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これが君だという何か

6月便り

今シーズンもインドネシア1部のアレマFCと契約を更新しました。
自分の全てを出し切れるように戦っていきたいと思います。

約1ヶ月の日本でのオフ。とても充実したものになりました。色んな人に会いに行き、色んな場所に足を運び、たくさんの学びと刺激を得られたことを、また新たな挑戦に活かしていきたいと思っています。

いつもながらバタバタと予定が決まり、5月中旬にインドネシアへと渡航をし、チームに合流をしました。
合流して3日後には、大観衆の中でのプレシーズン初戦に出場し、早速今年も始まったなという実感を得ています。

渡航する前の空港。
僕にとって空港はいつも特別な想いが詰まっている場所で、飛行機を待つ時間で色んな事を考えます。

出国前には、日本での日々を思い返したり、次の挑戦への想いを再確認したり。
帰国する前には、自分の挑戦を振り返ったり。

喜びも悔しさも、期待も不安も、色んな感情を空港に行くと思い出したりします。

いまでも思い出すのは、初めて海外に1人でトライアルに行った2014年のこと。
空港で便を待つ間、不安と緊張と、やってやるぞという気持ちが入り混じってソワソワしていたのを覚えています。

そんな気持ちを落ち着かせてくれたのが、当時飛行機に乗る前に買った雑誌のコラムでした。

当時のメモ


「君の音楽で何かを言ってきたまえ。これが君だという何かをね」

この言葉が凄く響いて、シンガポールに着く頃には、良い意味で吹っ切れた自分がそこにはいました。

「これが君だという何か」

それが表現できて評価してもらえたからこそ、プロとして契約してもらえたのだと思います。あの時きっとうまく見せようとか、自分の実力以上のプレーをしてやろうとか思っていたらきっと空回りしていたんじゃないかなと思います。
そして、あの時の小さな一歩がいまでも自分を支えてくれる大きな自信にもなっています。

「何でもいいのさ」

この言葉も好きです。
何でもいい何か。周りと比べるんじゃなくて、自分はこれだという何かを、自分で見つけて表現すること。
自分の持っているもので勝負して、結果を出すことが1番面白いな、とこれまでの挑戦を振り返ってもそう思います。
異国に身体1つで乗り込んで、俺はこれだという何かで勝負をして、称賛され、批判され。
うまくいかないことの方が圧倒的に多いけれど、時に言葉も文化も背景も違う人達を熱狂させることができたり、自分のプレーで応援してくれる人が喜んでくれる瞬間に出会えたりすると、これ以上に嬉しいことはない
なと思います。
だからこそ、誰かに決められたものではなくて、何でもいいから自分はこれだという何かで勝負すること。
その姿勢があれば、どんな結果も自分の糧となり経験となって積み重ねていく事ができる
んだと僕は思っています。

プレシーズンも徐々に本格化してきていますが、今シーズンも自分がどこまでやれるのかを、自分のこの目で見てきたいと思っています。

失うものは何もない。今日が最後と思って、俺はこれだという何かを表現し続けていけるように。
そんなシーズンにする事ができたら、きっとまた空港で飛行機を待つ景色は変わって見えるんだろうなと思っています

ではまた。

“ It’s up to you “

Renshi

サポートは、サッカーを通じての挑戦に使わせていただきたいと思っています。