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初めて知った本当の不安

入院して2ヶ月が過ぎた。
私としても、人生の後半でこんなことになるとは思わず、乳がんが最初に見つかった時も放射線のピンポイント治療で腫瘍は消え、10年間は普通に過ごしていました。10年後、再発を告げられた時は、当初は再発だと治らないという世の常識に縛られ、不安になったものの、代替治療を続けていたら(と言っても、そこまで高額なものはやってません。そもそも、お金がなかったので)、腫瘍は小さくなってきたので、再発後3年くらいはそこまでの不安はなく過ごしてこられました。まだ、身体も普通に動きましたし。それが、2017年か2018年くらいから、皮膚転移が始まり始めたのです。良くなってきていると思っていただけに、不安がむくむくと膨らんできました。

皮膚転移は一度良くなったかに見えましたが、それはただの過程で、徐々に大きくなっていきました。外に腫瘍が出るだけならまだいいのですが、私の場合、皮膚転移は左胸の皮下に蟹の甲羅のように被さって癒着している感じで、多分、いわゆる鎧状がんというのでしょうか、皮膚の下で左の体幹を圧迫し、私は腰の深く曲がったおばあちゃんのようになってしまいました。もう買い物出るほどは歩けず、部屋の中だけの生活。外は電動車椅子です。こうなると、今後の不安は増しました。一番は、満足に仕事ができず、生活費や治療費をどうするか、、、。中にはやめたサプリメントや治療もありました。さらに、ベッドでまっすぐに寝れなくなり、睡眠の質も落ちていきました。こんなことで病気が良くなるわけがありません。リクライニングの作業椅子に座って寝ることも多くなりました。常に体は座ったような状態。どんどん知らない間に疲れも溜まっていっていたのでしょう。それと同時に不安も無意識のうちに積もっていたような気がします。

パソコンで文字を書くだけの仕事は何とかできたので、企画書や提案書を書くような仕事をもらってはやっていたのですが、Wordでファイルを最終的に作らなければならない提案書は、膝の上にMacBook Proを乗せて作業するため重くてかなり疲れます。やはりベッドに寝たまま、少し上半身を上げた姿勢で、パソコン作業するのは結構しんどい。
なので、iPhoneやiPadで文章を書いてネットにアップすればいいnoteやブログだけで、生活費や治療費が賄えるほど稼げることが、今の私にとっては1番体にも優しいし、それ故にそうできることが、今の私の目標でもあるのです。

ノートの作家やブロガーやもし可能なら、YouTuber、それをちゃんと稼げる仕事にするために、引き続きそれぞれのページではサポートをお願いしております。なにとぞよろしくお願いいたします。

ちょっと不安な話から離れてしまいましたね。でも、お金がないということは、他の不安も増大させてしまうのです。かといって、お金さえあればいいと言うものでもないのですが、お金がないと言う事はやはり大きな不安につながります。私は実家の住宅ローンを抱えているということで、ある意味、それを言い訳に貯金を怠ってきてしまいました。蓄が少なかったことを、こうして病気になってみて反省したと言う馬鹿者です。皆さん人生何が起こるか分かりません。ちゃんと貯金はしておきましょうね。まぁ私が言っても説得力ないですが、、、。

がんが再発し、体が動きづらくなり、経済的に頼る人もなく、常に不安はあったわけですが、そうした不安は本当の不安ではないと言うことをさらにその先知ることになります。
もちろん、上記のようなことも大きな不安です。しかし、それとはまた質の違う不安が襲ってくるようになりました。

これまでこれだけたくさんの不安がありつつ、それでもなんとなく自分は大丈夫と思うことができていました。しかし、今回急に手で体を支えてつたい歩きをしても自分で歩けなくなり、入院してみて、これまで感じたことのない不安を感じるようになったんです。それはまさに死への不安です。

以前、このノートにも入院後、怖かった話として、うとうとしながら目が覚めて、その時私は既に死んでいるんじゃないかと思ったと言う話を書きましたが、その時は本当に怖かった。それは不安を超えていたと思います。その時の文章にはその理由として、その日、鎮痛剤をいつもよりたくさん飲んでいたこと、その副作用ではないかということや、常にベッド上に寝かされ、ベッドから滑り落ちることを懸念して、ベッドから足を下ろしてはいけないということで、ベッドにセンサーまでつけられていたこと、そういうことがまるで監禁されているような気分にさせ、私に妄想を見させたのではないか、、、。そういうことを書いています。本当にそれが理由だったかは分かりませんが、その時に初めてあの世へ行ってしまう怖さというか不安を感じたのです。この世の誰かとつながっていないと今ここで寝てしまったら、私は本当にあの世に引きずられていってしまうのではないか。そういう思いが私の背中をゾクゾクさせました。こういう時、誰に連絡すればいいのか?迷いつつ、何箇所かにLINEを送り、返事をもらって、何とかこの世とつながっている実感を得ることができ、その後眠ることができました。

