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再エネ技術者マガジン

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2021年10月の記事一覧

再エネの未来予測

 2011年に再エネの固定買取制度が始まり10年が経ちました。  その中でも買取価格が当初40円/kWhと高く、足の速い太陽光発電が爆発的に増えました。その太陽光発電は、今では入札となり買取価格も約四分の一まで下がり、設置に適した平地も少なくなってきています。更に30MW以上は環境アセスメントの対象に追加され、事実上、野立ての太陽光がこれ以上増えないよう制限をかけたことになります。  陸上風力発電は、元々7.5MW以上は環境アセス対象であり、急峻な地形が多い日本では増加は

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写真を煙と表現する技術者は読んで下さい

 写真の排気筒から出ているものを何と呼びますか?  多くの人は煙と言うと思います。しかし、バイオマス発電などの火力発電では、煙とは言いません。

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発電用ボイラは設置されない?!

 ボイラは燃料を燃焼して、蒸気を発生させる設備です。燃料は化石燃料であれば、石炭や石油、LNGが用いられます。再エネにカテゴライズされるバイオマス発電は、木質ペレットやヤシガラ、バイオガスなどの生物由来の燃料です。  このように燃料を燃焼させ蒸気を用いて発電する火力発電にはボイラが用いられますが、このボイラ、正確には設置されていません。

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空気調整弁について解説します

蒸気や水などの流体の圧力、流量を調整するためには弁が用いられます。バイオマスや地熱発電では必要不可欠なものです。一方、太陽光や風力には必要のない設備です。  流体の調整には弁の開度を変えて行いますが、その駆動源としては、空気もしくは電気が用いられるのが一般的です。

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工場立会は有料講習以上の価値がある

 本日は久しぶりの工場立会に行ってきました。工場立会は仕様通りの設計かをチェックをする目的も当然ありますが、設計者と話せる事も非常に有意義な機会になります。  製品の設計思想のみならず、様々な多案件との比較情報、不具合事例、ここだけの裏話など、この機会ではないと分からないコアな情報を得られます。

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会いに行く重要性

 緊急事態宣言が解除され、今までできなかった全国にある自社の再エネ発電所への訪問を最近は意識的に行っています。  コロナ化でリモート会議が普及し、全国どこにいようと全国各地の人と速やかに打ち合わせが実施できるようになって、格段と仕事の効率性があがりました。

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再エネ業界への転職は買収のリスクも頭に入れるべき

 エネオスが再エネ大手JREを買収。  2週間ほど前の記事ですが、外資系の再エネ企業の売却は、以前より、私が転職関連の記事で何度か述べていたことです。

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自分の分野を限定する人の多いこと

 「私は電気屋です」  と言った、自分の専門分野の会話は技術屋の間ではよく聞かれる会話だと思います。  発電業界においては、大きな括りとしては、機械、電気、計装、土木、建築です。そして、大企業であるほど、仕事もこの分野に固定され、基本的に変わることはありません。  そのため、機械屋に電気の話をすると、私は機械屋なので分かりません、と知らないのは当たり前かのような返答が返ってきます。言われた側も、じゃあしょうがない、となります。  大手電力会社のように人が多く組織がしっか

利き酒ならぬ利きケーブル

 特別高圧電力ケーブルの日本における主要なケーブルメーカーと言えば、 ・住友電気工業 ・昭和電線 ・古河電工 が主にあげられます。

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特高ケーブルの耐電圧方法

 本日も自営線関連の記事です。  電気機器を設置し使用開始する前には耐電圧試験を実施しないといけません。自営線の特高ケーブルも同様です。使用開始前なので基本的には、系統から電力を受電する前です。

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ケーブルサイズが事業を救う?

 ケーブルサイズの選定を行う際には、実際に流れる電流がケーブルの許容電流を上回らないサイズを選定します。力率や土壌熱抵抗、低減率などのパラメータを踏まえた上で、許容電流に対して多少の裕度をもった最小サイズのケーブルを選定することが一般的かと思います。サイズが大きくなると、ケーブル価格や施工費もアップするので、当然のように思えます。  再エネの場合、自営線と呼ばれる地中ケーブルを布設して電力会社の連系点まで送電するパターンが最近は多くなってきています。布設長さが数十キロにおよ

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再エネ事業者に求められる説明力

 発電所を建設する際は関連する許認可を確認し、申請や届出の対象となる設備が何か把握しなければなりません。  バイオマス発電所ですと、まずは建築基準法に定める建築物や工作物に該当するかはっきりさせる必要があります。  事務所棟やタービン建屋は明らかに建築物ですが、設備の中には工作物に該当するか微妙な設備もあります。

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CVケーブルの接地線には要注意!!

 CVケーブルには遮蔽層という薄い銅テープで巻かれた層がシースの下にあります。ケーブルの終端接続部には、緑色の接地線が出ていますが、これが遮蔽層と接続されています。  ケーブルで地絡事故が起こると地絡点から地絡電流が大地を流れる、と考えがちですが、実は遮蔽層の存在を考慮しないといけません。

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日本全国ほぼ日帰りで行けることをご存知ですか?

 再エネの開発、建設、運営をメインで行う事業者は、機動力が半端ないです。メインと記載したのは、お金だけ出している株主ではなく、リードスポンサーとして案件を自ら汗をかいて開発している事業者という意味です。  再エネ事業者の多くは、東京に本社を構えていることが多いです。一方、自然エネルギーを扱うため、当然、発電所建設地は地方にあります。  開発フェーズであれば、地元や行政との調整や打合せは現地になりますので、案件を複数抱えていれば、基本的に毎週飛行機にのって出張に行っていること

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