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発電所での使用前自主検査では、測定器の管理が重要なポイントとなります。これは、測定器で測定された値が信頼できるかが判定基準となるからです。
電圧降下法は、メッシュ接地などの大規模接地体の接地抵抗を測定するための手法です。この方法は、接地体が広範囲にわたる場合や、接地抵抗が非常に低い場合、または誘導の影響を受けやすい場合に用いられます。メッシュ接地の接地抵抗測定では、電圧降下法による測定が一般的です。 電圧降下法では、接地抵抗を測定する接地極に対して、電流極と電位極を補助極として設けます。
使用前自主検査における安全管理審査の受審時期についてよくある質問が下記の2つです。 1.運転開始予定が遅れてしまい予定した安管審受審日に運転開始ができない。 2.トラブルで発電所が停止してしまい安管審受審日に稼働していない。
風車の出力は、その性質上、風の力に大いに依存しています。そのため、その定格出力を達成するのは風の強さ次第となります。風を待っていると、使用前自主検査での100%負荷試験(ヒートラン)を行うことができない可能性が出てきます。
バイオマス発電所や地熱発電所など蒸気タービンを用いる発電所では、運用前の使用前自主検査としてさまざまな試験が行われます。その一部が負荷遮断試験であり、その中でも75%および100%の負荷遮断試験が一番トラブルが起きやすいとされています。
発電所の使用前自主検査項目の一つに総合インターロック試験があります。総合インターロック試験は、通常のインターロックがかかっている状態で発電中にいずれか任意のインターロック要素を動作させてプラントが安全に自動停止するかを確認します。
太陽光発電所の試運転についての解説です。各機器の単体試験が終わる発電所全体の試運転に入ります。 発電所の試運転を行うためには系統に連系して系統から試運転電力を受電しないといけません。したがってまずは連系変電所の受電が必要です。
発電所建設では使用前自主検査として、インターロック試験が行われます。インターロック試験は運転継続が危険な異常が発生した際に、それを検知して運転を自動的に停止させる機能です。
久々に使用前安全管理審査を数か月後に受審します。そのため登録安全管理審査機関への申請や審査日の調整を最近は行っています。バイオマス発電や地熱発電は火力発電のカテゴリーであり火力発電の使用前安全管理審査は、国ではなく第三者機関である民間の審査機関が担当しています。
発電所の使用前自主検査を行っていると電技解釈の解釈に迷うこうとが多々あります。特に電気設備の項目です。条文を読んでも何が対象設備となるのか中々読み取れません。その中で本日は、36条「地絡遮断装置の施設」について解説します。
発電所建設工事の終盤になってくると、EPCによる社内試験を終えたところから、事業者による立会試験が始まってきます。立会試験ではEPCが作成した手順書に沿って行われ、多くの事業者の方が手順書を見ながら確認を行います。しかし、手順書だけを見て行う試験では、もしそこに隠れた不具合があった場合は見抜くことは難しいです。
使用前自主検査で騒音測定を行うための計画を立てていますが、JIS規格が複数あり、よく頭の中で整理する必要があります。 「使用前自主検査及び使用前自己確認の方法の解釈」には騒音測定は、 ・JIS Z8731:境騒音の表示・測定方法 に規定する方法によって測定を行うと記載があります。
発電所の運転が始まると、よくプレスリリースやメディアで運転開始した旨が記載されますが、運転開始は何を持って定義するかは、実は複数の考え方があり曖昧です。 この考え方には主に3つの観点があります。
工事計画届出を提出した発電所建設工事においては、運転開始前に使用前自主検査を行う必要があります。そして使用前自主検査は、都度、電気主任技術者の確認を持って行われます。しかしながら、電気主任技術者で使用前自主検査のルールや法令の意味合い、書類の作り方を理解している人は残念ながら多くはいないと思います。