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東芝問題に見る電力業界の闇

昔から続く東芝と経産省の深い繋がりが波紋を広げています。これは東芝に限った事ではなく電力業界自体も少なからず蜜月という関係にあると思います。むしろそうで無いと今までの原子力を始めとする電力政策を勧められないからです。

 だいぶ前ですが原子力の安全保安院時代に、国が行う使用前検査の検査要領書を本来ならば国が作るべきところ、電力会社が作成し保安院がそれを用いていた事もありました。
 電力会社が半官半民と呼ばれただけあって、慣れ合いという関係は存在しています。
 
 ただ、これからの再エネに関わる政策にそれを持ち込まないことを祈ります。ただでさえ世界から20年も遅れている日本です。むしろその慣れ合いがガラパゴス化の原因でしょう。電力会社は変わる事を望まないですから当然です。 典型例が送電線の空き容量問題です。安定供給という御旗を掲げて、できない理由を並べて再エネ事業者の接続拒否という問題になりました。

 洋上風力においては、入札が始まっています。流石に入札において電力会社が有利となるような力は働かないと思いますが、健全な市場が形成されるように、既得権益が働かないことを切に祈ります。

 

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