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転出エントリ

東京都板橋区に転入したのは今から4年前の9月、新卒1年目の頃。
入社してから3ヶ月後、勤務地が変わり、毎日2時間かけて通勤しなければならない状況に陥った。毎日5時に起き、6時半の電車に乗って定時で帰っても家に着くのは20時頃。その状況に耐えきれず、引越を決意した。
6畳+ロフトで6.2万円。新築だが狭く、設備はかなり貧弱なものだった。
収納も無ければ湯船もない。でも、当時の収入ではそれが限界だった。
元々物が少なかったので、引越屋には頼まず、車1台のみで引越した。
引越をしてから冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機などを徐々に増やしていき、生活は快適になった。狭くても快適に生活できるということを強く感じていた。

そして2020年、新型コロナウイルスがやってきた。

会社の方針で在宅勤務が標準となり、家で過ごす時間が2倍になった。
作業スペースはあるものの、決して広いとは言えない。
デスクから3歩でベッドにたどり着く。寝室で仕事をしているようなものだ。やはり集中できない。
元々家は寝るための場所だった。仕事をするための部屋ではない。
仕事は会社でする。家では寝る。だから狭くても良かった。
でも今は家で仕事をしなければならない。状況が変わったのだ。
そして、引越をすると決意した。

2週間ほど物件を探した結果、埼玉県にある物件に決めた。
駅からは遠いが新築の2LDK、角部屋で日当たりも良く、風呂も大きい。
仕事部屋と寝室を完全に分けることが最低条件だったため、2LDKは若干広すぎるが、余っているぶんには問題なかった。

引っ越しが終わった時、殺風景な部屋に少し悲しくなった。
単純な部屋の広さでいうと3倍になるので当然といえば当然なのだが、部屋に大きな空白があるように感じた。

そこから1ヶ月くらいかけて部屋に足りないものを買っていった。
カーテン、ライト、椅子、鍋、包丁、まな板など、あらゆるものを買い足した。生活において不自由がなくなった。

僕はこれからここで生きていこうと思う。


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