再エネ100%を拒むのは技術的な問題ではなく単なる利権の問題
再エネ100%で電気が供給されて、電気料金が今より安くなり、CO2排出量も減り、無限のエネルギー源を得られる。これに意義を唱える人はいないでしょう。シンプルに考えて100%良い事なのだから、この達成に向かって日本の本来の技術力を駆使して達成しようと、なぜならないのかと思う日々です。
太陽光や風力の変動電源(VRE)が、系統にとって不安定だ、停電を引き起こすとイメージだけでよく言われますが、需要も同じ変動負荷です。しかも天気よりも予測が困難だと思います。それに比べて、太陽光も風力も今の天候予測やシミュレーションの技術があれば、ある程度予測可能です。また一つの発電所の変動だけで議論する人がいますが、大きなエリアで見た時にVREの合成電力はある程度均されます。私は100MWの太陽光発電を建設しましたがPCS単位と発電所全体とでは確実に均し効果が得られるデータがとれました。需要も各家庭1件1件の使用電力ではなく大きなエリアの需要変動として見ているはずです。
先日四国電力管内で一次的にではありますが、太陽光の出力が需要を超えてコントロールできたことを踏まえれば、技術的には夢の技術でもなく、十分に再エネ100%は達成できる技術だと思います。おそらく技術的な議論というよりも、大手電力会社が絡む利権の中で、できない理由をつける人達が再エネの普及を阻んでいるのだと想像します。確かに建設した原子力や石炭火力をどうするのかという議論はありますが、今すぐに止めるとの話ではないのですから10年単位のスパンで段階的に廃止する過程で企業として、これからの時代の健全な事業を考えればいいと思います。
半官半民という言葉があったように電力会社は安定供給という名の元に守られてきました。自分達の利益を守るために変化を好まない保守的な会社です。変化を好まない体質が、昨今の送電線接続問題を引き起こしています。本来ならば技術力で解決すべきなのですが保身を選んでいる結果です。優秀うな人材が沢山いるのだから自分達の保身のためではなく地球のためにマインドを変えて欲しいと願います。むしろこの大手電力会社は一度解体しないと再エネ普及にとって目の上のたん瘤になり続けるような気もします。
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