よく死を覚悟すると言いますが、私にはなかなかそれはできそうにありません。しかし、宗教書であるとか、神や仏の教えと言うものには、死をも生をも超越し、死の覚悟等と言う概念も乗り越えねば、悟りの世界は知ることができないと言われています。
私というものが怖くて怖くてしょうがない。自分というのを今回初めて深く実感しました。私は大層この世に未練がある俗物であるということも改めて知りました。しかし、清濁合わせ飲むと言うように、人間そんなに正しく生きられるものでもない。そして、それがいいとも限らない。

かつてあなたは三途の川を渡りかけて途中で引き返してくるんでしょうそういうシナリオになってるんでしょと言われたことがあります。荒唐無稽な話ですが、途中で引き返してくるという言葉は、私の不安をずいぶん小さくしてくれました。ただ三途の川を渡りかけると言う状態がどういう状態を指すのかよく分かりませんが、既にこの前1度、私は死んだと言う感覚を抱いたことが三途の川を渡りかけということであればいいのになぁと思いつつ、そんな甘いもんでは無いのかなあとも思いつつ。でもそういう人間社会の常識的な考え方で考えるのもこういう場合は間違いなのかなとも思ったりしつつ、結局はそんなこと考えず、今は養生し、考えすぎず、今を楽しみ(といっても、体が突っ張って動きづらかったり、背中の床ずれの周辺やサージカルテープを貼ったところがかゆかったり痛かったりすると、なかなか楽しむという境地になるのは難しいのですが。)今まで何でも考えすぎて細かいことを言い過ぎていた自分からもっとおおらかな自分に生まれ変われるようゆったり日々暮らせればと思います。

死ぬのが怖いならば、怖いよーって泣けばいい我慢などする事は無い。それが正直な自分です。

話は変わりますが、朝ドラのブギウギを見ていると、あんなに自分の存在を求めてくれる人がいても、人は死んでしまいます。私は自分にはそうした人がいないから、死への覚悟ができないのだろうと思っていました。そういう人がいるから、覚悟ができて、不安も小さくなるということでもないのだろうなぁ。

なんだか不安とタイトルに目打った割には、不安の正体についてあまり掘り下げられなかった気がします。でも、やっぱり私の不安は私はこの病気では死なないということを信じられなくなりかけたときにむくむくと膨らみ始め、なんとなく病状が良くなっているような気がし、このまま生きていられるかもしれないと思うときに小さくなる気がします。ご飯がまずく感じたり、食欲がなかったり、体のつっぱりが増して体幹が動きづらくなったり、単純に鎮痛剤が切れて調子が悪くなると不安になり、また薬を飲んでそうした症状が軽くなると大丈夫かもと思える。その程度の不安のようです。

結局は死にたくないだけか…。
生きるとか死ぬとか考えないようにする事はできないものなのかなぁ。
しかし、ややスピリチュアルに、過去の後悔や、未来の心配をせず、今のことだけを考えよという人も腹をくくってと言うような言い方をする方は多いです。腹をくくってってどういうことなんだろう?この場合やはり死ぬとか生きるとか置いといてってことなのでしょうか。確かにそうできれば不安と言うものはなくなる気がします。もしかしたら、こんな分析みたいな文章も書いてる場合では無いのかもしれません。こういうことを書けば興味を持って読んでもらえるのではないかと言う下心がないとも言えない。う〜ん、また考えすぎのスパイラルに入ってきそうなので、今回はこの辺で終わっときます。

現在1時的にショートステイに移っていて、個室なので、喋りながらマイクで拾って文章を書いてみました。一次よりもかなり精度が上がり、ほとんど音を拾い間違う事はありませんでした。すごいすごい。これまではキーボードで手で書くのと語り書きでは出てくる内容も違うものになると言う気がしていましたが、今回こうして書いてみて、その辺はどうなのかよくわからなくなってきました。手で書いた方が深い思考ができる気がしなくもないですが、考えすぎないというのが今の私の目標でもあるので、まぁいいかなと思っています。こちらの方が目も疲れませんね。なので、病院に戻ったらこんな長い文章が書けるものか、ちょっと自信がありませんが、その分体が良くなるようがんばります。

というわけで、いつもいつもで申し訳ありませんが、何卒、治療も含めた私の活動へのサポートよろしくお願いいたします。いかがサポートの窓口となっております。

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