をしながら、諦めずやってみてほしいと思います。

オールOKに子供を受け入れると、子供は自信が心に生まれていくので自分の意見に自信をもって自分以外の人に伝えられるようになります。嫌な事は嫌ときちんと伝えられると生きていくのが楽になると思います。のびのびと行動できるようになり、心がおおらかになり、子供の人生の可能性が沢山広がっていくと思います。そして親から充分に受け入れられたので自分以外の人を受け入れることが出来るようになり、信頼関係を築くことが出来ます。お母さんとの基本的信頼関係が出来ていれば、自分以外の人に対して思いやりを持つことが出来るようになります。自分の心を大切にし優しい子に育ってほしければ先ず、親がそれを子供にしてあげることです。3歳までオールOKにしてもわがままには育ちません。

現に完璧には出来ませんでしたが、私の子供たちは社会に出て働けているので我がままな人に迷惑をかける大人にはならなかったので大丈夫でした。逆に二人共、高校生の時は生徒会に所属し長女は生徒会長、次女も副会長の仕事を部活もやりながら「大変だ」と言いながら生き生きとこなして、いい思い出を作っていました。

自信がつくとこのように生き生きと積極的に楽しく生活が送れるようになるんだなと自分の事だけで精一杯だった私には出来無かった高校生活を送っていました。これはやはりオールOKの子育てをやってみたからだと思います。

周りの人の意見や顔色を窺い本当は、違うことをしたいのに無理強いを受け             入れてばかりいる優しい子は、例えばいじめにあったときなど、学校に行きたくないのに行かなくてはいけないと思い込んで辛い思いをしてしまうなど親が子供の切実な訴えを聞くことができないことになってしまうかもしれません。出来ればそのようなことにならないよう何時でも子供の心を受け入れられる親御さんが増えていく事を私は願っています。        

子供は 本当に素直で大人のいうことを聞き入れます。大人というか 特に養育者、指導者です。なので前にも書きましたが わたしには 中学、高校時代に反抗期が無く、大人になるための心の葛藤いわゆる アイデンティティの確立が出来ませんでした。 自分は こうあるべき、こういう目標をもって生きていきたいとか、こうなりたいとか、人生をどう生きていきたいかとか、精神的にも心が大人になる大切なプロセスが欠如していました。

私の母親は 第二次世界大戦中に生まれていますので、昭和の大変な時代を生き抜いてきて 兄弟も5人と多かったので 祖母が五人の子供を育てあげたのは いまの時代からするとどんなに大変だったかと思いますし、その中で育ってきた私の母も兄弟の下の子の面倒を見ながら大きくなっているので私の母に今更 何でいい子ってばかり言ってきたの!と 怒るつもりもありません、みんな 時代の流れ 環境 家族構成 色々なことが絡み合い 今の性格 性質が作られ 人格が形成されたのです。そういう性格にならないと生きてこられなかったのです。

この世に産んでもらえて父と母なり何不自由なく、私を大切に育ててくれて今でも こんな大人になった私をいつも優しく見守ってくれています。本当に感謝です。今ではそう思えるようになりましたが、この子育ての勉強を始めた時は自分がどう育てられてこうなったと解ってしまったので非常に憤りを感じましたが、この勉強のおかげさまで私は、どういう人になりたいのかとか どういう人生をこれから歩んでいこうなど自分で考え、行動に移せるようになりました。今ではこの他にも色々と学び自分の感情が前より表現できるようになってきたと思います。

私も子供たちに対して私の両親のように 親子ですが一定の距離を保ち 優しく見守れる親で居たいなと思っています。

今の性格にならないと生きてこられなかったということに気が付くと自分て、すごく頑張ってきたんだなと思えたり周りの人に対しても、そういう風に思うことが出来たら少しだけでも違った面を見よう、もっといいところを見ようと思えたりするかもしれません。でも、どうしても許せないことは はっきりと伝えることが出来るとその人の役に立つかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?